Mozilla Firefox 最大の特徴であり、それでいて最大の混乱の種でもある "アドオン" が最もその通りに混乱するのが、バージョンアップ時。 日本時間 2008年6月18日午前2時にリリースされた Ver.3.0 へのアップグレードを期に、混乱を静めると共に自分でも訳が分からなくなってきている状況を改めるため、アドオンの情報をサイト内のコンテンツとしてまとめておくことにした。
初版は 2008年8月だが、2008年12月26日現在の状況へ改訂済。
Firefox のアドオンには内部に対応バージョンを記述する部分が有り、本体の仕様変更に因する無用のトラブルを起こさないために、範囲外のバージョンではインストール出来ない(インストール済みのアドオンは停止される)仕組みを備えている。 そのままでは各アドオンの開発者や有志が開発途上版(Nightly Version と呼ばれる)Firefox の動作確認をする場合等に不便なため、そのバージョンチェックを強制的に回避する機能を提供するアドオン。
extensions.checkUpdateSecurity = false
と設定しても同様の効果が得られるが、アドオン設定画面で逐一警告が出て煩わしいので、このアドオンでまとめて強制してしまう方がスマートである。
と、このアドオンはあくまでも開発者やヒトバシラー向けなのだが、一般ユーザーであってもセキュリティ FIX マイナーバージョンアップ程度でもこれが働いてしまう仕様では、却ってトラブルの元になる面が有る。 そのため、最近ではマイナーバージョンアップでもインストール出来る様にアバウトに記述するのが慣習になってきた。 また、バージョンナンバーの 3桁目が動くマイナーアップデート場合は、アドオンの互換性を Firefox 本体側が保証する取り決めになっている。
しかし、アドオン開発者によるテストが追い付かなかったりメンテナンス自体が止まっている事も有り、実際の所大体のアドオンは Firefox 本体のバージョンアップ後もそのまま動く事が多く、愛用のアドオンを使い続けたいだけのニーズにもこのアドオンは使える。 リスクは有るのでバージョンアップ時にある程度自前でのチェックが必要だが、それを理解した上であれば誰にも有用な必携の物である。
なお、このアドオンの Firefox 2 用バージョンは Firefox 3 では使えないので、使い回ししない様に。 本家版は日本語未対応だが、有志に依る日本語版が在る。 より高機能なアドオンに「MR Tech Toolkit」も在り。
ちなみに、Firefox 3 から、利用しているバージョンに未対応のアドオンは Firefox Add-ons よりダウンロード自体が出来ない仕様になってしまったが、他のブラウザーで開けばダウンロード出来る。 開発途上段階のアドオンは、 Firefox Add-ons のアカウントが無いと全くダウンロード出来なくなった。
ツールバーのカスタマイズ一覧に、"一つ上の階層に移動するボタン" を追加するアドオン。 "http://www.example.com/hogehoge/hugahuga/" から "http://www.example.com/hogehoge/" に移動する。 これは、例えば「検索でいきなり深い階層のコンテンツに飛んだ時に、適当なナビゲーションリンクが見当たらない時」等に使える。
実際にはほぼマウスジェスチャーで済ませてしまい、しかも Firefox 3 で標準アイコンのデザインが変わって統一性が無くなってしまったが、初期からの伝統で付いていないと気持ち悪い気がして惰性でインストールしている。
日本語不対応だが、Firefox まとめサイト内に日本語版が在る。
中止ボタンを椎茸の絵にするだけのアドオン。それ以外何もしない。 もはや初出を追い辛い程古い Internet Explorer 用のネタが元だが、
この話も、Internet Explorer は 7、Firefox も 3 からデザインを変えてしまったので、徐々に旧き良き時代の物となるかもしれない…。
しかし、もはや中止ボタンはしいたけでないと困るとのたまう程洗脳されてしまった人(笑)に、今後も使われて行くはず。 また、末期症状のあなたには「ぜんぶしいたけ」を御勧め。
ホームボタンをサザエさんち(TV アニメ版エンディングテーマの物)の絵にするだけのアドオン。それ以外何もしない。 これも、しいたけの後にすぐ出てきたネタが元。 アドオン化されたのは2007年と歴史が浅くて、職人が軽いノリで作って暫定公開した物がほぼそのまま使われているだけなので、しいたけよりもかなりマイナーである。 モダンなデザインにしたら化けるかもしれないけど…。
2008年12月24日現在 Ver.0.1.2 が Firefox 3 系未対応だが、強制インストールで動く。
