小田“内助の功”で「アンビリバボー」逆転V
<日本オープン・最終日>優勝した小田は優子夫人の左肩に感謝
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【日本オープン】アドレスに入った小田の手は震えていた。プレーオフ2ホール目。「遼君は強めに打ってカップになめられたけど、僕は強気に打てない。ジャストタッチで打ちました」。2メートルのウイニングパットはボール1個分フックしてカップイン。劇的なツアー初勝利を決めると、キャディーを務めた弟の新=しん=さん(24)と抱き合った。「本当に信じられない。アンビリバボー!」。最強の18歳を破ったプロ9年目は、優勝インタビューで喜びを爆発させた。
通算3アンダーで迎えた8番で奇跡が起きた。第1打を左の林に打ち込んだが、ボールはフェアウエーに跳ね返ってきた。「当てちゃったんですよ、うちの嫁さんに」。観戦していた優子夫人(32)の左肩をボールが直撃。当たっていなければボギーは確実だった。第2打はグリーン左のバンカーに入れたものの、そこからチップインバーディーを決めて一気に優勝争いに加わった。
地元・鹿児島のゴルフショップで働いていた優子夫人とは03年12月18日に結婚。夫人は夫のすべての試合に同行してマネジャー的な役割を務めるなど、2人で戦ってきた。小田は「妻の名前は優子です。優勝の優。やっと言えました。きょうに限っては女神」と“内助の功”に感謝した。
プレーオフ2ホール目では新さんが「どうせ曲がるんだから遼君より振ろう」とアドバイス。飛ばし屋ながら最近は曲がることを恐れて振れなくなっていたが、助言通り振り抜いたドライバーショットはフェアウエーをとらえた。残り176ヤードを8Iで2メートルにつけた時点で勝負はついた。
初めて石川と一緒に回った小田は「遼君は世界で戦っているし勉強になった」という。日本オープン優勝で5年シードに加え、来年の全英オープン出場権も獲得。妻、弟とつかんだ1勝で遅咲きの32歳に新たな“世界”が開けた。
≪優子夫人 痛みも最高の思い出に?≫優子夫人は小田の優勝を“アシスト”した8番のティーショットについて「落下地点に先回りしていて、気付いたらボールがすぐ上に来てました。よけられなかった」と振り返った。ティーグラウンドが見えなかったため、肩に当たった時は小田の打球と分からなかったという。医務室で治療した後は、9番で再び小田の応援に戻った。「しばらく腕が上がらなかったけど、バーディーだったから良かったです」。肩の痛みもこの日は最高の思い出になった。
【日本オープン選手権】
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