2009-05-31
代替可能性について
求められていないことは、やりにくい。求められていることにはそれがただ一筋の糸であっても十分な理由となりうる。はっきり言葉として誰にも求められていなくても、すべきだと思うことは時々ある。私はアルコールに関してだけ、ちょっと頑張ろうと思う。今だけかもしれない。でもまぁそう思える今があるだけ十分か。
代替可能性について
まず役柄としてはありだ。代替可能だ。
役柄というならばこの役柄やあの役柄を別の人間が演じても何も問題はない。しかしそれはまた別の舞台、それはそれでありだが、これはこれでありなんだ。今日の私を来月の私が取って代わるもよいが、それはまた別の私の人生となる。別の私の人生には別の他者がいて、別の仕事があり働きがあり葛藤がある。
今日の私にしかできないことがある。言えないこと、考えられること、書けないこと、伝えられないこと。今日の私にしか届かないこともある。一語一句同じでもタイミング次第。それは声のトーン、文字や絵文字や顔文字の量、季節や天気や物音や風の吹き方、受け取る側のキャパにもよる。
同じ顔、同じ背格好、同じ匂い、同じ声でも、ハマることもあればハマらないこともある。好みのタイプなどというが、それはあくまでタイプであって。
すべてが代替可能だが、何にしても一つ違うだけで何かが変わる。
だから、できるだけたくさんのことを感じたい。だけど空白や退屈に感じる何かもある。
たとえば菜野菜。
昨日仕事帰りに寄ったスーパーでは小松菜が二束で赤札70円だった。捨て値だがまだ結構新鮮そうだ。葉はピンピン生き生きしている。ナイロンから少し葉が飛び出て不格好だが。きっとうまく束ねられなかったから売れ残ったのだろう。
その束をしばし見つめて、煮浸した小松菜の軸の甘みを想像する。栄養ならば豆苗やモロヘイヤやブロッコリーのほうが上かもしれないし、柔らかさならほうれん草、食べ応えならチンゲンサイ、独特の苦味ならば春菊、シャキシャキ感と食物繊維なら水菜、お値打ち感ならモヤシ…葉野菜ちゃうし。
だけど今この小松菜に目を奪われている私がいる。
人間との出会いを野菜に例えるなんて!と怒る人がいるんだろうな。野菜の栄養をバカにするなと言いたいね。
誰か、何か、ただ一つ、それだけが私の唯一無二だ!と言い切れない寂しさ。あの小松菜を食べなきゃ何を食べても意味がないの!とか嘆いて身悶えて不眠症になってやつれたりしてみたい。
今日の私が唯一無二なら昨日の私も唯一無二だ。唯一無二がいっぱい。あんまり忙しいので目を閉じてしまえと思ったりもするよ。
ミス・ドランク、フレッシュ・オフ・ザ・ボート
再びメールアドレス変更。@の前が短すぎて、どれだけ設定変えてもフィルターくぐり抜けて届くから。さらに悪いことにグリーには同アドレスが登録されててメールでの日記更新ができないという。にっちもさっちもどうにもブルドック。
fresh off the boat
船から降りたばかりのあたしよ
やはりというかなんというか、私の飲酒はコミュニケーション手段なのだなぁと思う。
酔っ払ったときに本領を発揮する。楽しませようとサービス精神をフル回転させる、その瞬間がすごく楽しいらしい。だから飲み続けて酔っ払い続ける。そして翌朝目覚めて自己嫌悪。
酔っ払ってないときにも楽しく楽しませられなきゃ嘘なんだから。ダメよダメダメ。
しかし私の行動って一人遊びも含めて誰かにつながるためのあれこれでしかない気が。誰かがいて自分がいる。自分の意志はない。誰かとつながりたいという意志があるのだけど、それは相手の意志をうっすらとでも気のせいかもしれないけど感じ取って発動するものであって。私の意志なんてどこにも何にもないのかもしれん。
しかし大体誰でもそんなもんだろ。意志とか言ったって、何かに誘導されたりしたり、突き動かされたり動かしたり、意志なんてあってないようなもんなんだろ。やりたいようにやってるつもりが体はきっちり計算して進みたい方向に行くように仕向ける。その計算信じてりゃいい。やりたいようにやりゃいい。
うん。だからもうどうでもいいのよこんなことははじめから。
人間嫌いだけど、人間にしか癒されない。
と書いてはる人がいて、私はそれの真逆だなぁと思った。
人間が好きだけど、人間じゃ癒されない。
私は難儀な人間です、とその人は書いていた。私も同じく難儀な人間です、と私は思った。
人間というものが難儀なものなのでせうか。難儀だから好きになつたり嫌いになつたりするのでせう。
そうやってひとくくりにするのは悪いくせですよ。
だって人間だもの。みつを。
そう言うと思いました。
強すぎてさみしい。
酒には弱いが次の日には残らないし。
だいたい毎日走れるし。
仕事は楽しいし。
遅刻しないで出勤できるようにもなったし。
音楽も本も映画もカラオケだって何だって一人で楽しめるし。
生野菜や生肉が好きだし。
生の鶏肉や豚肉を食べても壊れないおなかだし。
ひとりで帰れるし。
歩きながら食べるし飲むし歌うし楽しいし。
どこでも寝れるし寝なくても平気だし。
淋しさ故に誰かを求めるなんてこともないし。
私は強い。
強すぎてさみしい。強くなればさみしくもなくなるんだと思っていたけど違ったね。でも耐久性は増したかな。色恋は縁遠いけど、友達は減ったけど、挨拶を交わすくらいのやさしげな距離の知り合いは増えた。もう十分かな。大丈夫だよ。
2009-05-30
ドメーヌ・ミラード ザビエル・ミラード メルロー