Opera の標準機能である「貼り付けて移動」「貼り付けて検索」をパクったアドオン。 一見地味なのだが、貼り付けて → フォーカスを移動して → 移動ボタンを押すか [Enter] キーを押す動作はやってみると面倒な物で、これがワンクリックで済む効果は精神衛生面で大きい。
クリップボード監視で自動で開かせる方がもっと省力化されるが、一度人力を噛ませる事で誤爆を減らす点で、結構良い着地ポイントである。
なお、Firefox には標準でセンタークリック一発でテキスト入力領域にクリップボードの文字列を貼り付ける機能が有り、これの有効化は御勧め。
middlemouse.paste = true
この状態であれば、検索エンジンボタン(検索ボタンではない)を中クリックすると一発検索になり、ロケーションバー(アドレスバー)の左端ボタンなら一発移動になる。 「それを知っていればこのアドオンは要らないのではないか?」と云う弁は御尤もだが、貼り付けた時に入力済の文字を全て上書きする機能(そうでないと入力済みの文字と混じってしまう)とキーボードショートカット設定機能を持っているので、無いと微妙に不便さが残るだろう。
日本語対応。2008年12月24日現在 Ver.0.8 が Firefox 3 系未対応だが、強制インストールで動く。 Firefox 3 系対応版として「Paste and Go 3」が公開されているが、実験版扱いのままになっている。
Opera 9 以降の標準機能であるスピードダイヤルをパクったアドオン。 スピードダイヤルとは、サムネイル表示付きのブックマークランチャーで、ホームページに設定して最も頻出するページやいざという時に忘れない様にしたいページを登録しておくのが、よくある使い方。 通常のブックマークの上に被せて使う感じになる。 「Paste and Go 2」同様地味なのだが、マウスカーソルの移動量を減らす効果が有り、マウスジェスチャーやソフトウェアランチャー等の様に、標準と離れていて壁があるけど理解した瞬間から世界が変わるタイプの UI と言える。
ダイヤルボタンの大きさや数、グループ分けして複数のフィールドまで作れ、スクリーンショットの設定も細かく指定出来る点で、本家よりも高機能。 設定の別ファイル保存を装備している点も、新しい流行に乗っていて感じが好い。 足りないのは配色設定ぐらいか。 また、弄り倒そうとすると微妙な癖と難解さに気付くが(サイズ設定やホームページ設定した時に、ちょっとリアクションが変など)、トライアンドエラーで繰り返していれば、そのうち思い通りの物になるんじゃないかと思う。
設定の幅が広いので、サムネイルを大きく登録数も増やして自動更新間隔を縮めておくと、見出しや絵の判別は可能なので更新チェッカーの様に使う事すら可能。 縮小画像生成アルゴリズムが改善されれば、この用途も実用性を持った物になるかもしれない。
ただ、どう設定しようとも非常に重いと云う欠点が有り、ホームページに設定すると新規タブを開く度に数秒単位で待たされる事になるので、利便性とのトレードオフになる。
日本語対応。
Opera の標準装備から広まって行ったマウスジェスチャーを Firefox でも使える様にするアドオンの新定番。 「All-in-One Gestures」+「All-in-One tuika gestures」よりも設定が柔軟で動作が軽い点がウケている。
右クリックからのマウスジェスチャー以外に
も、備えており、乗り換え障壁は低い。
Geek でないと壁が高いが、スクリプトを注ぎ足してアクションの種類を増やしたり自作したりも可能で、 コピペして適当な名前を付けてジェスチャーをマウスから入力すれば、様々なジェスチャーを追加出来る。
不足しているのは、簡単な設定のインポート / エクスポート機能か(2009年8月13日追記:現在は可能となっています。)。
国際対応のためにオフィシャルサイトのデフォルト言語が英語だが、開発者は日本人で普通に日本語で使える。
XHTML 1.1 で追加された、読み仮名をルビ文字で表示する ruby 要素をサポートするアドオン。 基本的には日本でしか使われない様なローカル写植である点と、対応の面倒な XHTML 1.1 でないと使えない点、文章整形に苦労する等の点から不遇の扱いを受けている。 効果を発揮するのは、ほぼ Stricter な人達のサイトを閲覧する時のみだが、それ程重くもならないのでうちでは当初から導入したまま。
ruby 要素だけでなく、略語の abbr 要素と定義語の acronym 要素もルビ表示化する機能を持つが、 当サイトの様に杓子定規に abbr タグを振りまくっているサイトになると正直鬱陶しいだけになるので、素直に読み仮名のみへの適応を御奨めする。
同種のアドオンとして「HTML Ruby」の開発も進行中。 Firefox 本体で標準対応する日は来るだろうか?
