スエリーの青空

2009-06-28

写真/写メ

写真/写メ

を同じようなものをいくつも更新するのには理由がある。いや、たぶん理由があるんだろうと思う。それは単純なことで。試行錯誤したんだよって伝えたい。最終的な善し悪さの判断は誰かに委ねたい。委ねても納得しないのにね。結局は一部分しか伝えないのに。


あのことについて。おまえウソッパチ!と判断した私は間違っていたのだろうか。それからすべてを黒色に近い灰色と見なした私は間違いだったのだろうか。ウソッパチゆるすまじ、と当たり前に、悩むこともなく心に決め込んだ私は間違っていたのだろうか。いや、ゆるすまじと重く思い決めたならそのように伝えるべきだったのだ。伝えたのもウソッパチ。なんだ。なぜだ。私は。こんなもの誰も見ていない。しょうもない。

しょうもない。

近頃、好き(?)な人の夢を見る。今朝は二度目。うれしい。現実にはならずともうれしくてニヤニヤ笑っちゃう。いつまで続くのかな。

最近、福原美穂の『HANABI SKY』をたびたび聴いています。FM802の影響ですがそれにしてもなかなかイイと思います。これから夏らしき恋をします。誰も止められないでしょう。

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2009-06-27

おいわさん

ジョギングを再開して四回目の朝。今日は昨日より気持ちマシ。手足がうまく回りスピードに乗れば違和感は消える。これが気持ちいい。これがなければ走る気にはならない。しかしこれはスピードが出てる分、自覚はないけれどもおそらく足にはより負担がかかっている。気をつけろ。


ジョギングを始めた頃から目が光るようになった気がする。相変わらず平時は乱視がひどくぼやけているけど、走る最中・前後、鏡を見るとギラついた眼。

この眼は好きだ。欲しいものは案外容易く確実に手に入る。私がその気になれば、手を伸ばしさえすれば。と知ってから現れた眼。


その日の夕方、ふくらはぎがひどくむくんでいる。昨日買って今は自宅にあるロート製薬のアイスラブゲルが恋しくてたまらない。あのシップ臭いアイツ、アイツを塗りたくりたくてたまらない。今日はちゃっちゃと帰ろう。

ああ、歩きづらい。違和感。岩感。イワカン。ふくらはぎがオワっちゃってるってカンジ。これは痛み? しかし明日の朝も走るのだろう。この感覚と今の私と、違う次元にいけるから、チャンスがあれば求めてしまう。


本当の私より刺激的で掴みどころなくてきれいに笑えて美しくて面白くて。いわかん。

だったら昨日までの私なんている意味もないのか。それでも生きていて昨日を振り返る私に昨日までのセピアへ、やわらかい光ちょうだい。大丈夫、後悔はしない。ただ、いつか潤うばかりの体に手を差し伸べておためしください。

ええ、私は年寄りだから、そのように願って今日も眠ります。

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2009-06-20

かわいいあの娘はからっぽだ

走れることは幸せなことだと思ってた。今走れないけどそれほど悲しくないのはいずれ走れるようになるから。少し悲しいのは明日はきっとまだ走れないから。酒を美味しいと飲めることも幸せだと思う。つまみに野菜と肉や魚介類をゴタゴタ火を通して、その調理の時間をもつまみに酒を飲む。そして本を読む。昼休みにも本を読む。朝も夕方も今も本を読む。本が読めるのは幸せなことだ。わかってる。私は幸せだ。


『ボロボロになった人へ』リリー・フランキー 幻冬舎文庫 \495(税抜)

★★★★☆(うまくオチすぎてがっかりしてしまうものもあり。わがままですんません)

雑貨に溢れたこじゃれた本屋で文庫本の棚を見つけられぬまま、さまよって何となく購入したこの本。タイトルから癒やし啓発本かと思いきや、一発目『大麻農家の花嫁』で持ってかれた。短編小説集。

