中川氏がフランスから勲章をもらっていたことも是非、触れておきたい。
中川さんは、OECDやWTO会議に出席してみて、頭の良い人だったから、直ちに、フランス、欧州の重要性に気がついたのだと思う。だから、私のようなものの話も熱心に聞いてくださったのだと思う。世界は超大国の米国だけで動いているわけでないことを。日本にとっての優先事項である日米関係も日本とアジアとの関係も重要だが、欧州も存在するということだ。それも、ユーロに加盟しておらず、欧州大陸に属さない英国ではなく、欧州大陸の存在だ。英国は欧州の中心ではなく、実は英国人はヨーロッパのこともヨーロッパ人のことも理解できないという現実だ。
中川さんが他の日本の大臣や政治家と異なり、勉強家で知性の人であり、さらに、下卑ていなくて、本当の意味で上品な人であることを悟ったフランス人は、中川さんのことを高く買っていた人が多い。特に、カウンターパートナーだった農水相のビュスロー氏とは馬があったのか、親交を深めていらしたようだ。ビュスロー氏から授与されたのが、農業に貢献した人に授けれる農事功労章だ。フランスに滞在中だけでもせめて、略章を付けてください、と申し上げたが、照れ屋の中川さんは、ついに付けなかったし、自慢してだれかれに吹聴することもなかった。
それで、この叙勲のことは、あまり知られていないかもしれないので、書かせていただいた。
by tenyoufood
北朝鮮サッカー選手、キムチ持…