EUと韓国がFTAに仮署名、欧州自動車業界は競争激化を懸念
[ブリュッセル 15日 ロイター] 欧州連合(EU)と韓国は15日、自由貿易協定(FTA)に仮署名をした。
ほぼ全ての輸入品の関税を撤廃するとしているこのFTAは、EUと韓国に1000億ユーロ(1490億ドル)の経済効果をもたらすとみられている。
一方、欧州の自動車メーカーは、韓国メーカーとの競争が激化することを懸念している。欧州自動車工業会(ACEA)は、欧州市場で、韓国自動車メーカーに不当な優位性を与えると非難した。
欧州委員会のキャサリン・アシュトン通商担当委員は、ロイターに対して「ひとつの産業だけでなく、欧州の全ての産業の経済問題に対処する必要がある」とし、FTAによる利益が一部に与える影響を上回るとの考えを示した。
その上で「この協定が欧州経済全体を支援し、その結果、自動車業界も支援されると確信している」と語った。
欧州委員会によると、欧州の輸出業者にとり190億ユーロの新たな通商につながるほか、韓国企業にとり120億ユーロ規模の通商につながる。
アシュトン通商担当委員「欧州のサービス、製造、および農業分野の企業に対して、新たな機会となる」とし「この協定は、景気低迷と戦い、雇用を創出するという点で、現在の経済状況において特に重要」との見方を示した。
欧州経営者団体ビジネスヨーロッパは、今回の韓国とのFTAは、欧州企業にとりプラスになると指摘。
ビジネスヨーロッパのフィリップ・デバック事務局長は「一部の条項は懸念事項で、これら全ては解決されてはいないが、多くは全体を改善するために解決されている」と語り「全体としては欧州のビジネスにとり良いバランス」との見方を示した。
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