テレビの人だから、片仮名の名前だから、と侮っていたけれども、おろろ、リリー・フランキーってすごいのかも。

うまいなぁと何度も唸った。しかしうまいだけの人かと思えばちらほら深くえぐられるようなポイントもあり。

とりわけ、『おさびし島』と『Little baby nothing』。冒頭から最後までゾクゾクしてた。

んー、幸せだ。

2009-06-19

同じ悲しむならば

悲しいこと

言葉を大切にしたい

としている人に多いのだけどね

言葉を大切にしすぎて口数少なくなり、いざ口にすることはオブラートやら風呂敷やらに包み込みすぎて伝えたいことは伝わって欲しい人に伝わらない。相手に伝染したのは苦笑いだけ。こんなのを求めてるわけじゃないと思いながら。

おかしいなと思ったらそのとき問い質せば大体のわだかまりは解消したはずだ。少なくともここまで不信を募らせはしなかった。話しても話しても、言いたいことは何も言わなかった。最初の最初でつまづいてしまったら、何をどうやり過ごそうがそこにある表情は苦笑いで締めくくられる。こんな当たり前のこと、もっと早く気が付けばよかった。ごめんなさい。

私はおしゃべりは得意じゃない。だけどおしゃべりは大切なんだってわかってる。なのに得意じゃないからと逃げている。

そして逃げない人に助けられている。いつも、真っ赤な都合よすぎるような言葉もすんなり受け入れられた。それはその逃げない真っすぐな姿勢を信じていたから。ありがとう。あの頃のこと、ありがとう。

私も私なりにこれからゆるやかに、もうちょいがんばりたいって思ってる。大切な人ならば、大切なことならば、恐がらずに言葉から尽くしていくんだ。

2009-06-18

すべては「裸になる」から始まって

『すべては「裸になる」から始まって』森下くるみ 講談社文庫 \476(税別)  ★★★★☆(自伝ではないものを読みたい)

有名なんだろうけど顔も知らないAV女優さんの書いた自伝。私にもわかるようなことがいくつか。「底が抜けてどこまでも深くなっていった淋しさ」とか。あ、それそれ、それを私が読める場所で表現してくれてありがとう!

読み終わって、素敵な人だなぁと思った。googleで「森下くるみ」と検索して、お顔を初めて拝見した(読み終わるまで見ない、と我慢していた)。

はぁ〜、きれいな人。ますます好きになってしもた。ちちくりまぐわい。勉強したらこの人に近づけるだろうか。いや、そうでなくて、それも含め私は私で自分なりに探してかないかん。がんばろう。心を込めて、ゆっくりじっくり、真面目ながらも笑いながら取り組んでみよう。

以上、読書感想にこじつけた独り言おわり。

2009-06-16

レスラー

骨折じゃなかった!

数日休めば違和感なくなるだろうって。心底ほっとした〜。これからは足を労っちゃります。


映画『レスラー』見た!

あんたやりすぎだよ…。見ててつらい、もうやめなさいって言いたくなる。

だけど私だって身近な人達にこういう思いをたびたびさせているんだなと思った。だからいずれ一人になることを選ばざるを得ない。悲しませて苦しませてしまうから、だけど自分を押さえることもできないから。

一線を越えられないと言った彼女にしても同じような葛藤があったのかもしれないね。どんな理由であろうと好きな人に拒絶されることは誰だって怖い。だから手放す。

最後、エンドロールに流れる曲が素晴らしすぎ。そこまでの積み重ねを経てのあれでは泣いても致し方ないと思います。


朝、いい気なもんだなと思ったが、しかしそれほどいい気分でもいられなくなってきて、でもそんなふうに心揺れる何かがあるのは喜ばしいことだよねと思い、悲しみよりその喜びを見つめて育てていこうと思った。

