2009-04-30
OPV
仕事帰り、天王寺アポロシアターのチケットカウンターで「おっぱいバレー、大人一枚ください」と言う羞恥プレイを敢行。
カウンターには、恥ずかしがり屋さんのためだろう、綾瀬はるかの写真と『おっぱいバレー』のロゴが張ってある代金受けのトレイがあった。指差して「これ一枚ください」と言わせる気よね。
それ見て私もうっかりやりそうになったけど、当初の予定通りちゃんと言ったぜ、「おっぱいバレー、一枚」。綾瀬はるかの写真を指差しつつだけど。
見終わって。タイトルと映画のあらすじから、甘く見過ぎていた。しかしラスト5分の圧倒的攻めにもグッとこらえたぜ。
と、思ったら、エンドロール見終わって劇場外のトイレに入ったらばジワジワときた。
あー、これ大好き、素晴らしい。『グラン・トリノ』も素晴らしかったが、こちらも引けを取らない。役者や音楽の使い方も映像もストーリーも雰囲気も、大変よい。2009年に見た映画ベスト5に入れちゃう入れちゃう。
てか今季はいい映画が多すぎて困ってしまう。いい映画はたくさん見たいけど、見たら再度見たくなるし、その映画に関わるあれこれを知りたくなるし…で時間が足りない。うんまぁそういうもんだ。欲望は果てがない。やめるか、つっこんでいくか。ちょうどいい加減なんて、むーりー。
2009-04-29
昨日火曜日の行動
箇条書きで。
・長風呂
・大阪市自然史博物館で昆虫やら化石やら見入る。化石のゾウやクジラや恐竜に妙に癒された。
・日本橋と難波の間で『尾道ラーメン月光仮面』を見つけてびびる。とりあえず入って食べる。千日前の『ラーメン月光仮面』にはなかったメニュー、チャーシュー麺。意外とまともな味。「お代は750万円でーす♪」と定型化した大阪のおやじギャグをどの客にも言い続けるおやじに苦笑い。
・映画『グラン・トリノ』観賞。素晴らしい。
・千日前の『ラーメン月光仮面』へ。食べたのはしおラーメン。しょうゆほどの驚きはない。また来るが次からはしょうゆにしよう。または、あさり入りしょうゆ。
・帰宅して飲酒。今日もワイン。うまいまずいじゃなく、今はこれ以外の味がよくわからないので飲みたくもならない。
・寝る。ふとんと風呂が大好き。
2009-04-27
30円30秒で幸せ
心根のさびしい人。
帰り道、自分にふとそんなキャッチコピー。
やさしいのは人間として当たり前の資質。
頼りがいがあってかっこいいのは男として当たり前。
気立てがよくてかわいいのは女として当たり前。
でもその当たり前が欠けていても他から突出した何かがあるから惹かれてしまう。
突出した何か。私だったらね。
男なら愛嬌かな。愛嬌は心のおっぱいです。形は黄金比並に完璧なのにやわらかいのが理想。
女なら度胸、勇気。こちらは心のインナーマッスルといこうかしら。やわらかいかと思いきやまっすぐ筋が通ってるしなやかさ。
店長が大好きだ。仕事も楽しい。最近は店長との会話を他の同僚にも地続きで繰り広げさせてもらいだして、毒ばかり吐いているけど声は笑みを含んでけらけら軽く明るい。
調子に乗りすぎだからも少し控えめにしようとも思うけど。でも仕事さえきちんとこなしてればいいんだろうからね。控えめにじゃなくてもっときちんと丁寧に頑張ろう。
日曜日には昇給の話まで頂いた。わずか30円、膝を揃え突き合わせ改めて話した30秒足らず、それがすごくうれしかった。私のことを認めて、それを社長と話し合って決めてくれたことなんだもの。それがたとえもし店長ではなく社長から言い出したことにせよ、私はやっぱり店長に私の存在を認めてもらえたことがものすごくうれしい。
仕事帰り、なんばパークスへちゃりんこダッシュ。スラムドッグ・ミリオネア。カラフルな雑踏、素晴らしい騒音。エンディングが最高よかった。ああいうん大好き。あれがあるとないとじゃ評価変わるで。ジャマールみたいに生きたいとは思えない、けど、勇気はわいてきた、元気になった。サントラ買います。
2009-04-26
run,ラン,らん,,
4/25。雨の中ジョグ。土日は通行人が少なくて走りやすい。シャッターを閉めている工場も多く、ほこりや匂いも少なくて呼吸がしやすい。だから土日に走らないことは、平日のそれより損をしたような気がする。走れてよかった。
私そういえば、誰かと多幸感溢るるような色恋状態になるとき、その相手とは別に毎度いつもどこか誰かや何かに罪悪感を抱いてる。罪悪感とふわふわ多幸感、ふりこのようにぶらんぶらん揺れに揺れて振り切った先で、ますます色恋気分に陥る。だけどそれはただの気分、また揺れる。相手を信頼しないまま飛び立つ空中ブランコ。揺れざるを得ないがちょっと疲れてきた。
