岡山放送局

2009年10月17日 19時44分更新

県がキョンサン南道と友好協定


岡山県と韓国のキョンサン南道との友好交流協定の調印式が17日岡山市で行われ、中学校の解説書の「竹島」に関する記述をめぐって延期されてからおよそ1年ぶりに2人の知事が協定書にサインしました。

17日はキョンサン南道のキム・テホ知事ら17人の訪問団が神戸の韓国総領事館の関係者などと岡山市北区のホテルを訪れ、岡山県との調印式に臨みました。

岡山県は、朝鮮半島の外交使節団「朝鮮通信使」が江戸時代に瀬戸内市に寄港していたのを縁に韓国との交流を進めていて、韓国・南東部のキョンサン南道と友好交流協定を結ぶことになりました。

しかし、去年7月、中学校の学習指導要領の解説書に記載された「竹島」に関する記述をめぐって日韓の間で緊張が高まったことなどを受けて協定の締結は延期されていました。

今回の協定締結はキム知事の来日にあわせて実現したもので、2人の知事は協定書にそれぞれサインし、握手を交わしました。

協定についてキム知事は「きょうの大事な出発が両国の発展につながることを期待します」と話していました。

また石井知事は「去年、残念なことがあったので、協定を結ぶことができてほっとしている。まずは観光物産展などを開いて、交流を深めたい」と話しています。