いつもと同じように朝、新聞を開く。まずは他紙に抜かれている記事がなくてほっとした。と思ったのもつかの間、「給付金申請率98・2% 県内全市町村で締め切り」という見出しが目に飛び込んであぜんとした。定額給付金を申請し忘れ、受け取ることができなかったのだ。
記事をみると、最も低い富山市で97%を超えた。自民党中心の政治に審判が下され、政権交代して一カ月半余り。「バラまき」とも言われた麻生前首相の景気対策は支持されていたのだろう。
「また今度やればいいや」と先延ばしにしたのが、申請ミスの原因だ。仕事を忘れて取り返しのつかないことのないように気を引き締め直した。 (永井響太)