4/26。今日からハーフパンツで走ることにする。半袖半ズボン。いきなり風が強くて日も照らず寒い。でも、向こうに空が見える、気持ちいい。追い風に煽られて一瞬楽チンになって、じゃあ帰りは向かい風かぁ、と思ったけれど、思ったそばから向かい風にあって、風は右からも左からもふきつけてきて、だよね〜、ってなんとなく安心した。ゆっくりゆっくり走った。ちんたらラン。出勤前に時間取りすぎて最後のほう焦りつつもやっぱり、ちんたららら。もっと時間を取っていつまでも走りたいなあ。
2009-04-24
アナーネ・カベルネ・ソーヴィニヨン
アナーネ・カベルネ・ソーヴィニヨン。チリワイン。
うわー、これ好き。フルボトル二本で千円のワインだけど、うん、これは好きだ。酸味とスパイシーさがちょうどよく、渋みもある。
そうか、これが私の一番好みのワインの味なんだ。今日初めて知った。いろいろ飲んでみなけりゃ自分に何が合うか、わかれないんだ。そうなんだ。
セットで買ったイタリアワインを飲み比べて凡庸な味だと一口でストップしちゃうくらい、このワインは絶妙に好みの味だ。うまうま。しかしGoogleで検索しても出てこないとはどういうことだ。新しいワイン生産者の名前なのかな。
ボトル裏のラベルには“カシスやジャムなどの濃密な香り、酸とタンニンのバランスが心地よいフルボディータイプの赤ワインです。”とある。ふむむ。
このスパイシーな味を生み出すのはどんな行程なんだろう。アルコール類を作るのって、知識と想像力と運とに、とってもとっても左右される、難しくてそれだけに面白い仕事なんだろうな。しかし、それを想像してワクワクできるくらいの距離の職場にいられて私は幸せ者だよなぁ。へぁー、しゃあわせ。
2009-04-23
今日のKさんのボケについて
そうそう。今日お得意先さんが電話口でふざけた口調で「全裸になってライオンハ〜ツ♪」と歌いだしはったのでどう反応したものかと戸惑った。どうもそれは某人気グループの某容疑者さんに関する時事ネタだったらしいのだけど。深いボケはフォローしにくいという話。
深いボケのできる賢い人は大好きですよ。関わらなくていい場所でじっくりぼんやりずっと眺めていたい。
これぽちも
落ち着くことができない。
落ち着きたいとはこれっぽっちも思わない。
だけど焦って不安になる、こんなんでいいわけがない。
だけど落ち着きたいとは心の底から骨の髄まで思えない限りは落ち着けない、落ち着きたくない。
だから誰も落ち着けなどとは言っていなくて、
むしろ私がふわふわしてればしてるほど私の大好きな人達は喜ぶ。
そんな気がする。
そんな予感を抱ける幸せが私の内にある。
だけどこんな素敵な時代がまだまだ延々続くなんて私はこれっぽっちも思っていない、だから不安になる。
だけど喜ばれようと喜ばれまいと私は私でしかいられないのであって、
だから今喜ばれようと喜ばれまいと私は私でいなきゃいけない。
これでいいのだ。
バカボンのパパである。
五月五日(火)こどもの日、母親が大阪にやってくる。店長から「食の博覧会」情報をもたらされたのでそちらに出向こうと思う。しかしインテックスオオサカとはなんぞ。ネットサーフしよう。
昨日のフェアバレー・ピノタージュ。今日は昨日の残りを飲んでいる。んー、昨日もそんな気がしていて、今日もやっぱりこれはなんだか磯のかほりがするのだけど、気のせいかな。まあとにかく個性的なワインだ。好き嫌いを超える。ああそうだ、こんな人になれたらいいな。
2009-04-22
声は役者
今日のアルコールもワイン(日本酒に行こうかと思ってたけど仕事終わりの気分はワインでした)。赤ワインはフェアバレー・ピノタージュ、南アフリカのワイン。なんか不思議な味だ。樫樽と強い果実味が織りなしているのかしら、和風にも思える芳しく香ばしく濃ゆい懐かしい香り。嫌いじゃないけど狙って作ってるわけじゃなさげ。なんだろう、これ、どこでかいだんだっけな。わかんない。んー、気持ち悪いー。
味はおいしいと思います。色からして濃くてそこがまず高得点。ピノタージュは南フランスを中心とした品種なんだって。覚えとこ。
肴はカレー風味のラタトゥーユ(イタリア風炒め煮と解釈)的な何か。適度な脂質を持つ豚肉角切り。これにして正解。このサクサクした肉質は豚肉でなきゃ。このサクサクが欲しかったのさ。
仕上げにバルサミコ酢振りかけ。バルサミコさんは私の台所で大活躍だ。酸味やコクの足りない料理やワインにちょろりと垂らすだけでそれはぐっと魅力を増す。ワインにもますます合いやすくなるし。
うちにいるバルサミコさんはバルサミコ界では安物の部類なのだろうけど、私はとっても満足している。というより日々その大活躍っぷりに驚いている。バルサミコ酢というものを購入する気にしてくれた彼の人にはしばらくバルサミコ酢を使うたびに感謝するだろう。感謝というものは自分が気持ちいいからね。
