スエリーの青空

2009-08-29

南極料理人

ぼちぼち先日の休日の日記でも書いてみる。

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のち、なんばまでチャリ。

なんばパークスヤッターマンの劇場観賞チケットを買う。

上映前に時間潰しのために入ったネットカフェでチケット買ったヤッターマンアニメだと気づき、がっくり。払い戻し利かないとの文言見てますますがっくり。がっくりし過ぎて振り切れてすっかり諦めた。

敷島シネポップで『南極料理人』を見る。すんばらしい。面白くて始終笑い通しのくせに味わい深い。最後なぜか涙がこぼれた。あれはなんでだったのか。淡々とした表情が呟くセリフに文字以上の何かがある。堺雅人。次回作『クヒオ大佐』見るしかないよなぁ。

勢いづいてその少し後の『30デイズ・ナイト』のチケットも買っちゃう。だって劇場離れるのがもったいなくなるくらい『南極〜』がよかったんだって。

で、一人カラオケで時間潰してまで見た『30デイズ・ナイト』もよかった。

美しくて怖いホラー→勇気りんりんにならざるを得ないクライマックス→美しすぎるラスト(そりゃジョシュ・ハートネット以外でこの役やれる奴いねーよ、って思った)

映画っていいなあ。

一年前に購入したDELLのパソコンがこの日とうとうインターネットにつながった。つながるままに流行りものなどに手を出してみるがさっぱりわからぬ。

こんにちは!こんにちは!はろー、えぶりわん。というて結局私しか聞いておらんのだ。気にせぬが勝ち。気にしても負けではあるまいが。

明日は今日よりがんばろう。順序立てて。きちんとちゃんと頑張れる日は頑張れない日よりよっぽど楽ちんだ。


昨日から思ってもみない相手からメールが届く。アルコールの導くまま、淡々と素直に返事をして、その返事を受け取り、ふところに収める。

ああ、なんなんだろう。あいつは、こいつは、なんなんだろう。なに考えてんだろう。私はなんなんだろう。なにがしたいんだろう。あーあ。あーあ。それでも私に言葉を投げてくれた、ただそれだけのことで無視はできない。抱えていかざるをえない。ねえ、またどこかで、知らない者同士として会えないのかな。

今日は肉を喰らうぞ

なぜなら29日だから。

なぜならスーパーの特売だから。

ふふーん。

2009-08-22

いらしゃんせぇ

昼休みになんとなく入ったスーパーの中の書籍売り場で廉価CDのワゴンを見つける。洋楽の輸入盤ベストのコーナー、全部欲しくなる。いいのは知ってるけど遠巻きで手をこまねいて見ていたものばかりだ。

とりあえず三枚、手に取ってレジへ。会計……あ、お金足りない。すみません、お金なかったんで一枚減らします。あーそうですか、どれを? え〜と、これ(キャロルキングのべスト。空が落ちてくる聴きたかったんだが)をなしで、すみません。

明日お金下ろしてまた買いに行こ。

今日は黒糖焼酎の入ったグラスを傾けながら、はじめて自分の物にしたレッドホットチリペッパーズのCDを聴いてる。今、カリフォルニアケーション。ああ、確かこれのPVおもしろくて好きだった。

そうそう、レッチリを耳にしたシチュエーションの中で、私が一番記憶に残っているのは広島市街で母親と入った居酒屋さん。

そこで結構大きな音でレッチリがずっと流れてた。私をかなりごきげんにしてくれた。母親はどうでもよさそうだったけど。それからというもの私は飲み屋にBGMを求めるようになってしまった。レッチリさんは罪作りな人達ですよ、という話。

それから何年だろ。私の手元にやっと、レッチリさん、いらっしゃいまし。

2009-08-20

ねえ

なんだかうんざり恥ずかしくなったり意味不明だけど変更する場所も見つからないまま支離滅裂なまま、一旦投稿したものを削除したけれどまた再び投稿。また消すかもしれない。あるいはまた次のもっと恥ずかしいものを晒け出すか。はたまたさてはてさて。


肌が合わない〜とか言ったって、しっくり肌が合ったからといってその後がいつまでも未来永劫気持ちよくうまくいくなんてこともないんだろう。

まだ二次元だか三次元だか“次元”の段階で、しっくりキタ!と思いたくなった人が音もなく去っていったときにそんなことを確信した。

それでもまだ私はここにいる。あの人がいたわけではないここで、あの人が私のかっこ悪さを見つけないであろうここで。

ただ友達が欲しいだけ。いつも。あの人に手を伸ばしていたときも。私はただ友達が欲しかっただけ。友達ってなんだろうね。わかってますよ、私が薄情者である限り友達なんてできやしない。…でも、情ってなんだろう。相手のことを考えるのは情じゃないのか。相手のことを考えるって何だろう。考えてるだけじゃ情ではないのだ。自意識過剰を突破したその先だ。

