UPDATE1: 為替動向を注視しているが、水準についてコメント控える=丹呉財務次官
[東京 14日 ロイター] 財務省の丹呉泰健事務次官は14日の定例会見で、為替動向を注視しているが、水準についてはコメントを控えると述べた。また、現時点で、景気対策としての追加補正予算は考えていないと述べた。
丹呉次官は、最近ドル安傾向が強まっている為替市場について「為替の動向についてはよく注視している。ただ水準などのコメントは控えたい」と述べた。
今年度の2次補正予算の必要性について同次官は、税収が当初予算の想定より落ちていること、09年度経済についても昨年12月に経済見通しを策定した時よりもが厳しくなっていることなどから「税収については見直しが必要」と述べた。また災害等の義務的経費などで追加補正が必要かどうかについては、関係省庁と今後話をして対応すると述べた。
一方、景気対策としての追加補正については「現時点では考えていない」とした。
新政権を担う民主党が、事務次官会議などを廃止する方針であることについて同次官は「新政権のもとで方針が示されれば、それに基づいて対応するべきと考えている」と述べた。ただ、事務次官会議を廃止したとしても、閣議に諮る案件については、各省で事前によく調整することを心がけていかなければならないと指摘した。
(ロイターニュース 児玉 成夫記者)
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