私は買いだめができない。買ったら食べ尽くさずにいられない。だから病気なんだってば。他人と暮らせない理由その一。今日も食べて食べ尽くして眠る眠る眠る。
お得意先のスナックのママさんが「おたくの事務員さんめっちゃ愛想いいね」って言ってたんだって。うふふ。私、愛想いいけど本当は冷淡で、職場じゃ毒舌の人で有名なんだけど、そのママさんにも毒吐きまくってるんだけど(だっていちいち面白いんだもの、それに対する私のツッコミは毒を含んでしまいますの)、えへー、うれしっ
2009-04-20
ラララ矛盾ちゃん
今日はふと思いついた。○○を好む男はなんかイヤっすね。と店長に同意を求めたくなった。時間なくて断念。
○○を好む男のほぼ全員が持つであろう特徴は、自分の好みの男像と被る。自己矛盾。
めいっぱい自己矛盾抱えてる。あれこれむかつくがそれを言い出すと筋が通らなくなるので言わない。けど我慢も出来ない。もし全部のむかつきを一個一個取り上げてきちんと並べたら、治らない風邪により絡み続けてるタン、みたいなこの自己矛盾さんは納得して落ち着いてくれるだろうか。
あるいは(と言うよりこちらのほうが私にはイメージしやすいんだが)、私がよりよくなって無敵状態になれば全部ひっくるめて笑えるようになるんだろうか。
昨日は一週間ぶりに早朝ジョギングできて調子よくなり、仕事帰りに焼肉。今里駅近くの下町ホルモンへ初入店。一人焼肉は3度目だが庶民的な価格のとこは初めてだ。ビール二杯のあと頼んだグラスワインのフランジア赤\480。フランジア、意外と嫌いじゃなかった。ちょっとショック。
ワイン二杯飲んでビールと合わせて計四杯。一人にしてはよく飲んだ。というのもフードの注文を取りに来るのが遅いんだもの。
おかげでやっと『おめでとう』を読み終えることができた。飲酒しながら本読むのはなかなかいい(特に川上弘美みたいな人の本がいいんだと思う。ふわふわかるいくせにかたくて、でもかくばってもいない、みたいな)。飲酒しながら映画、よりも入り込みやすい。まあその作品と店の雰囲気にもよるだろうけど。
良い読書の時間だった。家で飲むと食べるか飲むかに集中してしまうからたまにこうして外飲みしよう。
2009-04-17
思春期のはじまりを告げた音
昨日お蔵入りにした日記を読み直したら案外よかったので手を加えて掲載。足りない点はいっぱいあるけど私にゃこれがめいっぱい。
私は世の中に数ある文章の中で自分の日記が一等好きだ。文章にしても映画にしても人にしても、好きなリズムがあって、それが合えば暗くても明るくても無意味でも意味深くても気に入るものは気に入る。頑固だけど簡単。簡単だけど譲りたくても譲れない。
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学年集会のとき、派手なおならをかまして会場中の注目を浴びたことがある。
体育館の床に整列して座りそれぞれの委員の発言を聞いていた。姿勢は体育座り(三角座りとも言うね。地元では体育座りと呼んでいた)。全校集会も開かれる体育館での学年集会は少しこじんまりしていて空間はたっぷり余っていた。
その空間を切り裂くような音が体育館に響き渡った。
きゅりゅるるる〜
間抜けな高音、その音だけ聞いてもおならの音とは聞き分けられないような音。しかし、それが私の体から発せられたものであることは私の表情が物語っていたらしい。
隣の肥満児に恥をなすりつけるしかない、と隣を見たら彼は私を、信じられない、とでも言いたげな目で見ていた。ジョシのくせしてこんな異常な音のおならするなんて……! その目を見て、私は自分の下腹部と肛門が何をやらかしたのかを知った。
音はしばらくやまなかった。長かった。ような気がした。
きゅるるるるるるるるる…
どこまで続くんだろう。ますます静まっていく体育館。私の顔、あおざめたのか、あかくなったのか。知らない。穴があったら入りたいとはこのことだ。穴はあったがそこから恥が漏れ出ていたのだ。その穴から残らず恥を掻き出して、そこにずるずる潜り込んで、巾着袋の紐を締めるように、外界をシャットアウトできたらね、よかったのに。
しかし、実が出ていなくて幸いであった。出ていてもおかしくない音だったのだよ。皆もそう思ったからこそあんな目でこちらを見ていたに違いないのだ。でもあとでトイレ行ってパンツをチェックしたけどそんな痕跡はなかったもの。ほんとうに、ほんとだってば。
大爆笑でもされていればよかったけれど、おならの音が止んで少ししてからクスクス笑いがあったかな、くらい。それも先生に静められた。