link 要素で埋め込んだナビゲーションリンクを辿るための、ツールバー用ボタンを提供するアドオン。 インストールした後に、メインメニューバーから [表示] → [ツールバー] → [カスタマイズ] でメニューを開き、ドラッグアンドドロップで任意の場所に追加して利用する。
旧版の Link Toolbar も、強制インストールすれば単なるデザイン違いとしてまだ使え、 アイコンと文字の表示を他のツールバーとは別に指定したい場合は、Toolbar Enhancements を利用すると好い。 日本語にはそのままで対応している。
「ツリー型タブ」Ver.0.7.2008062001 以前と競合して左クリックでナビゲーションリンクを辿れなくなっていたが、2008年12月現在この競合は修正されている。
いろいろな歴史的経緯からまるで活用されていないナビゲーションリンクだが、サイトガイドに案内している通り、当サイトにおいては簡単にページを跨ぐ手段として使える様に細かく設定している。 以下、ナビゲーションリンクに関するメモ。
上記の様な、a 要素を使わずに単にテキストとして表示したり、部分的に全角文字化したり頭を抜いたりした URL を、 通常のリンク同様に選択も何もせずただダブルクリックで辿れる様にするアドオン。
同種の老舗アドオンに Linkification が在るが、サポートの厚さ等を考えるとこちらで問題無いと思う。
Opera の様に、ステータスバーにページの読み込み時間や速度、画像数等を表示する機能を提供するアドオン。
Ver. 1.5 辺りで不必要時には隠れる専用バーで表示する方式を搭載し、ステータスバーに格納する方式と好みで選択出来る様になった。 また、日本語に対応し、不要な項目の不表示設定も出来る様になった。 ステータスバーの先頭に表示される仕様は変わっていないので、依然として Organize Status Bar の支援は必要な場合が有る。
Twitter を Firefox 内のポップアップとして使える様にするアドオン。 ステータスバーに共生し、ポップアップはそのアイコンから直接伸びてきてドラッグでは動かせない。 新着のアラートを出す機能も持ち、following 以外からの @ 発言もポップアップするのが特徴。 自分の発言リストタブが無い、見た目を変更するオプションが全く無いのが欠点。
Twitter の頻繁な仕様変更対応で右往左往しており、渾沌とした開発現場が垣間見えるが、かなり安定して来た。 Organize Status Bar を使って一度でも何れかの表示位置を移動すると、このアドオンが出すポップアップが必ず左端に出る様になってしまう不具合も、2008年12月現在は解消されている。 一方、つぶやき入力時に入力フォームが広くなる挙動が搭載されて以降、漢字変換入力の癖に依っては誤爆ポストし易い仕様を抱えており、「IME and DiMENSiON」を入れているとフォームが開いた時に IME が OFF される事が多く、より誤爆率が上がる。 消極的な解決策としては、「フォームにフォーカスを移した後に、まず [space] → [BackSpace] と押す」などが挙げられる。
日本語対応。
表示しているサイトの Google Pagerank をステータスバーに表示するアドオン。
Google ツールバーを導入する必要が無く重宝するが、メンテナンスが止まってから久しく、いつ消滅してもおかしくない様な状態にも見え、使い続けたいのであれば xpi ファイルをローカルに保存しておく事を御奨めする。 もちろん Firefox 3 系の正式対応はしておらず、インストールには「Nightly Tester Tools」を使う必要が有る。
W3C 純正 HTML 文法チェッカーと連動してチェック結果をステータスバーに表示するアドオン。 アイコンをダブルクリックして起動するデバッガーも付いており、サイトの開発に非常に役立つ。 チェッカーの動作はそれなりに軽く、昔は多少ガクガクしていたが、今の平均的環境であれば読み込みで気になる事はほとんど無いだろう。
エラー表示は日本語だが、デバッガーのメッセージは英語。 HTML ソースがどの部分に該当するか示すアドオンに DOM Inspector が在る。
ステータスバー等に現在の天気や今後の予報等を表示するアドオン。昔は「Weatherfox」と呼ばれていた。 確認したい地域(概ね市町程度まで絞り込める)を選択すれば、自動的に AccuWeather.com から天気情報を引っ張ってきてくれる。 日本の天気情報網から直接データを取っている訳ではないので、多少ラグなり妙な表示なりをするが、一往の目安だと思えば好い。
一定時間ごとのポップアップ表示は、フルスクリーンアプリケーション等を強力に妨害してしまうので注意。 意外と重くなるし、たまにデータ取得をミスしてビジーになるし、以前メモリリーク問題等を引き起こした経緯が有り、未だにいろいろと Firefox 不安定化の火種になっている所は否めない。
標準では日本語表示は出来ず、別で有志の手に依る日本語版が在るのだが、公式ではなくサポートが不安定で若干遅れてリリースされ、オートアップデートでは英語版が送られてきてしまうため、利用には少し癖が有る。 ただ、設定画面は英語アレルギーが有ると全く訳が分からないかもしれないので、とりあえず最初だけでも日本語版から導入しておく事を御奨め。
