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岩隈「てっぺん獲るのは本気」

  完投勝利を飾り、ナインと抱き合い喜ぶ岩隈(中)
  完投勝利を飾り、ナインと抱き合い喜ぶ岩隈(中)

 「パ・リーグCS第1S、楽天11-4ソフトバンク」(16日、K宮城)

 仙台で初のCS。その初戦を託された重圧を払いのけ、楽天・岩隈がエースの貫禄を見せつけた。「初戦が一番大事だと思っていた。この勝利はスゴくうれしい」。132球の熱投。マウンドを1人で守りきり、野村監督の「ナイスピッチング!!」の声に笑みがこぼれた。

 「みんなで戦おうという気持ちが強かった。みんなも守ってくれているし、大きな声援も感じていた」

 三回まで相手打線を完全に封じたが、7点リードの四回に突如の4失点。珍しくマウンド上でバランスを崩した。「(足元が)滑ったりして。ちょっと(マウンドが)合わないなと。こういう試合だからじゃないですか」と振り返る。

 WBCで先発の柱として世界一に貢献し、「(WBCより怖いものは)ないでしょう」と話していた岩隈。しかし百戦錬磨の右腕も「緊張しましたよ。スゴい気合が入っていて周りが見えなくなるので、早く平常心になろうと思った」と雰囲気にのまれたという。

 それでも立ち直ったのは、世界で戦った経験のおかげだ。八回裏には、野村監督の「行けるか」という問いに「行きます」と即答。志願の完投勝利で、第2ステージ進出へ王手をかけた。

 「てっぺん獲るのは本気ですから!!」。お立ち台でファンへ誓った姿に、故障に泣いた“ガラスのエース”の面影はなかった。

(2009年10月16日)
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