それでも次の授業も普通に受け、休み時間には友人と悪ふざけをし、次の日も登校していた。やさしい人達が無かったことのように接してくれていたから。
時々「あの学年集会で確かおまえ…」と思い出したように言われもしたけれど、みるみる赤くなる顔を隠すように「まあそんなこともあったっけね」などと交わしていた。私が不登校を始めるのはまだまだ先のことだ。
年を重ねると、あのときのおならの音よりももっともっと他人には言えない恥ずかしい過去が出来る。あれからすぐに私はおならが出ない座り方やすかしっぺの出し方を覚えた。それが臭けりゃますます誰にも気付かれないように冷や汗を掻くばかりなのにな。
上塗りして重なった恥がしまいには自分自身を覆うようになる。それを隠すために過ごしていたら、いつの間にやらそれが自分の人生になる。それが自分自身になる。私は恥ずかしい人間だ。実が出ている、どころじゃない。私そのものがうんこ。あのときのおならの音より恥ずかしくて笑うに笑えない。
でもそんなこと言ってたってしゃあない。笑うよ。
2009-04-16
「人生は美しいと自分に言い聞かせるために」
中学の学年集会のとき、派手なおならをかまして会場中の注目を浴びたことがある
…という始まりで、またこの半生の極一部を孤独で陰鬱で悲しげな調子で語ろうとしたけど、ほとんど書き上げてしまったけど、この題材でこの陰鬱っぷり!と我ながらほれぼれしちゃったけれど、とりあえず今日はなしにしよう。
孤独も陰鬱も悲しみもまったく嫌いじゃないけど、わざわざ作ったり掘り出すことはない。
なら次は楽しいことを見つけに行こう。その価値が私にわかるか心配だけど、とりあえず顔上げて表情筋ゆるめて行こう。
と思った。思って今書いた。それだけ。今だけ。明日の朝どんな気持ちで目覚めるかはわからない。
それでもいずれ、顔を上げる気になったら、私はそうしよう。
2009-04-14
好物:ベーコンエピ
20時頃、ゴミの袋を持って外に出たら大雨だった。エントランスにゴミを置いて傘を取りに戻る。傘を差して歩き始める。ゴミをゴミ捨て場に置いて財布を見ると所持金は3000円。なるほど。
近所の京都王将で冷麺DXセットを頼み、待っている間に川上弘美の『おめでとう』。この人のは結構いつでも読める。なんだろう。テンションが近いのかな。
世の中には面白かったり感動したりできる素晴らしい読むべき本がたくさんあるのはわかる。でもしっくり来ないものは読めないわけよ。映画も然り、人も然り、仕事も然り。私は我慢しないわけよ。お互いにとって時間の無駄やしね。しっくり来ないものは結末を見てもしっくり来ない。しっくり来ないと感じた時点で私に結末は訪れているわけだから。
いつからこんなに我慢しない人になったんだろう。昔も今も欲しいモノは特にないのに、我慢も出来ない。求めないが拒絶はする。どうゆうこと。世界は狭くなるばかりじゃないか。
解せないことはいくつかある。フランスパンの生地とベーコンで作られたスパイシーな『エピ』。あれはなんであんなに安いの。ちぎりちぎり、噛みしめて食べる、あの満足感。あれが昔から大好きで、見かけるといつもその安さに首を傾げながら買ってしまう。今日は赤ワインとともに購入。うまいなぁ。
休みの日、気力があるならやりたいこと。競馬場に行って馬券を買ってみたい。馬を近くで見れる場所で観戦したい。大阪市博物館の昆虫展を見に行く(18日から展示開始。3月からマークしてたのだ)。とりあえずこんなとこ。
昨日今日確信したこと。映画や本や人やら何やら、新しい事柄を体験するとき、アルコールを挟んではいけない。気分がゆるんで楽しいが、感動もゆるんでしまうから。二度目ならアルコール同伴もオーケー。初めてのときの感動がよみがえりやすくなり、より楽しめたりもするでしょう。
好物:ベーコンエピ
20時頃、ゴミの袋を持って外に出たら大雨だった。エントランスにゴミを置いて傘を取りに戻る。傘を差して歩き始める。財布を見ると所持金は3000円。なるほど。
近所の京都王将で冷麺DXセットを頼み、待っている間に川上弘美の『おめでとう』。この人のは結構いつでも読める。なんだろう。テンションが近いのかな。
世の中には面白かったり感動したりできる素晴らしい読むべき本がたくさんあるのはわかる。でもしっくり来ないものは読めないわけよ。映画も然り、人も然り、仕事も然り。私は我慢しないわけよ。お互いにとって時間の無駄やしね。しっくり来ないものは結末を見てもしっくり来ない。しっくり来ないと感じた時点で私に結末は訪れているわけだから。
いつからこんなに我慢しない人になったんだろう。昔も今も欲しいモノは特にないのに、我慢も出来ない。求めないが拒絶はする。どうゆうこと。世界は狭くなるばかりじゃないか。
