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政権樹立から一ヵ月たった鳩山新政権は、麻生前政権が決めた補正予算の見直し作業で約3兆円を削減し、現在2010年度予算概算要求95兆円の精査作業にとりかかっています。 鳩山新政権はマニフェストに書いた政権公約の実現を最優先にし「コンクリートから人へ」の事業目的の変更で旧来発想の予算要求を大幅に縮減して「国民生活が第一」の新政権らしい予算を編成しようとしています。 今までの自民党政権下では、国家予算の決定過程は一切密室で行われていたために国民には知らされず結果のみが知らされてきました。 今回の政権交代によって、国家予算の決定過程がオープンになり国民が詳細を知ることができるようになったことは画期的です。 予算内容と決定過程が公開されるにつれ、戦後60年以上にわたり日本の政治・経済・金融を独裁的に支配してきた自民党政治のつけがいかに大きかったのかがわかり始めました。 ▼ 戦後最悪の消費不況は自民党の責任 私たちは今戦後最悪といわれる消費不況に直面しています。どこで止まるのかがわからない底なしの不況で貧困家庭や失業者や自殺者が最悪のペースで増加しています。これら消費不況は自民党の長期独裁政治がもたらした悪政の結果なのです。 谷垣新総裁や自民党幹部は自分たちの責任を棚に置いてあたかも鳩山新政権の責任のように批判をしていますが到底許されることではありません。 大手マスコミも自民党と歩調を合わせるように鳩山政権批判を繰り返しています。 鳩山新政権は自民党と大手マスコミの無責任な鳩山政権批判を許してはいけません。 ▼ バランスを欠いた大手マスコミの報道 大手マスコミ特に朝日、読売、日経、産経各グループは、「2010年度予算概算要求額95兆円で大幅超過」「赤字国債発行40兆超は不可避」などと鳩山政権批判を行っています。 大手マスコミは麻生前政権が国債発行額を50兆円に拡大し財政赤字を63兆円に拡大させたことをなぜか一言も批判しません。 このバランスを欠いた報道が政権交代後も続いているのは、大手マスコミの経営・編集幹部の中に、民主党新政権をつぶそうとする自民党や米国諜報機関などと結託している勢力がいるとしか考えられません。おそらく先の総選挙で自民党が大量に配布した民主党攻撃の下品なデマパンフを制作した勢力ともつながっているのでしょう。 米国では「国民皆保険制度」の導入に反対する大手保険会社と共和党が大手マスコミを使って反オバマのキャンペーンを展開した結果、オバマ大統領の支持率が70%から50%まで急降下しています。 鳩山新政権は「友愛」や「博愛」などの哲学を理解しない反対勢力が繰り広げる鳩山政権批判キャンペーンをそのままにせず国民に事実を正確に伝えて粉砕しなければなりません。 ▼ 自民党政権が犯した大罪 その一 国と地方の巨額の借金(債務残高)は米国の要求をまるのみした結果である。 歴代の自民党政権は米政権の対日要求である「公共事業公約」をまる飲みして日本中にダムや高速道路のコンクリート施設をつくり、国全体の債務残高を1,093兆円にし地方財政を破たんさせました。 「リアルタイム財政赤字カウンター」によりますと、2009年6月末時点での国と地方合わせた国全体の債務残高は1,093兆円、国の長期債務残高は598兆3584億円、地方の長期債務残高は204兆6284億円です。 これほどまでに国と地方の借金(債務残高)を巨額にしたのは、1990年の日米構造協議で米国政府の要求「10年間で430兆円の公共投資公約」を海部政権がそのまま受け入れたからです。 1994年の自社さきがけ政権下の日米構造協議で200兆円が上積みされ「総額630兆円の公共投資公約」で期間も2008年までの13年間に変更されました。 この公約を実現するため、財務省は国債発行で資金を捻出し中央政府の直接事業のみならず「地方債の特別枠」をエサにして全国の地方自治体の単独での公共投資を無理に奨励したのです。 その結果、北海道夕張市は債務超過に陥り市民サービスを大幅に縮小せざるを得ない状況に陥ってしまったのです。 過剰な公共事業を煽った財務省や北海道庁や夕張市の行政責任が不問にされ、何の責任もない夕張市民にその責任を取らせるような仕打ちをしています。 