最終更新: 2009/10/18 21:19

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2009年度補正予算見直し 農水省の「家庭用炊飯器を学校で使用する」事業も削減対象に

2009年度の補正予算の見直しについて、政府は、総額2兆9,259億円程度の予算の執行を停止することを決定した。目標としていた3兆円には届かなかった。
仙谷行政刷新担当相は「2兆9,000億円強の見直しができることになり、閣議決定を本日いたしたところです」と述べた。
削減額は、目標の3兆円に740億円ほど届かない、2兆9,259億円となった。
今回、削減対象となった事業の1つが、農水省が10億円の予算を組んでいた「家庭用炊飯器を学校で使用する」事業。
高知・南国市では、10年前から市内13の小学校で、給食に使うご飯を家庭用炊飯器で炊いている。
南国市十市小学校の森岡俊介校長は「地産地消ということ。そして、温かなご飯。そして、安心・安全だということで、非常に好評でございます」と話した。
児童は、「温かいご飯の方がおいしいから、冷たいご飯よりいい」、「食べられてラッキー」などと話した。
しかし、ネックとなるのが炊飯器が使う電気。
数十台の炊飯器を同時に使うため、容量を上げるための電気工事が必要になる。
今回、農水省は、炊飯器と延長コードや配膳(はいぜん)台については助成するものの、電気工事にかかる費用は、学校側の負担となる。
南国市では、1校あたり平均で250万円の電気工事費がかかったという。
助成される金額より、工事費が上回るケースが多く、今回の補正予算で、農水省に申請し、認められたのは、現時点で全国28校。
今回の見直しで、10億円の予算のうち、9億8,500万円が執行停止となった。
午後4時40分すぎに会見した鳩山首相は、「3兆円という額が独り歩きしてしまったものですから、『足りなかった』、『惜しかった』というふうに思われているかもしれません。『惜しかったな』というくらいの数字が、一番、今の新しい政権にふさわしいかもしれない」と述べた。

(10/16 18:04 高知さんさんテレビ)


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