解せないことはいくつかある。フランスパンの生地とベーコンで作られたスパイシーな『エピ』。あれはなんであんなに安いの。ちぎりちぎり、噛みしめて食べる、あの満足感。あれが昔から大好きで、見かけるといつもその安さに首を傾げながら買ってしまう。今日は赤ワインとともに購入。うまいなぁ。
休みの日、気力があるならやりたいこと。競馬場に行って馬券を買ってみたい。馬を近くで見れる場所で観戦したい。大阪市博物館の昆虫展を見に行く(18日から展示開始。3月からマークしてたのだ)。とりあえずこんなとこ。
昨日今日確信したこと。映画や本や人やら何やら、新しい事柄を体験するとき、アルコールを挟んではいけない。気分がゆるんで楽しいが、感動もゆるんでしまうから。二度目ならアルコール同伴もオーケー。初めてのときの感動がよみがえりやすくなり、より楽しめたりもするでしょう。
14〜17
脳みそがふてくされてむくんでいるらしい。期待して挑んだ映画も本も大して面白く感じないし、こんな醜い体じゃ何を着せても心躍らない。といって整頓する気にもならない。出かける気にもならない。他人に会う勇気もない。書くこともないので例のごとく自分露出。後半部分から。
14歳、一ヶ月不登校して保健室登校。兄も不登校児だったのでその影響で気軽に休みだす。
15歳、両親離婚するも元々仲睦まじいところを見たことがなかったのでさほど驚かず。見合いだったし婿取り婚だしね。離婚してすぐ母は家を新築購入して祖母とともに引っ越した。
私は何となく地元の高山市を離れ、岐阜市の定時制高校夜間部に入り、精肉屋で住み込みで働き出す。
貯金箱にあった7万円を盗まれ、銀行口座に入れることを覚えた。
保険証なくしたと思って警察まで呼んでおきながらコンビニのコピー機で見つける。
音楽聴くのが好きだった。UA、ビョーク、Cocco、ミッシェル、hide、シャ乱Qやグレイも聴いていた。中古CD屋でジャケ買いして今でも気に入っているのは1970年代のバンド、モップス。どうしようもない歌詞がうねるバンドサウンドに乗っかって楽しい。
授業中、窓際の席でウォークマンでUA聴きながら空に向けて歌う(♪ハトはびしょぬれ〜)など、ちょっと奇行の人だった。
私の学年はひとクラスに10人くらいしかいなくて、女子はそのうち私を含めた3人で、女子とは仲良くしてもらってた。名字を呼び捨てで呼ばせて、中学で味わえなかった学生気分を味わってた。
男子からは避けられていたし私も避けていた。
中学時代の友人と手紙のやり取りがあった。N先生からの手紙は何度も読み返した。きっと私はその手紙もらって好きになっちゃったんだろう。私は近況報告できるようなまっとうな状態ではなくて返事は書かずじまいだったけど。今手元にその手紙はないけれど。あのあったかい笑顔と声はすぐ思い出せる。
平日水曜日の休みには一人図書館に行ったり、買い物したり、プリクラ撮ったりしてた。
ちょっとやせて、おしゃれの楽しさを知った。お気に入りの古着屋もあった。一万円以上買い物したときはドキドキした。それで帰ってから一人ファッションショー。そういや靴下いっぱい持ってたなぁ。
詩を書いていた。中3くらいから書いていて、N先生が目を通す連絡帳に書いたりもしていて、今思うと赤面モノ。タイトルは『巣立ち』とかそんなん。感想まで書いてもらってた。すんません。
働きだした年の夏くらいかな、過食癖を身に付けた。
肉屋を働きだして一年くらいで辞めて引っ越しをした。
坊主頭になった。好みの上司(口ひげ+メガネ+オールバック+妻帯者)に「なんやなんや、一休さんみたいやな」と頭を撫でられたときは、もーのすごく、うれしかった。
ラブレターをもらった。ラブレターというか「以前あなたのことが好きでした。最近学校に来てないけど大丈夫?何かあった?」ていう内容。
また学校を休んでいた。全然大丈夫で、何もなかった。ただ悪いくせが出てきただけ。過食もそうだ。原因の追求なんてここまで来たら意味はない。絡み付くあれこれをどこでどうやって断ち切るか。でも断ち切って残ったそれって、そんなに良いものなのかな。私はそれを良いものと出来るのかな。
17歳、借りていた部屋を解約して、学校は休学手続きを取り、地元へ帰った。新築の実家へ。
2009-04-13
二次元の飛躍
最果ては
成金にそそのかされ
自分探しの旅に出る
切れない包丁
教えてよ
手加減なしの夢
黄緑色の坂道で
大袈裟な仰向けで
ただ血が昇るのが嬉しくて
二次元の飛躍だけ
予測しないまま捕りに行く
きのうもよふかし
きょうもよふかし
あしたもよふかし
できるだけ転がり飛ぶから
ちゃんと見てなきゃダメだよ
文字はまた飛んでってしまったので
きょうもよふかし
――――
引きこもっていた頃の。
2009-04-12
春だ!