大阪府でも、橋下知事が「大阪府は破産会社であり府職員は破産会社の社員である」と職員を恫喝して5兆円の財政赤字を削減する為に初年度予算で1,100億円の削減をしました。 橋下知事は、5兆円の財政赤字を作り出した真の原因である米国への公約を実現するために地方自治体に無理な公共投資事業を強いた財務省の責任やそれを容認して赤字を膨らましてきた歴代府知事の責任やそれを承認した府議会の責任などを一切追及していなのは全く不思議なことです。 ▼自民党政権が犯した大罪 その二 戦後最悪の消費不況と社会不安は米国の要求で強行した「小泉・竹中構造改革」の失敗の結果だ。 ブッシュ政権の要求で始めた「小泉・竹中構造改革」の強行の結果、日本は短期間のうちに先進国中世界第2位の大格差社会となってしまいました。 2001年4月に国民の圧倒的な支持を受けて誕生した小泉純一郎氏は、竹中平蔵現慶応大学教授を起用して2001年から2006年10月まで5年半にわたり「小泉・竹中構造改革」と称する「新自由主義経済政策」を強行しました。 「規制緩和」「民営化」「小さな政府」「自己責任」「市場原理主義」などの政策を実行した結果、一握りの富裕層と大部分の貧困層とに日本社会は分裂したのす。 また竹中金融担当大臣は2001−2003年の金融危機が深刻なときに緊縮策を強行したため日本経済は破壊され、株価や土地が暴落して国際金融資本の格好なターゲットとなったのです。ウォール街の投資銀行やヘッジファンドは日本株や不動産や企業を底値で買い、その後転売して莫大な利益を上げたのです。 菊池英博氏(日本金融財政研究所所長)は「小泉・竹中構造改革」開始前と7年後の現在の経済指標を具体的に挙げて、「7年経過した現在すべてが失敗であり、日本は惨憺たる経済社会情勢である。国民にとってよくなった経済指標は何一つない」と結論付けています。 ●「小泉・竹中構造改革」の理論 (1)「日本は財政危機である」 (2)「公共投資を削減すれば財政支出が減って財政再建ができる」 (3)「不良債権がデフレの原因だから、これを加速処理すれば銀行貸し出しが増えて景気がよくなる」 (4)「デフレ解消にはゼロ金利にして金融を緩和すればよい」 (5)「日本はもっと小さい政府にすべきだ。そうすれば民間需要が増える」 (6)「地方自立のために中央政府が地方へ送る地方交付税交付金を削減すべきだ」 (7)「財政赤字の原因である社会保障費特に医療費を削減すべきだ」 ●「小泉・竹中構造改革」が始まる前と2008年の経済指標の比較 (1)1人当たりの名目GDP(われわれの額面給与と企業の税引前利益にほぼ一致):2000年には世界で2番目だったのが06年には18位まで凋落(35年前の1971年並み) (2) 世界のGDPに占める日本の比率:15パーセントから10パーセントに低下 (3) 勤労者の平均給与は9年間続落 (4) 可処分所得(手取り給与)は00年から毎年減り、貯蓄率は 7.6パーセントから3.2パーセントまで低下 (5) 過去10年間で、正規雇用は460万人減少、逆に非正規雇用は600万人も増加 (6) 生活保護世帯が100 万世帯を突破 (7) 経済的理由での自殺者の激増:毎年3000人から8000人への増加 (8) 所得格差の拡大 (9) 06年6月に強行採決された「医療制度改革」によって医療費予算が大幅に削減されたために、赤字の病院が増加し、救急病院が激減し、もはや世界に冠たる日本の国民皆(保険)制度が崩壊しているのである。 (10) 税収は00年度に51兆円あったのに03年度には42兆円まで落ち込み、若干戻っても06年度には49兆円しかなく、「構造改革」は日本の経済社会構造を破壊し、税収が増えない弱体化した経済にしてしまったのだ。 (11) この6年間で定率減税の廃止(所得税 3.3兆円の増税)、所得税、住民税の一部控除廃止、各種社会保険料引き上げ、医療費負担引き上げなどで国民負担は8.2兆円(可処分所得の約3パーセント)も増加している。 (12) 政府は、過去7年間で中央政府から地方自治体へ交付する地方交付税交付金と補助金を累計で 36兆円削減し、地方にとって基幹産業である公共投資を累計11兆円削減しており、合計47兆円も資金が地方から吸い上げられているのである。 |
10月5日〜10月10日
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