いやぁ最近広告メール多すぎて腹立ってきてさぁ。
よろしくお願いしゃーす。
ってことで二年来のアドレス変更。ん。新しいアドレスを教える相手が少ないのはわかっていた。しかしそれでも私にしては今回は多いぞ。もはや片手に余るとは。
んでアドレス変えたのにスパムメール届きまくり。どうも短すぎたらしい。三文字は確かにあかんよな。薄々気づいてたけど強行してしまった。めんどくさくなって結局パソコンからのメールだけドメイン指定受信とした。ああんめんどくせ。
今日のワインは、ドメーヌ・ミラード ザビエル・ミラード メルロー 750ml。
いや、これはうまい、うまいっしょ。まったく期待してなかっただけに驚いちったね。果実味はあるが甘ったるくはなく、コクあり、渋みあり、しかし嫌な渋みやクセはなく、フルボディの赤ワインらしいおいしさ。1000円前後の安価ワインですが、うまいす。数量限定商品らしいです。フルボディ好きなら是非お一つ。
明日は開封して1日置いた味をレポします。ふふふーん(酔っ払い)
以上、5/29の日記。
2009-05-28
1/3
課題一着目、やっぱりワンピース。制作時間二晩。
どうせ作るならワンピースだろ?って思っちゃう。生地がかわいいので失敗するわけないのさ。エプロンぽいけどいいのよ。むしろそこがポイントなんだわ。
パターンとかやはり使えねえな。行き当たりばったりのその場しのぎのやっつけ仕事が性に合うし面白いや。
それにしても、ああ、かわいい、ものすごくかわいい。(自画自賛)
はいはい寝ますてば。
頼りない天使
なんて素敵な話だろう
こんな世界のまん中で
僕ら 2人ぼっち
フィッシュマンズの曲は聴いてると時々つらくなる。好きな曲ほどつらくなる。たとえばこの『頼りない天使』だとか。
この曲いいよ。なんて教えないでほしいな。私はバカだからそれがあなたの気持ちなんだと思ってしまう。あなたの今の全貌を表す歌なんだと思ってしまった。実際そのときはそうだったのかも。でも変わるんだから。音楽は次の曲に変わるし、私は、あなたは、。
変わらないにしても変わるにしてもだ、この曲があの時の全貌だなんて、そんなことはあってはならない。この曲に傾いてはいけない。それを私が喜んでも、いけない。
でも、好きなのはね。好きなのはしょうがないね。私もこれは好きだよ。誰かを当てはめることはないけど。当てはめてもまったく違うことに戸惑って悲しくなってしまうからね。
この曲いいよ。とか教えられるぐらいの距離でいたかったな、ってよく思う。誰にでも。いずれ誰にでも。特に何の意味も気持ちも込めない、ただ自分のお気に入りをお裾分けしている、そういうね、心から気ままで自分勝手な思い遣りを行使しちゃえるような、そんな距離でいたかった。
でも私、意味は込めてしまうし、気持ちを探して、説明を付け加えていた。ついうっかり、では済まされないくらい何度も何にでも。バカだからなぁ。次第に、最低限の配慮すら意識的に怠るほど臆病になってく。女であり過ぎるために、女でも人間でもなくなる。
いつか、いつかは人間として他人を愛せるといいな。いつかは。ずぅっと先でいいから、きちんと、いつかは。その相手はたまには駅前で串カツで立ち呑みするような人がいいな。成就しなくてもいいから一緒にお酒を飲みたい、酔っ払いたい。だけど記憶はなくさないでいたいのね。贅沢かな。
今日、梅田に出たら串カツで呑みたくなっちゃったからさ。そうだな、一人で呑むことも複数で呑むことも同じように讃えてくれたらな。私はその賛辞を胸に、えりを正し、まっすぐ生きていこう。そんなふうに願ってる。叶わないの承知で願ってる。遠いところで会えたならもっとちゃんとうまく目を見て話したりできたかな。
願ってる。とりあえず旅に出よう。お願い事はその先で唱えよう。
2009-05-26
非コミュ
コミュニケーションというものができない。いいことも悪いことも、簡単なことがなかなか言えないしできない。あの人のあの曲いいよ、とか特に何の意味も気持ちも込めない、ただ自分のお気に入りをお裾分け、とかそういう気ままで自分勝手な思い遣りを行使する、そういうのがしたいと思うができない。はなから諦めてしまっている。私の趣味は独り言で特技もそれです。
だから今の職場で店長と過ごせることは大変ありがたい。店長相手にリハビリしてるんだな。悪いときは謝る。うれしいときは喜ぶ。ありがたいならありがとうございます。
最低限の配慮ってのも少しずつさりげなく当たり前におおらかにたくさんできるようになれたらな。そういうことも、賃金の発生する雇用関係だから恥じらいなく、何も期待することなく遂行できる。
店長は幼い頃、潔癖症的完璧主義者で、粗雑に振る舞う周囲になじめず、生きていくのがつらくてつらくて、小学1年生辺りで親を悲しませないようにいかにして死ぬかを毎日考えていたという。そんな気持ちを親にも誰にも打ち上げられず、動きたくても動けなくて、その場にへたりこんでしまい、じっとしていると涙が込み上げてきたりしてさ。毎日目覚めたくなかったって。疑いもなくうつ病ですよそれは。
それでも毎朝、キリキリ痛む胃を忘れるように歯を食いしばって意を決して登校していたのだそうだ。病みながらも溢れるバイタリティはさすがです。
それがある日なぜかふっきれて(このままじゃ生きていけないと気づいたのだそうだ)、スイッチを切り替えて仮面を付けたように、リアクションのひたすらでかい、こまっしゃくれた悪童と化したらしい。
