日本のポップス史に大きな足跡を残した音楽家の、突然の悲報。最近まで活発な音楽活動をしていただけに、ゆかりの人々に衝撃が広がった。
きたやまおさむさんは「友人、精神科医として、言葉がありません」と驚きを隠せない様子だった。同じくザ・フォーク・クルセダーズに加わった、はしだのりひこ(端田宣彦)さんも「昔からナイーブな人間ではあったのだが。不可思議な感じで混乱している」と話す。
加藤さんは今月2日の松任谷由実さんの東京公演にゲスト出演し、ギターを弾きながらデュエットしている。松任谷さんは所属事務所を通じて「ショックを受けています」と心境を伝えた。終演後、楽屋で言葉を交わした音楽評論家の小倉エージさんは「笑顔で冗談も交えて、今後の音楽活動について語っていた。元気そうだったから信じられない」と振り返る。
加藤さんは9月28日、ニッポン放送(東京)で、「帰って来たヨッパライ」「悲しくてやりきれない」などかつての名曲をめぐり1時間ほどのインタビューに応じていたが、「明るく楽しい口調だった」(ニッポン放送編成部)という。同局は、今回のインタビューも交えた追悼特番を19日に放送することを急きょ決めた。