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枚方市談合:無罪の前副市長が検察批判 「可視化」訴える

枚方談合事件での取り調べについて話す小堀隆恒・前枚方市副市長=大阪市北区の大阪弁護士会館で2009年9月26日、三村政司撮影
枚方談合事件での取り調べについて話す小堀隆恒・前枚方市副市長=大阪市北区の大阪弁護士会館で2009年9月26日、三村政司撮影

 大阪府枚方市発注の清掃工場建設工事を巡る談合・汚職事件で、談合罪に問われ無罪が確定した小堀隆恒・前副市長(63)が26日、大阪市内で講演し、検察による取り調べ状況を公の場で初めて語った。「ごみ野郎、くず野郎、ばか野郎」「二度と枚方に住めないようにしてやる」などとののしられたと証言。冤罪(えんざい)防止に向け、取り調べの全面可視化の必要性を訴えた。

 大阪弁護士会主催のシンポジウムに出席。大阪地検での取り調べ状況を弁護士の質問に答える形で明かした。「検事から『家族も同じ目に遭わせてやる』などと大声で怒鳴られた」と検察を批判。持病の悪化で、おむつをつけたままの取り調べを余儀なくされたといい「屈辱だったが、やっていないものはやっていない、負けてたまるかという思いで潔白を主張した」と語気を強めた。

 小堀前副市長は07年5月、大阪地検特捜部に逮捕された。今年4月「談合共謀を認めるに足りる十分な証拠はない」として大阪地裁で無罪判決を受け確定した。10月から枚方市非常勤顧問として復職する。

 シンポジウムには足利事件で無罪が確実となっている菅家利和さん(62)も参加し「私のような冤罪を生まないためにも、全面可視化が必要」と訴えた。【牧野宏美】

毎日新聞 2009年9月26日 20時33分(最終更新 9月26日 21時24分)

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