Firefox 2 からダウンロードマネージャーが標準装備され、ファイルをダウンロードするごとにポップアップウィンドウが出る様になったが、これを専用のバーでスマートに表示させるアドオン。 ダウンロードマネージャー自体の強化も行われ、拡張子で動作を変えたり出来、プログレスバーの見た目変更やタスクが無くなれば自動で隠れるなどの欲しい機能は一通り持っている。
日本語対応。
強力な広告ブロッカー。 FLASH や広告ブロック要素を丸ごと消して無かった事にも出来るため、ページの見栄えが一変してしまう事も珍しく無い。 昔から在る定番アドオンだが、フィルターリストをオートアップデート出来る様になるなどの進化が続いている。 重さは、最近の PC では気にならなくなってきているが、依然として不安定化し易くなるデメリットは有る。
肝腎のフィルターリストに日本向け仕様が無く、インストール時にはとりあえず一番上の物(EasyList)を選択して適当に追加している。 まとまったフィルターが Firefox まとめサイトに掲載されなくなったため、巡回サイトで気になった時にコツコツ右クリックして追加していく使い方になる。 画像やオブジェクトをそのまま登録するのではなく、適当な所まで大枠で囲うと思っている動作になるのだが、その匙加減は慣れるより他無いと思う。
フィルターの数を増やすとその判定のために重くなるデメリットを嫌い、多少手間が掛かってもそれを避けたい人は、スクリプトの類を丸ごと遮断する「NoScript」を使う事が多が、これもページ読み込み時のスクリプトの抽出が重たいらしい。
ブックマークをサイドバーで表示した時に、2ペイン方式にするアドオン。 上でフォルダツリーを表示し、下で選択したフォルダ内のブックマークを表示する方式で、フォルダ分けをマメに行っていてその数も多い人程便利になる。
もう、履歴サイドバーも標準で 2ペインにして欲しい…。
RSS リーダー。 2ペインのサイドバーとして表示させるのが一般的で、Firefox に共生する更新チェッカー付きブックマーク管理ソフトウェアと云った所。
ユーザースタイルシートによる見た目の変更が出来、標準のみみっちい文字のデザインはすぐに置き換えられてしまう傾向。 うちでは、登場当初に流行した津波荘CSS があまりに読み易かったので、そのまま使い続けている。 厳密には tsunamisou3.css の独自カスタム仕様。 これ以外にも、開発元サイト(英語)に行ったり検索したりすればいろいろと落ちている。
Firefox 3 用にメジャーバージョンアップして、名前が Sage から Sage-Too になった。 以前の物は、Firefox 3 ではユーザースタイルシートが適応されなくなる等の問題が有る。 日本語対応済。
派生品に国産の「Sage++」も在り。
選択した文字列やリンクから、自分のサイトでの引用や他人への紹介用等の HTML タグ付きテキストを生成するアドオン。 何かと引用やらアンカーやらを数多く作らねばならないブロガーに人気。
同種の老舗アドオンに「CopyURL+」が在るが、開発が止まっていて「Make Link」の方が簡単にカスタマイズ出来るため、こちらが普及しつつある。
Internet Explorer で単一のファイルでページを丸ごと保存した時に使われる、mht 形式ファイルを Firefox でも読み書き出来る様にするアドオン。 「保存には ScrapBook よりも汎用性の高い(?)MHTML だろう」と使っている。
配布サイトでは、Opera、Safari、QuickLink でも mht 形式ファイルを表示出来る様にするスクリプトが公開されており、より使い方の幅が広がるはず。 更新も精力的に行われている。
同じ機能のアドオンとして「Mozilla Archive Format (MAF)」が有り、こちらは Ver.0.8.4 から Firefox 3 系に対応した。
表示しているページを、画像ファイルとして取り込むアドオン。 内容を後で再利用し難いが、Ver.2.0 と Firefox 3 系との組み合わせで遂に FLASH の取り込みにも対応し、利用価値が高まった。
有料版と無料版が在り、Basic が無料版。サイトは英語だが、アドオン自体は日本語にも対応している。 後で再利用する事を考えるのであれば、「ScrapBook」か「UnMHT」を。
削除された等で読めなくなったページを、複数のインターネットキャッシュから捜し出すアドオン。 通常は右クリックコンテキストメニューから [このページを蘇生] を選択して、希望するキャッシュサイトを選ぶと、そのページのキャッシュを表示する。
日本語対応。
表示したページの次のページを逐次読み込んで、同じページ内の下の方に自動的に継ぎ足してくれるアドオン。 複数のページに別けられたページを、スクロールしていくだけで画面遷移無しに読み続けられる。 「Greasemonkey」で実現されていた機能を、使い易い様に単体のアドオン化した物である(「Greasemonkey」と同時に使えないので注意)。
先読み(Prefetch)機能の変形と呼べる物で、適当な所で区切られている長文のニュースやレビュー記事、ブログの過去ログ、大量にヒットした検索結果等が非常に読み易くなる。 先読みのために必要なサイトごとの設定(XPath)は、オンラインで共有されている物を自動でダウンロードしてくる他、自分で足す事も可能。 結構多くのサイトで巧く行かなかったり、ダイアログデザインが固くて不躾だったりするが、一度使うと手放せなくなる驚く程便利な機能である。