だからたくさん本を買った。ついでにお酒も買った。どうにでもなればいい。私は平気だもの。

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2009-06-13

披露骨折

左足を疲労骨折した。骨折と言ってもまだ小さな亀裂が走ってる状態らしい。このまま走り続けたら完全骨折だそうな。ネットで症状を検索したところおそらく今そんな状態。実状は火曜日に外科に行ってわかる。

左足のすねには、走り始めてしばらくした頃から時々へんな感じがあった。それに対して私がすべきことは適度で適切な休養と、走る前後の入念なストレッチだとわかっていた。

だけど走っていればその痛む部分の筋肉もたくましく育ち、いずれ走り続けた私に感謝をして、私を助けてくれるようになるのだと思っていた。休養やストレッチに割く時間はなく、何より走ってリズムに乗れれば平気、走るって楽しいなぁ! そう思えてたんだもの。

しばらく走れない。と今朝やっと気が付いて混乱した。きっとまた気持ちよく走れるようになるには数ヶ月かかる。それまで私は私をどう管理していけばいいんだろう。朝走らなくていいなら私はますますだらけてしまう。怖い。悲しい。


悲しい。こんな気持ちはもうたくさんだ。このセリフをこれまで何回心に刻んだだろう。


昼休み、中古自転車を買った。片道徒歩30分、これがもともと違和感のあった左足にますます負担をかけたことは疑いようがないんだから。自転車屋のご夫婦が韓国語なまりの日本語でぎこちなくも愛想よく対応してくれて、私も大きな声で何度もありがとうと言った。すんなり走り出す自転車。これで仕事帰りに映画館に行けるな。気持ちがちょっと弾んだ。

あとは、ジムのプールで泳ぐとかね。水着になるためには食生活を見直さなきゃな。

いざとなったら走って汗を流せばいいや、その手はもうしばらく通用しない。今きっと見直すべきときなんだ。何もかも一から十まで一個一個。

火曜日はお医者巡り。延ばし延ばしになってた歯医者の定期検診も行ってしまおう。

悲しい。こんな気持ちはもうたくさんだ。せめて次は違う悲しみを味わってやる。

2009-06-12

月はあんなにも遠くて小さい

あなたじゃなくても私のことを見てる人はいる。だけどあなたも誰も彼も思い違いをしてる。それを伝えない私が悪いんだけど。

わかったような顔しないで。はみだせなくなるから。私は私をよくわからない。あなたもあなたのことわからないことあるはず。諦めてるわけじゃないんだよ。わからない、わかりたい、でもきっとわかれない。そうやって求めて傷ついて悟っていけたらいいのに。少し悲しい目で月や虫を見て、きらきらした諦めない心意気を思い出す。そんなふうに。

あなたはあなたの国の王様。私は私の国の王様。国境を超えて手紙を出したりする。使う言葉はほんの少し違う。好きだからとか過去の思い出だとか関係の名前だとかそんなものに縛られないでいてほしい、私は。

そんなふうに、こんなふうに、言葉は跳ねて捕まえられない。あなたの言葉、私の言葉。もどかしくてじたばたするけど時々楽しいね。今夜の月はきれいだった。屋根の下に入るのがもったいなくてまた風邪を引いてしまう。あなたの国からも同じように見えていたのかな。



なんて思ったりもする。今日は。また別の日にも。

思うだけで何かして欲しいなんてわけじゃない。いつかタイミングの合う日があったらきっと全部わかってくれるんでしょう。

だから今はわざわざ肩叩いて言わない。でも今日飲んだチリワインすごくおいしかったの。コクの中に甘みが潜んでいてね。いつか教えてあげようね。タマヤ・レゼルバ。また明日。あるいは明後日。忘れやしませんよ。でもまたいつか。さようなら。