二週間ぶりに大阪に帰ってきたら、もうすっかり春だった。穏やかに晴れた日の道を歩いていると、満開の桜のようにほわほわと、とてつもなく幸せな気分になったりする。そんなときもちろん耳にはクラムボンの音が響いていたりするのだが。
この感じ、うまく言葉にできない。私には何もないと常々思い嘆くけれど、これで充分、何もいらないと思ってしまえる。
この視界を分け合えたら。この感じを知ってほしい。たとえば桜の木の下の水子地蔵から立ち上ぼる線香のにおい。空と桜と地蔵にかけられた原色の前掛けのコントラスト。木の幹の灰色や土の茶色や潜んでる力。太陽はすごいや。それを教えてくれる春もすごい。巡り巡って冬はもっとすげー。日本の今に生まれてよかったっす、いやマジでマジで。
だから、
あー!やっぱ欲しー!カメラ!一眼レフ!
(このような幸せな興奮に任せた物欲には限りがない)
だから働くのよ。働くわよ。
――――
昨年四月初旬に書いたもの。このすぐ後に今の職場で働きだした。一眼レフは買っていない。
そして以下は同じ頃に書いた詩。実在する誰かを思って詩を書いたのはこれが最初で最後。たった一月で枯れた恋心。
――――
あなたを思い出すとき
私はきっと山桜を思う
それは
その目に映っていただろう
私のこと
深い底を探して眺め
息を吸って吐いていた
私のこと
2009-04-10
一人月見
今日はほぼ毎朝ジョギングで走り抜ける公園で月見。部屋に帰るまでに見た月が黄色くて巨大だったから。
部屋に入る前に見た月の黄色さと大きさに、いてもたってもいられなくて家で食べようと買ってきたようなハッサクだとか刺身だとか、ホタテとわさび菜のサラダだとか持って出たら、月はだいぶ小さくなってた。あらら、しょうがないわよね。公園へ。
花見しようぜ!月見しようぜ! そういう誘いに誰かノってきてくれなきゃやめとこう。なんて思うことはやめとこう。自分一人で何でもできる。その上で、遊ぼうよ、だとか、何か御用かしら、とか言いたい。
川上弘美『おめでとう』を読んでる。イヤホンにはグディングスリナ。大吟醸を詰めてきたペットボトルは空っぽで芝生に倒れてる。楽しいねぇ。
2009-04-08
10億分の1の男
『10億分の1の男』
スペイン映画。28週後…と同じ監督作品。だけど期待したほどでもなかった。ただ、ときどき、28週後と同じように景色がはっとするほどきれいで、28週後と同じように“愛”についての解釈と語り口が独特で、すんなり受け入れて右から左に流したりできるものではなくって、そこがよかった。
たまたまだけど(本当は職場で安い割になかなか良い出来のものが多いと評判の南アフリカ産を買って帰るつもりだったんだけど)、こちらもスペイン産ワインをTSUTAYA近くの酒屋で買って家飲み。
カツオやマグロの赤身に合いそうな赤ワイン。みずみずしい血合いの味。あとの半分は明日にでもカツオを買ってきて合わせるとしよう。少なくとも今日買ってきたようなチーズたっぷりのピザではないや。同じトマト系ならばそのまま丸かじりにしたら合うかもしれない。
自分自身に対する疑心暗鬼はとりあえず白紙に戻してもいいみたい。でも安心してばかりもいられない。未来の私は今いる私を平気で裏切る。
それとは関係なく、今日は仕事のミスが多かった。店長から呆れられてないか心配。明日は気をつけよう。
あれやこれや、気をつけなくちゃいけない。どれだけへたくそでも、フリをすることで多少なりそこに近付くことができる。デキル女、真人間、誠実、賢明、心ある人。多少なり。
もう無理、ここでおしまいと思った、何度も。それでも図々しく続いている。ありがとうとはまだ言えない。
2009-04-07
一人花見
付き合っている人がもうすぐ滋賀から大阪に引っ越してくる。なんでかなんとなく連絡は取りづらい。
昨日会った“知人”は去年7月まで付き合っていた人だ。教えていたはてなダイアリーをさっくり削除してしまったことをきっかけに連絡をくれて会うことに。
さっき元カレが私に会うため茨木から出てきた。梅田で合流して大阪駅の駅ビルの渋い喫茶店でケーキセットを頼み食べて、オススメのCDを渡されて、のらりくらり会話を交わし、見たい映画があるからとさようなら。
