北朝鮮でスパイ活動の指示を受けた脱北者が韓国で自首するという事件が起こった。何かと引き換えにスパイ活動をやらされていたのか、確信犯なのかは分からない。二重スパイだったのかもしれない。いずれにせよ、これをきっかけに韓国で脱北者に対する偏見が強まったりしないことを願うだけだ。
「北朝鮮へUターンする脱北者たち 北朝鮮の抱擁政策も一助」という記事は、北朝鮮の脱北者に対する政策が融和的なものに変わった、と指摘している。しかし、本当に「抱擁政策」と呼ぶに値するものかどうかは怪しい。アムネスティ・インタナショナルは強制送還された脱北者が収容所に送られそうになっている状況に対して緊急行動を呼びかけている。
投稿者 kazhik : 2004年12月 4日 07:11脱北者への偏見は私が韓国の方々に聞いた範囲内では既に起きているようです。一番いけないのは、過剰な同情とその後必ず訪れる過剰な批判(笑)私は偏見は常にここから生まれ、今度はさらに歪んだ形で一般に広がっていくものと思っています。
脱北者を聖化することなく、彼らが北朝鮮監視体制の中で、難民生活のなかで、自然とまとわざるを得なかった心理的防御反応を素直に認め、その上で出来る最低限のことだけをする、過剰に(実は「僕はいいことしているなー偉い人だなー」と言う自己愛の投影に過ぎない)支援する事はやめて自立を促す。この辺の距離感が大切なんでしょうね。以上、自戒のこめまくりであります。
三浦小太郎のコメント(2004年12月11日 09:41)
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