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2009-06-11

チョコレート・ファイター

超お気にのブログで紹介されていた『チョコレート・ファイター』。火曜日たまたまちょうどいい時間になんばにいたので見ました。

d.hatena.ne.jp/zoot32/20090531#p1

これね、もんのすごいです。任侠カンフー。まさかこれで泣かされるとは。油断して見に行ったら魂震えた。私にもあったのかよ魂。

ねえちょっと騙されたと思って見てくださいよ。阿部寛のお尻も見れます。それ以外にもたくさん見れます。ヒロインもかわいいし、ヒロインのママも美しくて、それだけに不条理に歪める表情の凄まじさや畳み掛け繰り出される容赦ない技の流れにうっとり惚れ惚れ。

難点あるとすればヒロインママと敵役の関係がよくわからないこと(ヤミ金なんだろうけどその金の出所は??)。この説明の省き方は制作されたタイではよくある設定だからなのかな。

映像もきれい。女の子をヒロインに据えてここまでストイックな映画を作るとはねぇ。うはは、好きな映画がまた一つ増えた。



昨日今日と家にいるときはベルリオーズの幻想交響曲をイヤホンで聴いている。クラシックはイヤホンで聴きたい。

この幻想交響曲のストーリーがものすごく病んでて好き。これ自分の体験を元に作ったとか。激しい男だなぁ。絶対お近づきになりたくないタイプだわ。

以下、Wikipediaより。

病的な感受性と激しい想像力に富んだ若い音楽家が、恋の悩みによる絶望の発作からアヘンによる服毒自殺を図る。麻酔薬の量は、死に至らしめるには足りず、彼は重苦しい眠りの中で一連の奇怪な幻想を見、その中で感覚、感情、記憶が、彼の病んだ脳の中に観念となって、そして音楽的な映像となって現われる。愛する人その人が、一つの旋律となって、そしてあたかも固定観念のように現われ、そこかしこに見出され、聞えてくる。

第4楽章「断頭台への行進」 彼は夢の中で愛していた彼女を殺し、死刑を宣告され、断頭台へ引かれていく。行列は行進曲にあわせて前進し、その行進曲は時に暗く荒々しく、時に華やかに厳かになる。その中で鈍く重い足音に切れ目なく続くより騒々しい轟音。ついに固定観念が再び一瞬現われるが、それはあたかも最後の愛の思いのように死の一撃によって遮られる。

第5楽章「サバトの夜の夢」 彼はサバト(魔女の饗宴)に自分を見出す。彼の周りには亡霊、魔法使い、あらゆる種類の化け物からなるぞっとするような一団が、彼の葬儀のために集まっている。奇怪な音、うめき声、ケタケタ笑う声、遠くの叫び声に他の叫びが応えるようだ。愛する旋律が再び現われる。しかしそれはかつての気品とつつしみを失っている。もはや醜悪で、野卑で、グロテスクな舞踏の旋律に過ぎない。彼女がサバトにやってきたのだ…… 彼女の到着にあがる歓喜のわめき声…… 彼女が悪魔の大饗宴に加わる…… 弔鐘、滑稽な怒りの日のパロディ。サバトのロンド。サバトのロンドと怒りの日がいっしょくたに。

2009-06-09

いい気なもんだ

今朝はいい気な夢を見てた。素っ気ない人と知り合って、素っ気ない私は素っ気ない付き合いをしていたのに、何かの拍子に肌を合わせた途端しっくりきて、ゆるんで、膝にじゃれついて、かわいいやつだな、と撫でるような声を背中に聞いて、ふふ、と目が覚めた。素っ気ないふりのゆるむのがいちばん気持ちいい。私こんなのが好きだ。違う、こんなのしか知らないんだ。いずれは違うことも気持ちよく思えるかな。だといいね。いずれ、いずれだよ。焦らない、これがキモ。あああ、いい気な夢だったなあ。夢はいい気なものだ。ずっとずっと眠っていたい。だけどなぜだろう、休日に限って早起きしてしまう。