そのまますくすく逞しげに成長して、酒を飲むようになり、野望と社交と営業技術を武器に金を稼ぎ、今ではほぼ「エドはるみ」である。(ちなみに店長は女性でございます。二児の母でございます。)
店長の幼い頃のことを思うとこちらまで胸が痛くなる。私の悩みなど些細なもの、店長が生きていてくれて本当によかった、と思う。ここで共に働けていることの奇跡に心の底から感謝する。店長に出会えたことで私は相当楽になってるんだもの。言葉通りに、ありがとうございます、だ。
話は変わる。
私には今、願い事がある。これは自力で叶えるものだから課題と言ってもいい。でもまだ夢みたいなふわふわしたイメージでしかないから願い事としよう。
この願い事を実現すれば他にしわ寄せが行く可能性が非常に高い。そのしわ寄せにより、私はいろんなことをグダグダにしてうっちゃる可能性も高い。
実現に向けて動き始める前に、いくつかクリアすべき課題を設ける。期限は6月末。
・今日から6月末まで、30回以上走りに出ること。
・服を3着以上作ること。パターンをおこして一から作るのが望ましい。
・本を5冊以上読むこと。それは新しく読み始めるものであること。ジャンルは問いません。
・仕事に遅刻しないこと。理想は15分前出勤。理想というかそれでお願いします。
これらをすべて同時進行で行うことに意義がある。これをクリアしたら願い事にもきっと手が届く。普通ならたぶん簡単なこと、だけど私には難関。でもきっとやってやろう。
で、関係あるようなないような。ないな。
この記事すごくいい。「応援」について。
d.hatena.ne.jp/iyukari/20090523#p1
2009-05-24
赤鼻のトナカイ
まっかなお鼻のトナカイさんは
いつもみんなの笑いもの
でもその年のクリスマスの日
サンタのおじさん いいました
暗い夜道は ピカピカの
おまえの鼻が 役にたつのさ
いつも泣いてた トナカイさんは
こよいこそはと よろこびました
微妙に違う
店長に報告した。
「ウクレレぇ? 自分、しっぶいな〜!」
「いや、でもないですよ、結構流行ってますよ、極一部でですけど、たぶん」
「あれやろ? ♪あ〜んあぁあぁやんなっちゃった♪あ〜んあぁあぁおどろいた♪ やろ?」
「いやいや、それでなくって、いや、それもやりたいんですけど、たぶんやりますけど、けど」
「いやぁしぶいね、いいね、ウクレレ!次の飲み会で披露やな!たのしみにしてんで!」
誤解です。なんか誤解してます。でもなぜかうれしいです。なぜ。
あらうまラーメン
ウクレレ初心者セットを買った。本当はタイコ(ジャンベ!)がほしかったけど、部屋では叩けないからとりあえずウクレレ。人の見てたら猛烈にほしくなってしまって。酒飲みながらぽろぽろやる自分を想像してにやついてしまって。そんなウクレレ熱に浮かされウクレレウクレレ。梅田にて。
ウクレレがほしいんです、まったくの初心者なんですが
これとパイナップル型と、音はどう違うんですか
あの黄色いヤツも見せてもらえますか
大きさでも違うんですかね、音の広がり方とか
とか言って、いろいろ見せてもらって(店員さんがすごく親切だった!若者のくせに!若者だというのに!三木○器さんありがとー!でもマスクをあごにしてても暑いだけではないのかな?)、あとに引けなくなりつつも手持ちの現金では初心者セットを買うしかないわけで。
結局最初にすすめられた一番お買い得なものを買った。チューニングメーターとケースと教則本CD付きで21000円。楽しめる程度にはマジメにちゃんと弾けるようになりたいから初心者セットがベストなのだ。
だって部屋で酒飲みながらぽろぽろとやりたいのだ。自分の部屋を居心地よく充実させたいのだ。部屋で過ごすことを楽しめなきゃ自分をないがしろにしてるのと同じなんだから。そうやって自分をないがしろにしてる奴は自分が手に入れた物も大事にしない。物を大事にできない奴に他人は愛せない。のだ。
とまあ、そういうわけでウクレレ初心者セットなのである。長い長い道のり。
ウクレレ購入後、サンダルを買いたかったけれどコジャレた店に入る気力のほうはどうにも湧いてこず早々に諦めてメシメシ。阪急梅田で見つけた『あらうまラーメン』へ。
食べたのは写真のあらうまラーメン、とんこつしょうゆ味、630円、選べるチャーシューはあっさりモモ肉。
スープがうまい。脂いっぱい浮いてんのにあっさり、でもこっくり旨味。これよりさっぱりだという塩味も気になるなる。でも麺がそこそこ太いから味噌の方が合うのかなぁ。てかまた同じ店にたどり着けるのか? 梅田は相も変わらずラビリンス。
ごちそうさまでした。そして帰宅。
2009-05-23
まるこい
今日の仕事はなんだか楽しかった。
朝イチ、できない自分を開き直り、店長に対して謝るところは謝って、言葉を尽くして提案して、受け入れてはもらえなかったけどある程度は納得してもらえて、、
それがきっかけだったような気がする。あとは穏やかな気持ちでいられた。落ち着いているからか失敗もほぼなかった。と思う。社交的な愛想いい声で電話に出られたし、昨日うまく出てこなかった毒舌も今日は好調だった。
忙しかったけど、珍しく残業にまでなったけど、いい一日だったなー。退勤時の気分はなんかまるっこい感じ。まるっこい心がある。むふふ、ならば今日の酒はさぞ旨かろうて。
メモ:「ラキュウ」について調べる。
2009-05-22
今日のゴーヤ