但し、先に進むの一方通行で、戻る方向をサーチする機能は無い。 あまり長いページだと迷子になるため、ページごとにジャンプする機能が備わったりすると、より便利になると思う(そもそも、ブラウザ標準で見出しごとにジャンプ出来ないのが問題なのだが)。 また、分割ブラウザ (Split Browser) で分割した表示域では使えない。
Opera には、同種のプラグインとして「oAutoPagerize」が存在する。
表示しているページの、以下 3種類のソーシャルブックマークへの登録数をカウントして、任意の物をステータスバーに表示するアドオン。
コメントをサイト表示域右下からポップアップ表示させる機能も持つ。 当然だが、最初にカウント処理が入る分、僅かにページ表示が遅くなりがち。
前身は「はてなブックマークカウンター」で、こちらの方がはてなっぽい表示をしていた。 姉妹品に livedoor Reader への登録数を数える「LDRカウンタ」も在る。
マルチウィンドウではなく、ウィンドウの中身を分割する機能を提供するアドオン。 テキストエディタ等でも同様の機能を持つ物が在るが、主に縦に長いページの別々の部分を見比べたい時に便利。 もちろん、違うページを並べる事も可能。 動画サイトの動画を流したまま、ちょっと他のページを見たくなった時にも使える。
昔から「あればいいな」と希望はしていたが稀に欲しくなる程度のプライオリティであるため、 出始めの頃に試してみた時には、あまりにも表示が重くなる点とツールチップが主張し過ぎて邪魔だった所から敬遠していたが、 PC の高速化と開発の進行に依って実用的な物となった。
分割した領域は別ウィンドウを中に開いた状態であるため、別系統のタブを持つが他のアドオンの効力が及ばなくなったり履歴の扱いが特殊になったりするなどの癖が有る。 飽くまでも一時的な領域と捉えておいた方が好い。 機能の相性が良さそうな「AutoPager」が使えないのは残念だが。
タブブラウザのタブを "タブ" と見なさずに、単なる "読み込んだページのリスト" として捉える考え方の発展型。 サイト表示面の左か右にタブバーを配置し、同じページから開いたタブをツリー状に階層構造で表示する様になる。 ツリーは折り畳みが可能で、丸ごと並べ替えも出来る。
ただ、同じドメインの物を同じツリーにして他は別ツリーを立てる機能が有るものの、基本的にはツリーは自分の開いた順番に従っているので、完全自動で開いたページがツリー化されていく訳ではない。 ページを開きまくると一見同じ階層になりそうなページが違う階層になったりするので、自分が開いたページを自分の頭の中でちゃんと管理しておかないと混乱するかも。 また、必然的にウィンドウが横に広がってしまうのでワイド解像度でないと陜苦しく感じられ易いが、それでもタブを大量に開く人程、開いたページの見通しが良くなる事のメリットは大きい。
ツリー構造を保ったままセッション保存出来る様になっているが、アドオン数を増やすに従って競合で構造が崩壊する確率が高くなる点に注意。 同じアドオンを入れても発生したりしなかったりするなど、原因特定が非常に難しいため、出来なくなったら出来なくなったで諦めるしかない事も多い。 一往対策されてはいるが、「Tab Mix Plus」と競合し易い所も気を付けたい。
「Tabbrowser Extensions」を仕切り直して作られたアドオンの一つ。
複数のタブをマウスで選択出来る様にするアドオン。 まとめて再読み込みしたり閉じたり移動したり出来る様になる。 「ツリー型タブ」を入れたら、これも欲しい。
これも、「Tabbrowser Extensions」の一部から生まれた物。 範囲選択風の方法も可能とするが Windows 的な操作ではなく誤爆も多いので、Ctrl や Shift を押しての選択機能だけ有効にした方が使い易い気がする。
タブにページの情報をいろいろと表示させるアドオン。 タブ内でのスクリーンショット表示、読み込みプログレスバー、未読ページの強調表示、を提供する。 もちろん、ゴテゴテ盛る程に重くなる。
やはり 「Tabbrowser Extensions」の一部から生まれた物で、「Tab Mix Plus」とガチガチに相性が悪い。もはや、どちらの設定が優勢になるかは謎(同時インストールの意味はほとんど無いが)。
見た目を弄るアドオンの割に細かい設定項目を持っておらず、未読タブの強調表示は表向き黒字の斜体文字固定になっていたりする。 これは userChrome.css で手動変更可能なのだが、正確には未読タブではなく "スクロールしたことがないタブ" と云う妙な動作をするため、こだわるのであれば競合覚悟で「Tab Mix Plus」を併用する必要が有る。
うちでは、タブにプログレスバーを表示するためにしか使っていない。 スクリーンショットではタブを閉じるボタンがタブには表示されず端に一つだけ在るが、これは
browser.tabs.closeButtons = 3
で、手動設定している物である。 ちなみに、タブを閉じる時はマウスジェスチャーかタブをセンタークリック、閉じるボタンは連続で複数のタブを閉じたい時に使うのみ。 これは、タブに閉じるボタンを表示しておくと、ウィンドウの端を掴んだりする時に誤爆してしまう事が結構有るから。
と、至れり尽くせりのタブ復元機能を提供するアドオン。 しかし、Firefox 2 から標準で同様の機能を持っており(確か、このアドオンをベースに実装したのではなかったか?)、実はほとんどインストールする意味が無い。
このアドオンをインストールすると、