汗だくなジョギングをして汗だくで風呂に浸かり『ノルウェイの森』の下巻を読み終えた。

なるほど。ふーむ。私はまだ何も言えないな。言う必要もないけど。また読み返したいと思えたから十分に素敵な読書体験だったんだろう。

どっちかというと読み返すほうが楽しみなんだ、一度読んだものはお酒飲みながらも読めるから(本の中の僕のようにブランデーをちびちびやりながら)。そういう読み返したい大切にしたい本をできるだけ増やすんだと願いながら新しい1ページ目をめくっていく。

本当は上巻の中ほどまで乗り切れなくて読むのやめようかと思ってたんだけど、下巻は早かった。うん。特に僕と緑の会話んとこがすごく好きだなぁ。

ああやっと村上春樹に出会えた。とてもうれしい。

2009-06-08

歩道橋を渡る

歩道橋を渡るのが好きだ。人気のない歩道橋。仕事帰りとか、特に予定もなくて時間に余裕のあるときにしか出来ないこと。

歩道橋、階段登って歩いて真ん中辺りで垂直に交わる車線と信号に溜まる車のライトを見下ろして、右と左と見比べて、下にいたときより近くなった空を見上げて、その真ん中をゆったり踏みしめて歩く。にやりと笑いながら。私を追い抜けるものなら追い抜いてごらんなさいってね。

これは自転車があったときには忘れていた遊び。

うん、だから、自転車がないのも悪くはないんだよ。なくなったのは、さみしい悲しいことだけど、ないことは全然悪いことではないんだよ。

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2009-06-03

あーめーまー

今夜は黒糖焼酎を久しぶりに飲んでる。奄美、おいしいなぁ!

かっこわるくいたい。私は女、だからかっこよくないほうがいい。かっこわるくて愛嬌でカバーして丁度いい(女でよかったねー)。

奄美はおいしい。しばらく焼酎離れしていた私、ゆうべ奄美25度パックを買いまして、と言ったら黒糖焼酎好きなは店長が「おかえりー」と言ってくれた。「ただいまー」と返した。

パック詰めのくせに、奄美はおいしい。恋物語を読んでいたら甘苦い焼酎ストレートがするする収まっていく。

つまみに芋けんぴ、パサつきかけた甘い口内に奄美が沁みてとろける。アイリッシュなバンドのバイオリンの音色がこの部屋の天井突き抜けた空へ、私を連れて行く。私もうアル中なんかもしらん。まあいいや。いくとこまでいってしまおう。それでぶつかってターンしたらちょうどいいかもね(何にしてもこのままじゃ悲しい。いくとこまでいこう。いくしかないんすよ。ふわりふわり)。

2009-06-02

鞍馬山、途中下山

鞍馬山は初めて付き合った人とのデートの地でございます。ちなみにその前夜、祇園のラブホにて私は処女喪失を致しました。ちなみにその夜、私は生理4日目でしたがほとんど出血がないので一応断りつつもコトに及んだらやっぱりというか何というか、ずべべべべー、と血みどろになりまして、その後の私は野獣呼ばわりされることとなるのです。合意の上での決断であったはずが、なんという。その血あの膜破れたときの血かもしれんやん。野獣だなんて、ひどひ。嗚呼なんという無情。聞くも涙・語るも涙、とはこのことではありますまいか。こらそこ何ニヤニヤしてんだ。


が、まぁそんなことは関係なく今回の私の目的は狛犬。こまいぬさんに会いたかったのです。だって鞍馬山の狛犬さんたら表情豊かで筋肉質で頼りたくなるような背中だとか、とにかくかっこいいんだもの。無性に会いたくなっちゃった。


でも鞍馬山到着はすでに夕方6時。本来なら午前中入りが当たり前ちゃいますか? 私の他に登る人はいない。なんだか心細いというか後ろめたいというか。山に入ってもいいのかな。このまま登ってていいのかな。で、途中の由岐神社で下山。神さんおどろかしたらあかんやん?とか呟きつつ。へたれですんません。てっぺんの大ボス狛犬に会いたかったなぁ。しゃあないなぁ。