ボストンクラブには、薄味のしょうゆベースの甘味のある料理が合う。ような気がする。
てか今日たまたまそれで、それがめたくそ美味いからやられてるだけ。新たまねぎ甘いなあ!しめじもうまいなあ!安いからと買ってきた惣菜、ゴーヤの卵綴じもうまー。明日はゴーヤで何か作ろー。
これ昨日の感想。
今日は早速ゴーヤ買ってきて料理りょーり。
縦半分に切って中のわた取ってうろおぼえで下ごしらえ。水につけるんだっけ、とりあえず軽くつけてみる。ざるに上げて、塩振るんだっけ、塩ない(うちには様々な物が欠けている)からしょうゆでいいや。と、その前に一個食べてみる、あーやっぱにがし。しょうゆ振りかけ、ぐるぐる混ぜ混ぜ。鍋では肉と玉ねぎがいい感じの香りと色で誘ってる。あいよ、そろそろいこーかねー。ゴーヤくん突撃ー。マイタケも入れちゃうもんね。最後、買ってきたのすっかり忘れてた厚揚げを手でちぎって入れて。味見したらまだまだ薄いのでめんつゆとしょうゆとちびり回し入れて炒め煮。
出来上がったそいつは、苦い・甘い・苦い・旨い・でもやっぱ苦い。これでも苦みはだいぶ落ち着いたんだぜ。生で食べたときのと比較してね。
甘みのあるウイスキーの水割りと交互に口に入れる、酒の肴にゃちょうどいいや。言い聞かせて納得しきって酒をあおってにまにま。
飲みながら作りながら飲みながら食べながら飲みながら、私ほんと生命力あるよなぁ、って思った。もう泣きたいくらい。
泣くなぴょん。
誰か言ってくんねえかな。誰も誰かにはなれないし、私も泣いちゃいないけど。
天洋の白ごはん
今日の昼飯は職場から歩いて5分のとこにある天洋のラーメンセット750円。コクのある豚骨ベースのしょうゆラーメンに、キムチとごはん、おまけで高菜まで付いてきた。
ラーメンはいつものことながらうまいんだけど、注目すべきはごはん。ふわり盛られたつややかな純白。口に含むとかたすぎずやわすぎず。おいし〜。やっぱり銀しゃりのうまいとこは一目置いてしまうわ。接客は丁寧だし。しかもBGMは70年代のポップス。言うことナス。はぁ〜、幸せな昼休みでした。
あかり
セカイイチ。最近たまたまこの人達知りましてん。スピッツの人がチラシに寄稿してたの、この前の休日に部屋の片隅で見つけて気になって聞いてみてん。『あかり』って曲な。
僕らの旅立つ景色は 何年先も光ってるんだ
かくれんぼはやめにして 出ておいで
僕らの旅立つ景色に 君が見とれてしまわないよう
君んとこまで迎えにゆくんだぜ
あかり/セカイイチ
「僕ら」「俺たち」。「みんなやってるじゃん」の「みんな」と同じ、誰を指しているのかわかりにくい、うさんくさい言葉。そこに私は含まないでね、なんて思う言葉。
だけどこれはええなぁ。「僕ら」と私を別個のものとして、その上で私めがけて迎えに来てくれるという。そんな「僕ら」の仲間になったならきっと私は「僕ら」でありながら「私」でいられるんだろうな。かくれんぼなんか今すぐやめようって思ったよ。しょぼくれたツラはここに置いてこうって。
ま、「僕ら」はそれぞれに忙しくて迎えになんかやってこないけど。私は私のお庭を隅々探索したらちゃんとひとりで歩き出すもんね。
2009-05-21
私を充実。
今は家の中を充実させたいと思う。からっぽなまま外に向かっていっても今の仕事や過去のあれこれのように、からっぽゆえそのからっぽにつまづくことになるんだから。満たされてゆったり落ち着ける部屋に住み、ゆったり落ち着いて選んで求めて手に入れたら大切に扱う。そろそろそんなことのできる人になりたい。
ボストンクラブ豊醇原酒
昨日の飲酒メモ。
度数が高ければちびちびしか飲めない。すなわち長持ちする。すなわちお得!(非常にアルコール依存症的発想です。ほんま気をつけてください。ってなにをどう。)
ということで、
キリン製ウイスキー『ボストンクラブ 豊醇原酒』640ml(861円)を購入して家飲み。
アルコール度数は40度だけど、ストレートをちびりとなめてみても感じるのはアルコールのきつさより香ばしさや甘み。お湯割り二杯で気持ち良いほろほろ酔い。瓶にはまだ八割は残ってる。非常に経済的。よしよし。
まったり飲酒後、まったり風呂入って、まったり本読んで、まったり寝転がって、まったり筋トレして、まったりまったりたりるらら。
小さな灯りの横で腕を天井に伸ばしたら壁にできた影絵。音楽に合わせて踊る。楽しそうだな。ミステリアスでリズミカルで天真爛漫、人目気にせず。いいなぁ、こんな人になりたい。
で、この影を動かす私自身に目を向けてがっかりする。この私はなんてかっこわるいんだろ。ふぬー。
翌日出勤して店長に感想報告。ボストンクラブを選ぶとは渋いやんか〜もはやオッサンとのお言葉頂きました。えへへ、ほめられちった。
仕事は、やっぱ向いてないのかなぁと思っちゃう。ここ数日そんな感じで、萎縮するからますます大事なポイントを取りこぼす。
お酒には興味津々だしお客さんからの注文電話を受けるのもなかなか楽しく思えるのだけど、そんな私の好き嫌いは関係なく、私は失敗する。私は雇われの身なわけ。フレンドリーな店長やみんなに甘えてちゃだめなのよ。
でも…、いつかは好き嫌いと利益が釣り合うような仕事がしたいなと思った。いつかは。そのときには今を土台にしよう。前向きに。
2009-05-19
整理整頓充実進化
今日はカレー食べてひと寝入りして、夕方からお裁縫。福袋に入っていた良い生地だが可愛らしすぎて似合いそうもない黒い別珍のチュニックを、胸の所で裁断してスカートに仕立てた。
