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常勤医、半年で87人退職 歯止めかからず 岩手県立病院

 岩手県医療局は16日の県議会決算特別委員会で、県立病院の常勤正規医師の退職者が9月までの半年間で87人に上ることを明らかにした。2008年度1年間分を既に上回っており、退職者増に歯止めがかからない実態が浮き彫りになった。

 87人の内訳は大学の医局人事に伴うのが37人、個人の事情など医局人事以外が27人、定年が3人、後期臨床研修医が20人。総数は07年度の96人には達していないものの、08年度の79人を、半年だけで8人上回ったことになる。

 このうち医局人事以外の退職理由については「開業医志向や都会志向などがあると考えている」と推測した。ただ、医療局は、9月末現在の常勤医総数が452人であることを挙げ、「今年2月に見込んだ449人をわずかに上回っている」と補充などで対応していることも説明した。

 医師不足への対応をめぐっては医療局が今年4月、医師の負担軽減などを理由に5カ所の地域診療センターを無床化にした。県議からは「無床化が医師を引き留めるのに役立ってはいない」と問う声も上がった。


2009年10月17日土曜日

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