わからない。もう何もわからない。…とか言いたいからアルコール摂取して本を読んだり音楽に耳を傾けてみるのかもしれないね。

たぶん大好きだった。でもあの日からずっと味方になれない。好きってのが理性を超える日を当たり前のように思ってた。

私にとってのあなたが忘れてはいけない傷であるみたいに

あなたにとっての私があなたの世界に有り得ないようなこの世界に深い傷になっていませんように。

新しい何かが私のそばで私の暗闇を物ともせず輝きますように。私がそれを遮る影になるにしてもそれ以上の光をどこからから掻き集められますように。

大好き!とはもう言えないけれど、ずっーと応援していくでしょう。またね。

(またどうしようもない気分で消すかもね。だったらごめんね、さようなら、またいつか、バイバイまたね、私はどこにでもいるわ)



*****

2009-08-17

ぶらんこ乗り

いしいしんじ、という作家がすごい。名前は何年も前から知っていていずれは読んでみるかなと思っていたが、今年の春にやっと手を付け始めた。エッセイも長編も短編もなんかすごい、すばらしい、とてつもない。心がふるえる、とかいうが、まさしくそれで、ふるえを感じて私にも心があったんだと実感する感じ。

今、帰省のための高速バスの中、『ぶらんこ乗り』を読み終えた。私は今いしいしんじにハマってます、と素敵な文章を書かれる人に言ったら、『麦ふみクーツェ』と『ぶらんこ乗り』は読んでかなり感動した、と教えてもらった日に本屋で買って読み始めた。今その人とは疎遠になってしまったけど、いしいしんじがいる。村上春樹だっているし、きっともっとたくさんたくさん。だからかなしさはない。またどこかですれ違うこともあるだろう。ありがとう。ごめんなさい。ありがとう。ごきげんよう

2009-08-16

イヤなコ

「イヤなコやな」って言われたのが頭から離れない。正確に言えば、昨日言われたときには一旦離れて、今日思い出したら張り付いて取れなくなってしまった。

悪ふざけのやり取りの中で何気なく出た言葉だけど、だからこそ本当なんだと思う。

イヤな女。情けない人間。うっとうしい奴。

はい、おっしゃるとおりでございます。

なんて開き直ってみてもうんざり気分は変わらない。

こんなの、もう一切やめたい。しかし始めたからには終わるのをおとなしく待たねばならん。せめてそれくらい。しかし、しかし、おとなしく待つなんて芸当は教わってないから厄介なんだ。これ以上暴れないでいただきたい。


夏、暑い、不快、不調。では夏でなければ快調だったかと自分に問えば、不快な記憶ばかりがよみがえる。夏は暑いし、春は花粉と雨にうめき、冬は…、秋は…、あれ、何だっけな、今年のあじさいは色が濃くてきれいだったな。次は紅葉か。その前に秋桜。空にいろんな月。いろんなお酒と野菜と肉と本と映画と音。いろんな自分がいる。いろんな人に会う。会わないかもしれない。会うかもしれない。いずれにしてももっと丁寧に感じたい。月に見いるように会いたい。


「イヤなコ」、もっとゆっくり丁寧に見て聞いて感じて理解してたなら言われなかったはずの言葉だなあ。ごめんね。それを言ったあの人に、今までのすれ違ったたくさんの人に、すれ違い続ける私に、ごめんね。

2009-08-12

独り占め、飽き性

クラムボンが今年出したリミクスアルバムを聴いて観てる。ミトさん素敵過ぎ。何このキナリな無印良品チックなどこにもない個性。結婚してんだって。子供が生まれて落ち着いたらしい。子供。結婚。結婚て何のためにすんの。独占欲ゆえなされる災いかと思うのだけど間違いだろうか。うん、たぶん間違いだ。それも含まれるがすべてではない。おそらく三分の一程度。しかし、相手がミトさんなら結婚してもいいな。独占したいと望まれたなら、私も半分くらい独り占めさせてもらえるのだろうし。