ついでに残った上の部分はそのままの形を生かしてケープみたいな何かにした。こんな魔女修行チックなアイテムをどこにも着ていかねえだろと思いつつ。スカートよりずっと時間かかった。
ミシン出したのひっさびさ。糸が悪くて目は飛ぶし、もちろん腕もないのでまっすぐ縫えてないし。でも、とりあえずできた。はじめられた。たのしめた。こういうことからはじめよう。
部屋も少しずつきれいになってる。整理整頓充実進化。私はマシになってる。と信じてみよう。
トライアンドエラーエラーエラー
通販で注文していたチャリンコ乗りのための便利グッズが届く。雨の日にかばんを背負ったまま頭からすっぽりかぶるポンチョ。メッセンジャーバッグ的なかばん。
あーあ、やっぱ相棒がいないとさみしいな。アイツはテキパキ働く頼りになるいいヤツだった。さみしくてたまんないすよ。
喪中が終わったらまた新しい相方を探しに行こう。今度こそ大切にしよう。
何度も何度もトライしてエラーです。成長しないわけ? そのつど改善したつもりがますます絡み、まわりまわって結局同じとこで転んじゃいないか。マシになってるつもりだからタチが悪い。
仕事。小さなミスを繰り返してその一つ一つに落ち込む。当然、直属の上司である店長からは小言も受ける。ふてくされる私。子供か。
店長からのお小言。仕事がうまくゆかぬいらだちの矛先がたまたま叱るポイントのある叱りやすい立場の私に集中しているだけのような気がしつつ。
しかしそのいらだちのほとんどの原因って私じゃないのか。凹みふくされ悶々し続けて部屋の空気が悪い。狭い事務所がますます狭く感じる。弱々しく飛び回る蚊がうっとうしい。
店長なんて嫌いだ。もうこんなとこ辞めてやる。
とか思った。こんな子供みたいな捨て台詞、言ってしまうのは簡単だけど、言ってもしょうがない。辞めてもまたしょうがない。店長は追いかけて来てはくれないし、そればかりか私の行動は私を傷つけるだけだし。
会話は仕事以外の私生活にまで飛び、そこまで行くとふてくされてうなっているばかりもいられず、私は言葉として声を出す。店長の声が色を取り戻す。部屋の雰囲気が変わる。ホッとする。
仕事に慣れてきたら、甘えが生まれてくる。言葉遣いが荒くなってる。愛想と応用利かない通り一遍の礼儀だけが私の長所。機転の利かない愛嬌だけの女の声、それだけの私だ。そろそろ自覚しよう。
だってさだってさ一年以上勤めてるの、初めてなんだもん。そりゃ慣れますて。でも甘えや苛立ちやなめくさった態度を声に出しちゃいけない。こんな貴重な職場をこんなグダグダな気持ちでグダグダにしては失いたくない。
この2日続けて店長から離れていたくなってしまって、そんな自分が悲しかった。やっぱり私は他人を好きではいられないんですか。
でも私が背筋伸ばして仕事しだしたらマシになった。店長の言葉もお小言もそれ以外もそこそこ受け止められるようになった。はいとかいいえとかすみません気を付けますとか言えるようになった。ごめんなさい。すみません、気を付けます。心から思ってますほんと。
今日は休日。近所のスーパーで買い出ししてカレーを作ってる。今煮てるとこ。ぐつぐつぐつ。うん、やっぱめっちゃ具が多い。ここにしめじとピーマンが入る。まあ具が多いのはいつものことだけど。
炒めてる最中の玉ねぎなど食べて、うまいうまいと唸っている。野菜がこんなにおいしく感じられるのはここ最近になってからじゃないのか。過食の数がめっきり減ってからだ。いずれ買いだめができるようになったらいいな。そしたらレパートリーも広がるじゃないか。いずれ。いずれはね。
で、金もないのに酒を買ってる。もうアルコール依存症なのかね。なくてもいいけど、楽しくいたいときには安物でいいからほしい。
今日はフランジア赤750ml(カレー作りながら飲んでたらもうなくなっちゃうよ…)。これは裏のラベルによるとライト〜ミディアムボディ。だけど渋みもあり、半端なフルボトル飲んでるよりずっと美味しいんでないかと思う。
フルとかミディアムとかライトとかよくわからん。日本酒でも辛口が好きなの?とか言われるけど、単に辛口に外れが少ないだけで美味しいものは美味しいのよ。だから美味しいのが好きです!って言うてる。
ジャンルってなんじゃろね。わかるには全部飲まなきゃね。飲みたいなぁ。
手元にある現金、あと2000円。再発行されたキャッシュカードが届くまで秒読みだけれどもだね、さて。
2009-05-15
とっちゃんぼうや
今朝は8kmほどを走った。今回はハーフパンツをタイツタイプのものにしてみた。足の形がはっきりわかるので足の太い私は恥ずかしいと思っていたが、縦にラインが入っていてそれなりに見える、そんなに悪くはない、まるで速く走れる人みたい。足の動きも悪くない。いつもより速く走れたかもしれない。
ジョギングしてる人をかっこいいと思ってた。私も走りたい、きっと走ろう、って憧れていた。でも実際走りはじめてみた私は何ヶ月やってても何だかかっこわるい。私はまだ「ジョギングしてる人」にはなれてないみたいだ。
早く自立したいと思っていた。早く働いてお金を稼いで親元離れて一人暮らししたい、思い通りに作り上げた部屋で自由気ままに暮らしたいと思っていた。だけど自由気ままな素振りに振り回されていつの間にやら不自由になって結局、母親に心配や迷惑を掛けてばかりいる。
お酒飲めるようになりたい。お酒がわかるようになりたい。お酒は飲めるけど、失敗ばかり。
