スエリーの青空

2009-07-17

選び取る

黒糖焼酎 稲乃露 25°

苦い。甘みよりも苦さがある。カラメルみたい。甘いほうが好き。だけどまた杯を重ねてしまう、なぜだろう。

それはきっとこれを私が選び取ったから。ただの負けず嫌いなのかな。他人に薦められたなら口を歪めて、苦〜い!と批判していただろうに。だけど今日は批判できない、嫌いになれない。きっとリピートはしないんだ。ただ青色のキャップがきれいだなって記憶に残るだけだろう。だけど飲んでよかった、って思ってる。おかわりを繰り返す。

同じように、この先の何もかもを、確実に自分で手に取り選んでいけたなら、何もかもが価値あるものとなるのだろう。

だから。しばらく一人でいなきゃいけない。

なのに思い浮かべる昔の情事、これからのときめき。

だけど、そんなあれこれを思い、うっとりしながらも、しばらく、一人になってみよう。ゼロになってみよう。ゼロは怖いけど、それを選び取るのは私だから平気な顔でいる。怖いのは悪いことじゃない、悲しいことじゃない。意味のある空白を重ねていける。

今夜はアーニー・ディフランコを聴いてる。力強く繊細な荒っぽさ。大好き。だけど、何にしてもね、私が選んだから好きなんだ。彼女の指や声や顔をたぶん好きだけど、その何がどうなろうとその理由は変わらない。

2009-07-14

愛を読むひと

はい、これね、レスラーやスラムドッグミリオネアなどと同じく、はっきり大好きって言えない、けどまた見なきゃいけない、と思う作品でした。すんなり納得しちゃいけない作品。

スティーブンダルドリー監督はめぐりゆく時間以来見るのは二回目だけど、時間が彼のテーマなのだろうか。今作品では戻せない時間についてあれこれ考えた。………また考えたい。見てよかった。また見て何か感じたい。

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