昼休みにスーパーで上物の寿司を買って食べた。確かにうまかった、ような気がする。思えば子供の頃の私には寿司って誕生日くらいにしか食べられないものだったなぁ。そんなふうに思うと今が不思議に思えた。だったら、だったら今は幸せなんだろうか。あの頃の誕生日のその日が特別幸せだったとは思わないけど。大人の私はこの中くらい状態を自分で選んでる。

毎晩好き勝手に食べて飲んでる。幸せか? 不幸ではないが常時幸せってわけでもない。当たり前か。

髪、伸ばそう。髪が伸びたからって大人らしい女になれるなんて思わないけど。当たり前みたいなショートカットには飽きました。

2009-08-06

剣岳 点の記

仕事帰りにちょいと足を伸ばして天王寺のアポロシネマで『剣岳 点の記』。硬派過ぎるエンドロールに感動しきり。

映画館を出て走らせるチャリ。下り坂で耳にはランダム機能で流れる軽やかモーツァルト。空を見上げたら淡水パールみたいな月が光ってる。珍しく星まで見えた。うれしい。でも一人だからかなしい。だけどかなしめる心のあることがうれしい。

こんな入り組んでとにかく高揚する気分を伝えられる誰か。を探すってのは無謀なんだろか。

そうは言うても、おしゃべりより知らない人の書いた言葉や撮った写真や映画を見てるほうが間違いなく私の幸せに近い。つまらないおしゃべりより充実しただんまりがよい。じゃあどうしよう。かなしんでうれしがってるのがベストかな。

2009-08-04

サンシャイン・クリーニング

今日の映画。サンシャイン・クリーニング。笑えるのに一部静かに泣いた。すばらしい。画も音楽もいい感じ。身終えた後、もう一本見るつもりだったけど余韻を残したくて帰ってきた。彼女達が入り組んだ劣等感から解放されて幸せの手応えを感じられるといいなと祈る。そして私もいつかはちゃんと実感できるようになれないかな、とないものねだりしてみる。まあねだるだけでなく努力もしますがな。

帰る途中、阪急ストアに寄る。ナスが一本単位で安かったので他、マイタケ、オクラ、トマト、タマネギ、骨付き肉とカゴに入れて今日の夕飯は夏カレーに決定。

ビール売り場にビール通好きに愛されているという『よなよなエール』の350缶を見つけて興奮購入。となりにあったインドビール青鬼も。だって今日はカレーなんだもん。

ワイン売り場も見るとと名前から憧れていた『エスト!エスト!エスト!』が! 値段も1000円ちょいと手頃だし買いますよ。他、常温でもおいしいフルボディ赤をカゴに投入。

家には富士山麓があるから、もう十二分に充分。自転車のゼンリンに付いたカゴが重くてフラフラ。幸福の重みにニヤつきながら、すっかりアル症だな、と呟きつつ帰宅。マンション前で人に会う恥ずかしさよ。


ただの月

昨晩、仕事帰りに月を見た。ぼんやりしていてなんとなくある、ただの丸いだけの月だった。

そういう月ではなくて、時々見つめずにはいられない、いつも以上に強い引力を持っているような月を見る。確かに見たことがある。というか月の場合、ただの月を見ることのほうが珍しい。こちらの目が曇っていただけかもしれない。実際乱視だし。

そうか、私はそんな人になりたいし会いたいんだ、と、ぼんやりした月を横目に思った。

昨日見た月は、途中寄ったスーパーから出てくると雲に隠れて見えなくなっていた。見えないと見たくなる。勝手なもので。

2009-08-01

土曜の夜はとても

風呂上がり、風呂を掃除し、その延長で部屋を掃除する。とにかく雑巾で床をふく。物をどけると小さな虫がいた。アリほどの大きさだが羽根がある。羽根があるがハエではなく床を這う。床を這うがゴキブリほど速くもないデカくもない目立ちもしない。見るともなく見ていたらふらふらと飛んで散った。またそこらを拭いているとさっきの虫がいた。今度は私が仕留めた。無益な殺生をしながら、この虫と私はよく似ているな、と思った。害もないが益もない。逃げもしないが挑みもしない。何もないし何もしない。虫が虫を飼っている。いや、飼われているのは私のほうか。どっちでもいいか。とにかく虫。いつのまにか生まれて死んでる。同じような顔で死んでるように生きて死ぬ。名前はない。名前はいらない。もったいないから。



わかってる。そんなこと言ってないでがんばりたいし、きっとがんばれる。劣等感なんて蹴散らす。散らないなら一つ一つ分解して撤去する。

明日と明後日働いたらまた休日。映画をたくさん見たい。ひとりを味わいたい。