人を愛したい。抱き合いたい。くちづけたい。抱き合いもくちづけもたくさん知ったけれど愛はわからない。
早く大人になりたい。大人に見える背丈と見た目と年齢にはなったけど、まだこんなこと書いている。
でも戻れやしない。戻る気もない。きっと走り続けるし、完全には難しくてもできるだけ自立・自活を目指すし、お酒もまだまだ色々とあちこちで飲みたいし、人間は好きにならざるを得ない。
しょうがないや。かっこわるいけど、しょうがない。がんばろう。自分なりに、それなりに、うん。
2009-05-13
道ならざる道
仕事帰り、天王寺署へ行って昨夜の状況を調べてもらった。天王寺署、いいねぇ。まなざしきりりな人々が私なんぞの話すまとまりのないざれごとを一つ一つ落ち着いて親身になって聞いてくれた。情けなくて恥ずかしいけどものすごくうれしかった。ついうっかりそこにいる全員に「ほの字」状態。だから制服に弱いんだってば。
で、どうやら「道に女性が倒れている」との110番通報を受けてパトカーがやってきたらしい。うほほーい、恥ずかしくて顔から火が出そうよ。
というわけでやっぱり財布も自転車も見つからない。財布は諦めたけど自転車は…。パトカーに回収されたという辺りをぐるぐる歩き回ってみたけど、見当たらない。あーあ、せっかく愛着わいてきたとこなのにな、あーあ。しばらくは自転車いらないや。あの子は2つとないし、あの子の代わりは私ならきっとすぐ見つけるけど、まだ見つけたくない。
大体、自転車で飲みになど行くから悪いのだ。間違ってる。道に外れている。てか法律違反。でも自転車があるとまたやるに決まっているから、自転車はしばらく禁止。居酒屋Kさんでの一人飲みは、もうずーっと禁止。店長からも禁止令いただきました。まいどありー。
ふと、お寺の掲示板に書いてある文句に目が止まった。
「いい人間と付合えば 誰でもいい人間になれる」
だってさ。だろうけどさ。だろうかね。でもさ、わるい人間もいい人間と付き合いたいのよ。そばにいたいのよ。役に立ちたいのよ。足を引っ張るばかりなのはわかってるけど。
みんながみんな、美味しい物を食べたくて、きれいな景色を見たくて、やわらかいものに包まれたくて、かたいものに憧れていて、賞賛され尊敬され大切にされたくて、いい人間を目指してる。この道は狭い。私はもう少し自粛しなきゃいけない。たまにだけどあんた勢いありすぎなのよ。ダメっつったらダメ。いい人間さん達の邪魔しない。
自転車探しを諦めた頃に猫を見た。私はいつも猫は離れて見るだけで構いはしないのだけど、今日はなんとなくしゃがみ込んで手を差し出してみた。ら、近づいてきた。私の手のひらの下へおもむろに頭を突き出してる。え?いいの? 恐る恐るゆっくり手のひらをうごかし頭から首筋をなでると、悪くなかったのか首をこすりつけてきた。時々上目遣いでこちらを見てる。おまえ、かわいいなあ。
猫って動物の中で一番寂しがり屋なんじゃないかと思う。うさぎなんか目じゃないね。寂しいから好戦的だったりぷいっとどこかに隠れたりするんだろ。だから私も猫とは仲良くしたりしない。いずれ寂しくなるから。
今日もやっぱり寂しくなった。私から先に立ち去ったのに、一瞬で追いついたと思ったら足元すり抜けて車の下に隠れてしまった。寂しがりで怖がりで負けず嫌い。お互い幸せにはなれそうもないね。
うん。でも、がんばろうな。
不明
地元では、というかうちのばあちゃんは、がっかりして気が抜けたときなどに“あっこり”と言うたものだが、今日の私はまさしくそれ、あっこりした。してる。
また財布をなくした。落としたんじゃなく盗られたらしい。カバンにつけていたヒモが切れてる。
昨夜は得意先の居酒屋でしこたま飲んだ。パトカーに乗って自分の住所を伝えた記憶がある。
どうも、飲んだ後に自転車で帰ろうとして転んだんだろうな。肘にかすり傷がある。眉間にも小さな傷。
そのときに意識を失って財布とウォークマンを盗られた。のではないか。
それでその後やってきた警察に保護されてパトカーで自宅へ護送、と。
というわけで自転車も見当たらないよ。むむむむむ。あの子は結構愛していたんだがなぁ。
得意先の居酒屋Kさん。ここでは前にも財布を落としている。去年9月。飲みすぎるのよ。昨夜なんて私これでもう帰りますと言っているのに皿が空くと次々料理が出てくるので、でもってどいつもこいつも何でもない飾り気のない料理なのにさりげなくうまいので、うまいなぁと一人で小さくうなりながら、いつもいつも飲みすぎてしまう。うーむ、罪作りなお店さんだぜ。
今警察に届け出してきた。私を助けて。私から守っておくれ。まあ無理だけど。だって私ってば強すぎるもーん。
はい、すんません、反省します。給料前借りしなきゃ。
2009-05-11
プカプカ
俺のあん娘は
男が好きで
いつもフフフフフフン
おいらのことなんか
ほったらかしで
いつもフフフフフフフン
あんたがあたいの
ねた男たちと
夜が明けるまで
お酒のめるまで
あたい男やめないわ
フフフフフフン
(プカプカ/つじあやの。にしとく)
アルゼンチンワインとカレー風味の何かとイワシのきずしをつまみに日本酒を飲みながら先日初めて仕入れて読んでるチャールズブコウスキーの日記的エッセイ的文庫本でぼぼんじゅーるぶるじょわぼじゅるどごわわ。頭の中で昼間いきがっていた通りに文具用バサミでもとからの短髪を、ばすばす。でもまだ耳は切ってない。結構丁寧。数年前にも後ろまでカットしたけど今回はザンギリでおかしいなりにもそれなりに。イメージは、あーちすちっく。あくまでもアート。決めゼリフはアンディウォーホールのあれ、「ソー・ホワッ?」 だから何よ? きくまでもないけど。そろそろ行きたい競馬場。
