2ちゃんねるに、前原誠司国交省の殺害を予告する書き込みを行ない、今月11日に脅迫の疑いで京都府京丹後市の無職の男（20）が逮捕されたが、犯行を予告した8月14日、彼はどのような書き込みを行っていたのだろうか。ネットで調べてみた。

　逮捕の原因となった書き込みは、「我々ニュー速民一同の総意をもって前原誠司を応援する！　なんだろう…込み上げる何かがあるよな」と題されたスレッドに書き込まれた「前原誠司は俺が暗殺する 8月20日、決行だ」というもの。

　これに対し、同スレッド内では「通報した」などの書き込みが大量に寄せられた。すると、男は「俺がイメージングした前原誠司ってのは日系イギリス人で俺の友人のことなんだけど」「決行予定は2099年8月20日で2009年じゃないしね」「こんなんで逮捕されてたら毎日が逮捕祭りな件」「最初から犯罪予告したつもりもないし大事には至らん」など、先ほどの書き込みが冗談であったように応答。

　しかし、書き込みに対する批判の声は弱まることはなく、「またニュー速から逮捕者発生か…」というスレッドも立てられた。このスレッドにも男は書き込んでおり、「暗殺とかいってるやつは逮捕されねーって。解散」「同IDなだけで俺は別人 IDが同じだと特定もできないだろうしな」と高をくくっていた。

　ところが、「２ちゃんねるのニュース速報って板で犯罪予告があったんだって…　逮捕ーwwwwwwww」というスレまで立てられると、「仲間が追放されるのは見たくないだろう普通」「お前ら逮捕だとか、なにかの恐怖に怯える人間の気持ちを理解しろって道徳の授業で習っただろ…」「逮捕になんか怯えてないよ だって所詮は釣りだもん」と、明らかに怯えている書き込みをするようになった。
　
　結局、最初の書き込みで6人が前原氏の事務所にメールを送り、被害届けが受理され、男は逮捕された訳だが、こうして書き込みを見てみると、最初の書き込み以外は全て弁解であり、「本気では無かったのでは？」と思ってしまう。取り調べには「全く知らない」と答えたという。

　だが、この書き込みにより、前原氏は夫婦でホテルに避難するハメに陥るなど、実害を与えていた。

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