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跡地利用対策室設置へ 大崎市民病院建て替え問題

 大崎市民病院本院(宮城県大崎市古川千手寺町)の建て替え問題で、市は17日、病院周辺の地権者を対象にした説明会を市役所で開いた。病院を同市古川郊外の市有地に移転させる方針を伝え、現在地の跡地利用の対策室を設ける案を示した。

 地権者30軒のうち、18軒の関係者が出席。市はこれまで現在地で建て替える方針で周辺の用地買収交渉を進めており、地権者からは「6月の説明会では現在地に建てると明言していたのに、なぜ移転に変更したのか」という怒りの声が上がった。「(用地買収で)同意を得た土地は買うのか」との質問も出た。

 伊藤康志市長は「将来に責任を持てる病院を造るには、現在地は断念せざるを得ない。皆さんにはおわび申し上げる」と謝罪した。

 跡地利用については「目的をはっきりさせた上で、皆さんから引き続き買い求める方向で検討したい」と述べ、公的施設の設置を視野に買収を継続する意向を示した。対策室は市の組織内に設け、副市長をトップに充てる考えを表明。地権者ら住民を交えた協議機関をつくる案も提示した。

 市は昨年9月、現在地での建て替えを決めたが、用地買収が難航。事業費の増大や開院の遅れなどの課題も明らかになり、今月、同市古川稲葉の新興住宅地「穂波の郷(さと)」内の市有地への移転を決めた。


2009年10月18日日曜日

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