2009-05-09
一ノ蔵・すず音
店長の息子さん(5歳)が店長の似顔絵を描いたそうだ。それがものすごくうまいのだそうな。今まで子供の描く似顔絵なんてどうでもよかったけどやっぱ違うわ、と。
こんなふうに掛け値なしに愛情表現できる存在がいる店長がうらやましくてしょうがない。
仕事帰り、なんばパークスシネマへ。二度目のスラムドッグミリオネア。何回見たら納得できるようになるんだろう。寓話だとわかっていても、ジャマールの生き方がうらやましくてくやしくてつらくなる。
物語と自分の現実とを重ねるなんてバカなことだとわかってる。それで現実に手が届きそうな成功や幸せを疑問符のハンマーで壊すなんてのはバカもバカ、最悪最凶のバカ。でもわかってて壊す。ぼかーん。うぎゃー。あぁバカだなぁ。
今回はヒロインの笑顔がすごくきれいだと思った。音楽は、私の部屋では今この映画のサントラがヘビロテ中なので音楽はますます楽しかった。
映画を見ながら飲酒。宮城県の酒蔵、一ノ蔵の『すず音』という発泡性の日本酒。日本酒マニアの派遣Kさんから頂いた。300mlほどの瓶一本で750円のプレミアもの。
甘い日本酒はあまり得意ではないけれど、こちらはなかなかいける。蓋を開けたときはほのかに日本酒の香りがしたけれど、飲み口は発泡性だからなのかアルコール度数が5パーセントと低いからなのか、本当にジュースみたいにすっきり飲める。まぁ一本で十分だけど。他にもいろいろ飲みたいの。
映画館を出て帰り道、瓶を捨てる前に記念撮影。何枚も撮った。かわいい瓶だから。だけど私は捨てるから。
途中で警官に自転車を停められた。近くでひったくりがあったそうで、気をつけて帰んなはれや、と。警官が肩につけてる赤い懐中電灯を見つめながら私、はい気をつけますありがとうございます、とよいお返事。私は国家権力に弱い、というより制服に弱いので。短髪に夏物の制服は大変よかった。
店長の息子さん(5歳)が店長の似顔絵を描いたそうだ。それがものすごくうまいのだそうな。今まで子供の描く似顔絵なんてどうでもよかったけどやっぱ違うわ、と。
こんなふうに掛け値なしに愛情表現できる存在がいる店長がうらやましくてしょうがない。
仕事帰り、なんばパークスシネマへ。二度目のスラムドッグミリオネア。何回見たら納得できるようになるんだろう。寓話だとわかっていても、ジャマールの生き方がうらやましくてくやしくてつらくなる。
物語と自分の現実とを重ねるなんてバカなことだとわかってる。それで現実に手が届きそうな成功や幸せを疑問符のハンマーで壊すなんてのはバカもバカ、最悪最凶のバカ。でもわかってて壊す。ぼかーん。うぎゃー。あぁバカだなぁ。
今回はヒロインの笑顔がすごくきれいだと思った。音楽は、私の部屋では今この映画のサントラがヘビロテ中なので音楽はますます楽しかった。
映画を見ながら飲酒。宮城県の酒蔵、一ノ蔵の『すず音』という発泡性の日本酒。日本酒マニアの派遣Kさんから頂いた。300mlほどの瓶一本で750円のプレミアもの。
甘い日本酒はあまり得意ではないけれど、こちらはなかなかいける。蓋を開けたときはほのかに日本酒の香りがしたけれど、飲み口は発泡性だからなのかアルコール度数が5パーセントと低いからなのか、本当にジュースみたいにすっきり飲める。まぁ一本で十分だけど。他にもいろいろ飲みたいの。
映画館を出て帰り道、瓶を捨てる前に記念撮影。何枚も撮った。かわいい瓶だから。だけど私は捨てるから。
途中で警官に自転車を停められた。近くでひったくりがあったそうで、気をつけて帰んなはれや、と。警官が肩につけてる赤い懐中電灯を見つめながら私、はい気をつけますありがとうございます、とよいお返事。私は国家権力に弱い、というより制服に弱いので。短髪に夏物の制服は大変よかった。
うつろう
ひとを好きになっても必ずいずれ嫌いなところを見つけて、それはどんどん拡がって他を汚染して、一度すごくいいなぁ好きだなぁと思った気持ちを見失う。確かにあったのに…探しても見つからなくなる。
見つけるのはいつもたっぷり時間が経って好きだった人も自分も変わってしまってから。そのときにやっとごめんなさいとかありがとうとか言いたいと心から思えるようになる。この繰り返し。
どうしようもないや。どうしようもないのかな。やだな。ひとを好きになるのが怖くなる。自分が怖い。どんな気持ちのときでもいいから凍り付いてしまえばいい。
2009-05-04
母親と梅田にて
阪急の駅ビルの中にある魚と豆腐の定食屋さんへ、酒気はありそうやしここでいいっしょ、と入店。
二人してとりあえず生中。スーパードライがジョッキではなくタンブラーに入って出てきた。最初スーパードライのいつも通りにのどにきて、最後までらしいキレを感じた。「お、スーパードライのくせしてこいつ、スーパードライらしくうまいじゃねぇか」と感心した。ジョッキではなくタンブラーに入ってるのがよかったのかな。
酒の肴にと母親が選び頼んで最初に出てきたもずく酢がなんか無性においしくてにやにやした。「もずく、うまいよね?」と母親に言う。「うん、ここのもずく酢はおいしい。もずくが違うのよ、うん」「なるほどたしかに。歯ごたえが、うん」
