2009年10月18日 19時41分更新
今の井原市芳井町の出身で、戦前から戦後にかけて日本と中国の文化人の交流のために力を尽くした内山完造の遺品展が、井原市で開かれています。
明治18年生まれの内山完造は、戦前から戦後にかけ日中関係が悪化するなかで中国の上海に書店を開き、魯迅をはじめとする中国の文化人と親交をもつなど、日中友好に力を尽くしました。
内山の没後50年にあわせて開かれている遺品展には、書や写真などあわせて54点が展示されています。
このうち、「先駆者の道に花はない」と内山自身が書いた短冊からは、上海に開いた書店を日中友好の掛け橋にするという強い信念がうかがえます。
また、親交のあった中国の劇作家、田漢が書いた掛け軸、「内山完造追悼五行詩」は、日中友好に力を尽くした内山の死を惜しみ、功績をたたえています。
この遺品展は、井原市芳井歴史民俗資料館でことし12月6日まで開かれています。