と、小さいながら機能追加が在る。 「Tab Mix Plus」のセッション復元よりも安定して動作するので、組み合わせに依っては有効。 「ツリー型タブ」のツリー構造復元への影響も、基本的には無い。
日本語対応。
標準では殺風景な Firefox のメニューに、アイコンを追加するアドオン。 ニュートラルなデザインで、標準に近いテーマで使っている環境であれば違和感無く適応出来る。 起動直後のあらゆるメニュー表示で多少引っ掛かる様になるが、その辺りは各個人のバランス感覚で判断を。
この手のアドオンは他にも在り、以下の様に古いバージョンの Firefox 風にする物等が在る。
Firefox 標準の [オプション] では設定出来ない深い項目について、解説付きの設定ダイアログを用意してくれるアドオン。 この手の項目の変更には、ロケーションバーに "about:config" と入力した時に表示される設定リストを弄る必要が有るが、これがあれば頻出の項目を少しづつ理解しながら設定して行ける。
ただ、これらの設定を書き出して Firefox 起動時に読み込ませてしまう User.js を完成させると、このアドオンの出番はほとんど無くなってしまう。
設定系のアドオンには、他に「preferential」などが在る。
メインメニューのプルダウン項目や、コンテキストメニューの項目を消したり並び順を変えたり出来る様になるアドオン。 コンテキストメニュー内は、アドオンが追加した物でも概ね設定が効く。 「ContextMenu Extensions」との競合は在るが、何度か繰り返すと癖が見えてくるだろう。
アドオンを増やせば増やす程メニューがごちゃごちゃになりがりで、また快適で素早い操作のためには項目の並び順変更は必須。 手間を掛ければすっきりしたメニューが完成するはずだが、設定が混乱し易いので、「Organize Status Bar」同様やや玄人向けではある。
日本語対応。
通常一番下に表示されている、ステータスバー内の項目表示順を変更出来る様にするアドオン。
ステータスバーに状態を表示するアドオン中、自前で表示順を変えられるアドオンは「Forecastfox™」位で、後は勝手に占拠されていってしまうが、これを自分の好みの順に変更出来る。 特に、必ず先頭を占拠しようとする「Extended Statusbar」の利用には必須。 Twitter Fox 等のポップアップを出す物は、位置がズレる可能性が高いので注意。 設定が混乱し易いので、「Menu Editor」同様やや玄人向けである。
アドオン自体は日本語対応だが、ステータスバーに表示されている物は英数字で表されるので、よく読んでどれが何かを見極める。 また、アイテムを選択すると、ステータスバー本体の該当する部分がハイライト表示されるので、これも目安になる。
複数行の入力フォーム(textarea 要素)の大きさを、マウスのドラッグで変えられる様にするアドオン。 Safari が、同様の機能を標準で備えている。
サーチボックスの幅をマウスのドラッグで変更出来る様にするアドオン。 隣がロケーションバーの場合は標準でも変更可能だが、それ以外はたとえ伸縮可能スペースであっても不可能なのは不具合だと思う。 ただ、「無くても構わないだろ」と云うレベルの話でもあって、このアドオンの開発も適当な所で止まっている。
Ver.0.0.8 は Firefox 3 系未対応だが、強制インストールで動き、英語版しか無いが設定項目は無いので問題無いだろう。
ツールバーの上下左右配置、縦方向にアイコンを並べる設定、ツールバーごとの文字のみ・文字とアイコン・アイコンのみ個別設定等、柔軟なツールバー環境を可能にするアドオン。
元々少しバギーな動作をしていたが、Firefox 3 になってから完全に部分的にしか動作しなくなっている。 表示位置変更とフルスクリーン時にのみ表示する機能が働かず、完動を確認出来ているのはアイコンの大きさ変更だけ。 とりあえず、4段もメニューを上に並べているうちではアイコンの大きさ変更だけでも出来ないと邪魔なので、とりあえず強制インストール中。
そもそも、Firefox 本体のツールバーカスタマイズ機能が中途半端な事が問題。 Firefox 3.1β2 では完全に動作しない事が分かっているので、諦めねばならない。
日本語変換の ON / OFF に反応して、フォーカスしている入力フォームの背景色を、ON なら赤、OFF なら 青に変えて知らせる様にするアドオン。 パッと見では ON / OFF が全く分からないユーザビリティーの悪さを、劇的に改善させる。 同じコンセプトのフリーソフトウェア「SetCaretColor」の効力は Firefox 内には及ばないため、代替として非常に有用。
ロケーションバーにフォーカスを合わせた時は、自動的に英数文字入力モードに切り替える機能も持っているが、どうも普通のフォームに対しても確率的に発動する事が有り、ややトラブルの火種になり易い。 Ver.2.2.4 現在では、この機能の ON / OFF 以外の設定は持っていない。 配色や細かいスタイル指定が可能になって、 Safari の様により判り易いボックスの枠を飾る様な表示が出来れば…。
標準設定と一部機能が競合しており、フォーカスしたフォーム系オブジェクトの配色をハイライト表示する
browser.display.use_focus_colors
の設定は無効となって、日本語変換の切り替えで色が変わらなくなる。 ページ内でもこのアドオンの効果を得たい場合は、この設定は標準の false のままにしておく。 アンカーをクリックした時の配色はサイトの設定に順ずる事になるが、入力フォームの使い勝手を考えれば false の方がベターだろう。