ビールのあとは焼酎を飲んでみた。よく知らない銘柄の麦焼酎ロック。出てきたそれは飲めなくはないけど好きな味でもない。樫樽長期貯蔵のほう飲めばよかったかな。「つーか麦焼酎はわかんね」呟いて飲み干して次は母親と同じもの、抹茶リキュール豆乳割り。これが意外と甘ったるくなくていける。「いけますね」「うん、いけるいける、豆乳がよいのよ、牛乳じゃちょっとね」「なるなる」
店員さんで一人、江戸っ子みたいな威勢の良い尚且つ丁寧な接客してる男の人がいて、その声聞いて食べて飲んでたらいい気分になった。今日の母親は昨夜恋人さんと飲みすぎたらしく二日酔い気味だったのでほどほどで終了。
店を出て、新大阪のホテルへ一緒に帰る。途中、駅の中のおにぎり専門店のおにぎりと、コンビニでチューハイ二缶とつまみを買って軽く部屋飲み。おにぎりがめっちゃうまかった。
報告しあう近況。親戚や家族や母親の同僚や母親の体、よくわからないままならないことがたくさんあって、私はわかったような口振りで相槌を打っていた。
なーんにもわかんないや。でもとにかく母親自体は、母親の心は、顔は、声は、いずれ笑ってて、難しい顔してみた私も結局笑っていた。ありがと。私こんなんだからあまり親身になれなくてごめんなさい。お母さんずっと大好きよ。緩急はあれどつながる、この継続には我ながらびっくりなんだから。明日もよろしくお願いしまーす。
2009-05-03
それとこれと前足について
私どっかしらズレてる。それに気付いて見咎めてしまうならズレなきゃいいのに、気付いて気を付けたら多少なりどうにかなるでしょうに、ズレ続ける。それをここに書き記すズルさはどうだろう。まったく驚き。
ネット通販で注文してたスラムドッグ$ミリオネアのサントラが届いた。その他、映像作品DVD『死者の書』、川上弘美二品、15歳から何度も読み返している『ハチ公の最後の恋人』(吉本ばなな)の文庫本、薫製入門書。
薫製入門書は近所にある高級焼肉店のモツスモークがうますぎたため緊急入荷。じっくりどうにか形にならへんかな。する気満々での購入だけど、でかいこと言って企画倒れって私のいつものパターン。たまには崩したい。
仕事中ラジオ聴いてたら少しだけ涙ぐんだ。誰かの死に際して、悲しむ、という機能が私にあるだろうか。たとえ泣いてても本当に悲しんでいるのか自信ない。自分を信用できない。
昨日たまたま読んでた『ウエハースの椅子』(江國香織著。川上弘美以外のを久しぶりに手にとってみた。意外と読める。ワイン以外も飲めるようになったし)の中で、身近な誰かの死についての記述があった。
「死はかなしむべきことではない、やすらかなもの」と言いながら、心からそう信じていながら、恋人には「でもあなたは死なないで」と言う主人公。
わかるけど、わからない。私は「死なないで」とは誰にも言えないし言わない。
たぶん私は誰が死んでもそんなに悲しくなれない。死は安らぎだ、解放だ、と悲しむ人への慰めの言葉をあちこちで耳にして、悲しまない私がそのまま信じている。
それ(愛だの恋だの)とこれ(死とか避けがたいもの)とは別モノとすんなり思えてしまう。それはそれ、これはこれ。
それとこれとを一緒にして気が狂ったみたいに悲しんだりできない。涙くらい流れるけど、悲しむより先にそういう自分の冷めてるあれこれが気になりだして気持ち悪くなる。
小学校のとき、飼い始めたばかりの犬が死んだ。シベリアンハスキーの子犬。先天性の病気で、何度も病院に連れて行ったけど難しくて、最後は結局安楽死を選んだのだと思う。家で看取った。
人形みたいに動かないで硬くなった手足を触って見て握って泣いた。シベリアンハスキーだったから成長したら大きくなるはずで、だから手足の先は小さな体に似つかわしくないくらい既にかなり太くなっていた。
冠婚葬祭を一切経験したことない私にとって「死」って聞いてイメージするのはあのときの人形みたいになった前足。白い前足。
店長が
「肉球はいいよね、あのむにむに」
と言った。両手で犬の足を弄る真似をしながら。むにむにむにむに。
「ええ! 店長、犬とか動物に興味あるんですか」
「いや、肉球だけ、犬はどうでもええねんけど。すんません」
「いえいえ、安心しました、肉球ですね」
こういう人は信用できる。店長は信用できる。切れ者で口が悪くて、そのくせ私くらいうっかり者だけど。信用ってのはこういう感じなんだな。
愛されロック
活動歴が長そうだからじゃなくてしゃがれ声だから若くないように見えただけか。というか年齢はどうでもいいか。なんだかこんな訃報を聞くためにメールアドレス変えないでいるみたいだ。あの子からいつかまたメールが届くとしたらあの人の訃報だったりするのだろう。
Re:訃報
おはよう。メールありがとう。58歳か、まだ若かったんだ。失礼ながら昔から活動してはるから何となくもっと年寄りだと思ってた。普通の人より何倍も濃ゆい人生だっただろうね。本人はまだまだやり残したことあるのだろうけど、ファンやスタッフも含めて関われた人は相当幸せだったよねぇ。
最後の大きな仕事はたぶんFM802のキャンペーンソング『オー!ラジオ』だと思う。作詞作曲をしててご本人は歌っていないんだけどね(ちなみに私は職場で毎日聴けてたりする(ほんとはFMCOCOROのほうが好きなんだけど))。CDとか出てないらしいけど、今日は訃報受けて802ではガンガン流れると思うから、たまにはFM聴いてみたらどうかな。