引き返す前におみくじ引いた。吉。

 見る人の

 こころこころに

 まかせおきて

 木末(こずえ)にすめる

 月の影かな

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帰りもたくさんへたれで、なおかつ考えなしだったことも判明して、へこむへこむ。

京都には美味しそうな店がたくさんあったけど、へたれな上にへこんでる私は通り過ぎるばかり。あーもー、ばかー、あほたれー。


でも、

四条で路上演奏してたアイリッシュなバンドさんのCDを買えた。話しかけたしライブに行ってみたいと思った。本屋ではノルウェイの恋人の上巻と太宰治のムック本を買った。

そんなに言うほど悪くはないさ。ごはんは、冒険しなくても美味しいものは美味しいし。ノルウェイの恋人は電車の中でみるみる読み進められちゃうし(んー、やっぱり下巻も一緒に買うべきだったんじゃない?)


だから総じて、今日もいい休日だったもんね! わーい、やったー。

2009-06-01

ビーニャ・バルディビエソ カベルネ・ソーヴィニヨン

チリ産フルボディの赤ワイン。

渋み、酸味のバランスよし。これと言った特徴はないけど及第点。冷やして飲んだときと二日目の味の変化がたのしみ。

明日休みだから今夜はゆーっくり飲もう。

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fresh off the boat/nelly furtado

素足をばたつかせてみる

誰も真似できない風に

手は汚れてる、でも

あたしらしくていいじゃない

船からおりたばかりのあたしよ

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ステキな彼

ラジオから聞こえてきたDJの声。誕生日を迎えた女の子からのメッセージを読み上げる。

「去年19歳の誕生日はコンビニでケーキを買って、一人で食べてお祝いしていました。今となってはいい思い出。

今年はステキな彼がいて、おうちでお祝いしてもらい、最高の誕生日になりました」

これに私は目ざとく反応する。

「“ステキな彼”! ようそんなこと言えるなぁ〜」

それに横にいた店長が応えてくれる。

「え、何かすごい反応してんね、なになに?」

「いや、自分の付き合ってる相手のことを“ステキな彼”とかよく言えるもんやなぁって」

「あぁ〜、何も考えてないで生きてるということやね。つまりアホやと」

「いやそうではなくてっすね、私も言ってみたいもんやなぁって。これは要するにノロケてるわけですけど、彼女は今すんごい幸せなわけですよね、恥も外聞もどっか行っちゃうくらい。それがうらやましい」

「あぁ〜、ん〜、やっぱり何も考えてないということやね」

「いやいや、そんだけ幸せだということで。うらやましいなぁと。そんな状態なったことないし、なった自分なんて想像できないし、ならないし」

「む〜、でも君もマジで惚れたら変わるよ、いや変わるんやて」

「う〜ん、でも順番が逆で、私は変わってからでなきゃマジ惚れもないんだと思います」

「まあなぁ。でも私も変わったもん。あ、うちの社長相手じゃなくてやで?」

「へえ、店長がっすか?」

「そうそう、私もそういう感情あんねんから」

「そう…かぁ、変わってみたいけどなぁ、想像もできない」

「大丈夫、いずれわかる。でもそういう相手は好き過ぎてつらいから長くは一緒におれんねん、終わりに向かってくねん。まぁ、生活向きではないということやね」

「なるほど、ふむ…、ありがとうございました」


マジ惚れしたら人間変わる。よく聞くけれども信じがたいことだが店長が言うと妙に説得力を持って真に迫ってくる。

古傷をチラ見せしつつ語られた、今でも大切にしているらしき感情。クールな店長の中にさえそんな火が燃えることがあるのだと驚いた。

そして店長との間にこの会話のあったことが一日中何だかとってもうれしかった。

あら、もしやマジ惚れというのはこういうことを指すのかしら。確かに最近の私はちょっと変わった気も。店長のおかげなのね。ほほほ。