Firefox 本体の細かい仕様変更で色が変わらなくなる事が多いため、その時は気長にバージョンアップを待とう。
ドラッグでテキストを選択した時に、表示しているページ内に在る物全てを同時にハイライト表示する様にするアドオン。 ステータスバーにページ内の出現数も表示する。 Firefox 内蔵のソース表示でも有効になり、ホットキーで機能を一時的に ON / OFF する事も可能。
ページ内検索ではないので [f・3] を押したりしても次の語句までジャンプはしないが、見方を変えると、わざわざ検索アクションを行わずとも近くの同じ単語を見付け易くする物と言える。 常に ON でも重さに対する影響は少ない。
似た機能のアドオンに「Context Highlight」が存在する。 こちらは、テキストを選択した後にコンテキストメニューからハイライトの有効無効を切り替える仕組みで、選択を解除してもハイライトしたままに出来る。
かな漢字変換をせず、ローマ字での英数字入力から直接の日本語検索出来る仕組みを、Firefox 用に移植した物。 [ctrl] + [F] か、[/] で呼び出すページ内検索フォームに "hogehoge" と入力すれば、"ほげほげ" や "ホゲホゲ" がヒットする。 最近の更新で、ロケーションバーや履歴・ブックマークサイドバーの検索でも働く様に、また自動的に AND 検索もする様になった。
これは、インストール時に導入した辞書を使って、アドオンが自動的に該当する単語を検索する仕組みで、辞書に無いスラングは引っ掛からないるがその時は変換して使えばよい(単語の追加登録も可能)。 複合語や文章の場合には、語の区切りでスペースを入れて入力する(例:"ローマ字入力" → "ro-ma ji nyuuryoku")。
詳細な使い方は、作者サイトのドキュメントを参照。
標準では表示域の一番下に表示させる検索結果を画面中央に持ってくる機能も持っているため、この方が単純に目立って見易い他、うちのサイトにも有る様な下部に固定配置しているメニューに検索結果が隠されてしまう事も無くなる。 Safari で導入されている、表示を暗転させて検索単語を拡大ハイライト表示するモダンな表示方法も搭載されており、ページ内検索環境が一変してしまう強力なアドオンである。
スケジュール管理機能を Firefox 内に取り込むアドオン。 ToDo 管理機能付きでアラート方法も充実しており、単体ソフトウェアとほとんど変わり無い。 スケジュールファイルの保存位置設定も可能なので、オンラインストレージと併用して複数の環境を跨いだスケジュールの共有も出来るし、FTP サーバーでの共有も自前で可能となっている。
「Forecastfox™」同様に表示位置の設定も柔軟で、非常に完成度が高い。
日本語対応済み。利用方法については以下も参照。
表示しているサイトの HTML 構造を表示するツール。 メニューバーの [ツール] から呼び出して使う。 自分のサイトのバグフィクスから、御勉強、ユーザースタイルシート作成のヒント等に。
Firefox 2 では標準で選択インストール出来たが、Firefox 3 では完全に別インストールとなった。 英語版だが、これを使う人はこの程度の英語なら抵抗は無いだろう。 使い方については以下も参照。
文法チェックとデバッガーを提供するアドオンに HTML Validator が在る。
Firefox 1.0 の時代に Firefox 開発陣から非推奨と言われつつも必携とされていた「Tabbrowser Extensions」が、やはり「どうしても重くて不具合が多い」と云う事で代替として広まった「Tab Mix」の派生品。 現在の綜合タブ機能強化アドオンの定番。
「Tabbrowser Extensions」を仕切り直して生まれた「ツリー型タブ」や「情報化タブ」などと相性が悪い。
等の現象が発生する。 また、「Tab Mix Plus」内蔵のセッションマネージャー自体が壊れ易く、今は純正のセッション保存の方が機能は劣るものの信用出来る物になっている。 他にも微妙な不具合が有り、未だ Firefox のタブ周辺拡張は両刃の剣な面が残っていると言えよう。
しかし、「Tabbrowser Extensions」派生群だけでは
が出来なくなっているので、不具合に目を瞑ってでも同時利用したいニーズも確かに有り。 うちでは、競合の悪影響、特に保存セッションの崩壊を嫌って、何とかかんとか代替方法を使うなり我慢するなりでやっている。
人に依っては「Tab Kit」(公式サイト)の方が相性が良いかも。 出来る事を取捨選択して仕切り直したアドオンの一つだが、さらにタブの色分け機能が最も強力で、ツリー表示しながらもっとハッキリしたグループ分けを自分で設定出来る。
Firefox にマウスジェスチャー機能を加えるアドオンの定番。 本家の賞を取った関係で 2007年から急速に伸びている「Fire Gestures」に取って代わられつつあるが、こちらを愛用し続けている人もまだまだ多い。
Firefox 3 には 2008年6月24日から対応した。 「All-in-One tuika gestures」を加えると、さらに設定の幅が広がる。
コンテキストメニューに様々な項目を追加する老舗アドオン。
これだけの機能を Firefox 1 当時に用意していたのは劃期的だった。 便利な代わりに重くて他との競合が激しく、現在は各機能を代替アドオンで固める事が出来る様になったが、一括パッケージでカスタマイズ幅が広いメリットは大きい。
