朝日新聞が東京選挙区の候補者に対して行なった政策アンケートの結果が電脳補完録に掲載されている。14の項目について5段階で賛否を問う形式だ。注目の増元照明さんは公式サイトでは拉致問題の解決を訴えているだけで、政策はなにも書いていないのだが、これでようやくどういう見解をもった候補者なのかがわかった。
「日本の防衛力はもっと強化すべきだ」「北朝鮮には対話より圧力を優先すべきだ」については、9候補のなかで唯一賛成。「日米安保体制は現在より強化すべきだ」については、賛成を選んだ候補者はいない中で唯一「どちらかと言えば賛成」を選択。
「憲法を改正するか解釈変更して政府は集団的自衛権を行使すべきだ」「日本は核兵器をもつべきだ」については、他の8候補が反対で一致しているのに対し、前者には「どちらかと言えば賛成」、後者には「どちらとも言えない」と回答。
「他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もためらうべきではない」については、中川雅治氏とともに賛成。「永住外国人の地方参政権を認めるべきだ」には同じく中川雅治氏とともに反対。「首相は靖国神社を参拝すべきだ」については、7候補が反対を選び、中川雅治氏が「どちらとも言えない」を選んだ中で「どちらかと言えば賛成」。
財政や福祉に関しては、とくに際だった回答はしていない。
ひとことで言えば、増元さんはもっとも右翼的な候補者だ。先制攻撃論に賛成し、核武装にも含みを残した候補者ということになる。残念ながら私は増元さんを支持できそうにない。
投稿者 kazhik : 2004年7月 4日 17:45Kazhik氏の思想的立場から言えば、増元候補を支持できないのはしょうがないと思う。それはそれで、支持している私としては残念、としか言えません。
ただ、ちょっと話をずらしますと、政治家が選挙のときのこういうアンケートで全く本音を語らなくなり、また、こういう時の発言と当選後の姿勢が全く異なったりする事が、日本の政治をものすごく危険な方に追いやると思う。その意味で、この中で増元候補が危険を恐れずに心情を素直に語った事は評価したい。
例えば、日本が核兵器を持つことに反対するのなら、米軍基地に核兵器が存在する可能性に対しても、原理的には反対すべき。集団的自衛権に反対なら、現在の安保体制にだってガイドラインにだって反対した方が筋が通るはず。
増元候補の思想を受け入れがたい人がいる事はしょうがないと思う。ただ、他の候補も、どこまで首尾一貫できるのかねえとは思う。
三浦小太郎のコメント(2004年7月 5日 17:19)
こんにちは、三浦さん。
私はもともと投票には行かない人間だし、今回も増元さん以外に興味がある候補はいないので、棄権することになると思います。
アンケートの中で意外だったのは、「北朝鮮には対話より圧力を優先すべきだ」に賛成と答えたのが増元さんだけだったこと。昨年の衆議院選挙のときに9割以上の候補者が経済制裁に賛成したのはいったいなんだったのか。
kazhikのコメント(2004年7月 5日 23:45)
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