それとは別にお気に入りの人がたくさんいる。他とは比べ難い一等お気に入りの人もいる。
つくづく男に忙しいやつだな。なんでこんなやつを気に掛けたりするんだろうか。時間の無駄ですよ。私は私にうんざりだ。いや、でも今日の恰好はめちゃめちゃかわいいと思うけど。元カレにしか見せられなくて残念だ。残念というか、見せるべきではない、くらいに今日の恰好はかわいかったのです、マジで。自画自賛でごめんなさい。
元カレと別れて西九条に向かいかけるも、なんとなくきびす返し、いまだ梅田にいる。なんだかなんだかどうしようもなくやりきれない。胸がざわついて苦しい。ツインタワーで映画を見て帰ろう。他人の物語に感情移入してリセットしなきゃいけない。映画が始まるまでどうしよう? 飲んでいよう。
どこかの居酒屋に入ろうかとも思ったが、魅力的なお店はたくさんあったけれど、今日は特に気が引ける。イヤホンから耳に流れる音楽はたまらなく止めどなく素晴らしく聴こえるし。だから、近くの公園のベンチに座り、夜桜で一人花見で酒盛り。音楽はスーパーバタードッグ、最近のお気に入り。
どれだけ私にたくさんお気に入りな人がいようと、私のことを気にかけてくれる人がいようと、私はいつも一人を選ぶ。
この公園のこのベンチ、いいなぁ。人気がなくて、目前にはぶりぶりした花付きの背の低い桜があって、右手にはこんもりした葉付きの木があり、少し離れたところにブランコがあってたまに親子連れでやってきて揺らされてる。
あああ。そんなこんなしてたら目当ての映画が始まってしまった。まあいいや、ゆっくり飲んで、もうちょいしたら帰ろう。はぁあ、やっぱりどうしようもないみたいだ。
2009-04-06
ずれてますよ
10代の頃は植物状態の人が好みのタイプだった。植物人間。正しくは、せんえんせいいしきしょうがい、というらしい。遷延性意識障害。不謹慎なのは百も承知。うん、私はとっても不謹慎な人間なのだ。台風が来たらわくわくしちゃうし。ごめんなさい。
好みのタイプというか、そういう人でなければ私はそばにいられないと思っていた。こちらを見られるのがいやだし、おしゃべりもろくにできないし、したくもないし、相手の気持ちなんて計りきれないとわかっているものに思い煩わされたくない。
安らかに眠る人のベッドの横で私は音楽を聴きながら本を読んだり編み物したり花を生けたり、たまに話しかけたり手を握ったり色のない唇に口づけてみたり、夜になると、またね、と言って一人帰る、そんな生活に憧れていた。こちらを見ることのない相手に自分勝手に尽くしたい、そういう願望があった。
今だってそんな状態の人でなければそばにはいられないと思う。けど、そばにいなきゃいけないわけではないんだから…、そう考えれば動いている人もさほど怖くはない。だから植物状態の人がタイプ、とは言わなくなった。
だいたい、どんな状態の人が相手であれ、私がじっとしていられると思う? 私が誰かのためにそこに在ることを最上の喜びと出来ると思う? 思わない。いや、昔は私なら簡単に出来るとばかりと思っていたんだけど、今はまったく思わない。
昨夜は店長が営業の人からの貢ぎ物をお裾分け、と言ってくれたベルギービールを飲んだ。普段ビールは1本飲むだけでもういいやってなるんだけど、これは2本目。驚きのうまさ。だけど懐かしい味。やっぱりおいしい、っていう味。最近アルコールを受け付けない日が多いのでこんなふうにおいしく飲めるとすごくすごくうれしい。
今日は知人と外食の予定。会うのは半年ぶりくらい。唯一行きつけだったバーもなくなり、私もあの頃のように他人のために体を空けておくようなことはしなくなった。はてさて。
2009-04-05
ヒューマニズムの欠如
『アバウト・シュミット』
ジャック・ニコルソン主演
コメディとして散々ゲラゲラ笑ったし、この撮り方面白いなぁとか感心するところもたくさんあったし、目を丸くして驚愕してしまうようなシーンもいくつかあったけど、肝心のヒューマンな部分には心が動かなかった。
私にはまだ早いお話なのかもしれない。あるいは私はこういう事柄に揺れることができない人間なのかもしれない。
