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ノムさん日本一までボヤき続ける!!/CS

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試合後、あいさつする野村監督(撮影・柴田隆二)
試合後、あいさつする野村監督(撮影・柴田隆二)

<パCS第1ステージ:楽天4-1ソフトバンク>◇第2戦◇17日◇Kスタ宮城

 ノムさんのラスト劇場は続く-。パ・リーグのクライマックス(CS)第1ステージ第2戦で、楽天がソフトバンクに快勝し、CS第2ステージ進出を決めた。先発の田中将大投手(20)が1失点(自責0)完投し、5回には4番山崎武司内野手(40)が2試合連発の3ラン。今季限りで退任する野村克也監督(74)は試合後、地元ファンに堂々の日本一宣言した。日本シリーズ進出をかけてパ覇者の日本ハムと激突するCS第2ステージ(6試合制)は21日に開幕(札幌ドーム)する。

 「ノムさ~ん」。今季最多2万1388人のファンから、温かい声援が降り注ぐ。ナインとともに場内を1周した野村監督は、観客席に一礼した。2連勝でCS第2ステージに進出。本拠地最終戦の可能性もあるため行われたファンへのあいさつは、決別の言葉にはならずにすんだ。「何としても日本一になって、恩返ししたい」。夢の日本一決戦を地元仙台で行い、再会することを約束した。

 去就問題で疲弊した心を癒やしてくれるのが、ファンだった。退任を惜しんで「辞めないで」コールも起き、「ありがたいね。せめてもの慰め。(球団は)契約切れとしか言わない。頭から、クビにしたいんだから…。こういうのは宇宙人(球団首脳)には分からないよ。仙台のファンは日本一」と、勝利を後押しした応援に感謝した。

 試合後は勝利の余韻に浸ったが、試合中は勝負師そのものだった。「何点とっても安心して見ていられない。それがシリーズです。ゲームセットまで何が起こるか分からない。疲れた。久々に興奮したわい。こういう緊張感の中で、人間は成長していく」と采配に集中した。4年間、丹精込めてつくったチームは、ソフトバンクを力でねじ伏せた。

 投げては田中が1失点完投、打っては山崎武が5回に2戦連発の3ラン。投打の主役がキッチリ役割を果たし、理想的な試合運びで2試合連続の快勝だった。打者としてのすべてを伝授した4番の1発に、野村監督も興奮を隠せなかった。胸の前で両手を振って出迎え、主砲の両手を握りしめ抱きしめた。「感動した ! ジーンと来たよ。最後に4番として仕事をしたよ」と振り返った。

 マー君からは記念のウイニングボールをもらうと「横着を覚えたな」とひと言注文付けるのを忘れなかった。1失点完投だったが、ペース配分した完投が気にくわない様子だった。「初回から全力投球してほしかった。投球術は2、3年先、安定期に入ってから覚えればいい。今から術に走っていることに不満を感じる。一球入魂」と、完全無欠の投手になるための辛口をあえて言った。

 理想を追求してボヤキ続けた。その成果が球団創設5年目の第2ステージ進出だ。「70から80点はできている。少しずつ選手の成長は感じた」と、初挑戦のCS第1ステージを突破した選手たちを評価した。

 次は21日に開幕する日本ハムとのCS第2ステージ。野村監督は「日本ハムは熟した、大人のチーム。アドバンテージの1勝は大きい。わがチームには大きなハンディ」としながらも、花道の日本一を見据えている。ノムラ劇場の舞台は、まだまだ札幌へと続く。【金子航】

 [2009年10月18日8時25分 紙面から]


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