【ニューデリー支局】地球温暖化による海面上昇で国土の大半が水没の危険にさらされているインド洋の島しょ国、モルディブ政府は17日、海中で閣議を開き、世界各国に温室効果ガスの削減を求める請願書を採択した。海の中での閣議は世界初という。
12月にコペンハーゲンで開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を前に、温暖化問題への関心を高めるのが狙い。ナシード大統領はじめ十数人の閣僚はウエットスーツを着込み、海面下6メートルの砂地に据えたテーブルについて、身ぶり手ぶりで合図をしながら文書に署名した。
モルディブは国土の8割が標高1メートル以下しかなく、地球温暖化に伴う海面上昇への危機感が強い。
毎日新聞 2009年10月17日 20時10分(最終更新 10月17日 21時32分)