そりゃそうだ、私は一瞬でも我慢ならないと感じた生活に身を置いておくなんてできないし、それに価値を見いだすこともないもの。
我慢しないから奥深さが生まれない。たぶん死ぬまでこうだ。
ここまで多少なり変遷を経て辿り着いた、今のこの自分には結構満足していて、変わりたいとはさらさら思えないが、唯一今この性格のおかげである種の感動を逃してしまっていることだけは残念に思う。
思うけど、まあいい。目は次を追っている。次に借りる映画も決まっている。楽しいことなら何でもやりたい。青空、青空、あの日の青空、ひとりきり。井上陽水でした。
2009-04-03
空けた瓶の緑色に驚き
職場で初購入した赤ワイン、チリ産カスティーリョヴァレッツ・カベルネソーヴィニヨン(スタッフ価格480円)を飲みながら、2000年代のゾンビ映画、ドーン・オブ・ザ・デッド。音楽の使い方がめちゃ好み。狙われてるのわかってても承知でうきゃうきゃ喜んでしまう。
カスティーリョヴァレッツはカベルネソーヴィニヨン種的な渋味もありつつ、驚くほどにとってもフルーティーでジュースみたい。普段ハーフさえ半分置いとく私が映画見てる間にフルボトル一本難なくいっちゃってた。うまいまずいでなく、勢い余って。そのくらいには飲みやすい(…いや、いけてるんじゃね?深みとかないけどグビグビいっても全然うんざりしないし。うんざりするのはたくさんあるしいよ、店長曰く)。
そりゃ『28週後...』がスピードにしてもカメラワークにしてもキャラやストーリーせっにしてもダントツだけど、これはこれで、じっくり感染するとことか、旨味たっぷりで楽しかった。でもやっぱりベストゾンビは28週後のロバートカーライルだけどね。
これ撮った人が今上映中のウォッチメン撮ってんのか。予告編が期待を煽りすぎて危険だと思ってたけど、んー、割とありかも。ふむふむ。
でもやっぱ今一番見たいのはもう一度『眠り姫』。あれが何だったのか、ここに残ったものが何だったのか、よくわからなくて、もう一度浸りたい。来週辺りまた見に行こう。今度は遅刻しないで行こう。
今、聴きたくて聴いてるのはt.A.T.u.
そんなことより眠いんです、すんません。
2009-04-01
けむり
うすよごれた、元は真っ白だった私の毛皮。
タバコの煙みたい。
そう言って私を見ていた。いつも、私の体、煙をたどるように見つめてそっとふれるだけだった。
彼女の「彼」が吸ってたのはキャスターマイルド。あの甘い匂い、私の鳴き声より甘かったって。当然でしょう、私は甘い声なんて出した覚えないわ。
同じ銘柄のタバコ、吸ってる人を見つけると、つい避けちゃう。胸に残る匂いが混じって、わからなくなるのが怖いから。
なぁーご。
ねえ、ねえ、見て、桜が揺れて煙みたい。思い出してるの? 本当は煙なんて見てなかったのにね。猫より猫みたいな人。大好きだし守りたかったし、大好きって何度も言ったし言われたけど、猫は人間みたいに愛せないから、犬と違って。大好き。でも愛じゃない。あなたも私も愛はできない。全部あげたいのに何もない。なぁーご、なぁーご、なぁーご。
抱きすくめられて、煙が散った。
私の色と声、その胸で彼の匂いと仲良くしてるかな。
キャスマイ
同僚Sくんがキャスターマイルド吸ってまして。
休憩室にて
「…む、Sくんのたばこ、銘柄はなんすか?」
「キャスターマイルド、キャスマイ。甘い匂いっしょー?」
「ふむふむ、へぇー」
というわけでした。
四月一日、今日は嘘を吐く暇もなかった
私は生まれもっての鈍さに加え、現代日本の下の中流クラスの平和ボケした家庭に生まれ、些事に泣き叫びながら育ち、今も実家にはすがりつける母親がいる。そのせいか、何事にも深く思い煩うことがない。そのせいか、社会問題などをテーマとして扱った映画を見ても、真意を掴むことができない。面白いかつまらないか、それしかわからない。わからないんだよ。悲しみ痛み苦しみ寂しさ、それらを源に湧き上がる喜び。わからない。わからないなら見ててもしょうがないのに、したり顔で居座っててすみません。だけどまた見せてほしい、まだ見たい、もっともっと見せて見せてお願い。ごめんなさい。
夕方、店頭から事務所へ戻ってきた店長が「虹!出てんでぇ」と教えてくれた。よぅ、ひさしぶり。