「Menu Editor」とメニュー項目エディット機能が競合するが、ContextMenu Extensions の項目は ContextMenu Extensions 内で設定して Menu Editor では触らない様にしておくと、概ね巧く行く (正確には、サブメニュー表示する機能を持っている項目。[一つ上の階層] や [次の見出し] などは問題無い)。
開発系の機能は [拡張機能] のサブメニューとして表示させておくと、各所に影響を与え難い。
に表示される様になる。
Ver.4.2.2008120201 からいくつかの機能がカットされ標準機能や他のアドオンへの乗り換えが推奨され始めており、うちでも絞る事にした。 見出しのリストは UA が標準で持つべき類の機能だし、コンテキストメニューにメニューバーの項目をコピーする機能を標準で持っていれば好いと思うのだが…。 ナビゲーションリンクやスタイルシート切り替えは、メニューバーに集まっていると遠くて使い難いし。
ページを丸ごとローカルに保存し、それを一括管理出来るアドオン。 オンライン状況に左右されず再利用も簡単なブックマークとして、非常に有用である。 ページ全体だけでなく、一部分を切り取っての保存も自在。
使い方は、公式サイトの解説が参考になる。
うちでは、一括管理は自分で行う必要が有るが Internet Explorer が有れば必ず読める MHTML を Firefox でも「UnMHT」を使って利用しているため、出番が無くなっている。 ページを画像として取り込むアドオンに「Pearl Crescent PageSaverBasic」も在り。
[F11} で起動するページの全画面表示に現れる邪魔なツールバーを削るためのアドオンだったのだが、Firefox 3 でもキオスクモード(スクロールバーだけが表示される全画面表示の事)が標準になったため、今までとは逆の欲しいツールバーを引っ張り出す役割になった。
そもそもうちは使用解像度が高いために、[F1] 同様誤爆で起動する邪魔な物と云うイメージが強く、FLASH サイトでもそんな面倒な物は無くて結構なのだが、誤爆した時に(おまじない的に)軽くなる様にと使っていた。 しかし、Firefox 3 になって起動がヌメヌメする様になるなど状態が悪化してしているため、いっそ「keyconfig」でキーを無効にすべきではないかとも考えていているので、インストール保留。
Internet Explorer 7 拡張ソフトウェア「IE7Pro」で云う所の、"スーパードラッグ&ドロップ" 機能を Firefox で実現するアドオン。 最近 Sleipnir でもプラグインとして登場し、今後普及していく操作方法かも。
リンクアンカーや、選択した文章を左ボタンで掴んで、適当な方向にちょっと引っ張る様な感じでドラッグしてすぐ離せば所定の動作を行ってくれるのが、この操作方法。 リンクなら新しいタブで開いたり保存したり、選択した文章ならその言葉で即座に Google 検索を始めたりと、ワンテンポ省力化出来る。 このアドオンの場合はさらに高機能で、上下左右で別々の動作を割り当てたり、その動作も多種多様。 Windows 標準操作っぽくないが、使いこなすと非常に便利である。
2008年12月24日現在、Firegfox 3 系では強制インストールでも動作しない状態が続いている。 最も使う機会の多い選択文字列検索は、「Context Search」を廃止して「Fire Gestures」に依ってほぼ同じ動作便利で行えているために重要度は下がっているのだが、 アンカーに使われている文字列の扱いは、やはりこれがあった方が便利である。
はてなスターに自前で対応していないサイトに対しても、SiteConfigWiki の情報を基にスターを付けられる様にするアドオン。
記述されたサイトの読み込みが多少重くなってしまうのは仕方無いとして、このアドオン経由で付けたスターは、ログではそのサイトと完全には紐付かず、スター情報の共有や後からの検索性が弱いため、これを使ってスターを付けるのは辞める事にした。
JavaScript や Cookie、画像読み込みの ON / OFF、ウィンドウリサイズ、プロキシサーバーや Referer の切り替え、その他諸々の機能を設定するボタンを配したツールバーを追加するアドオン。 コツコツと機能追加やバージョンアップが行われていて、使い方は多種多様である。 「こんな機能のボタンないの?」と思ったら、とりあえず導入してみる事を御勧め。
うちはそんな事にはすっかり無頓着になって、全サイトに対し適当に絞った設定を適応してのほほんと使うスタンスに落ち着いたため、無用となってしまった。 だんだん他のアドオンのボタンが増えて、置く場所が無くなってしまったのも大きい。
本家版は日本語対応ではなく、日本語版は以下から入手する。オートアップデートに反応しないので注意。
ロケーションバー(アドレスバー)に "about:config" と入力して行う Firefox の細かい設定を、リスト化して表示してくれる、老舗アドオン。
メンテナンスが止まっている所を騙しながら使っていたのだが、Firefox 3 で遂に挙動がおかしくなってしまった。 メニュー生成が非常に遅く、実用に耐えられなくなっている。設定が揃っているかどうかも怪しい。
頻出する高度な設定について解説付きの設定ダイアログを用意してくれるアドオンに、「Configuration Mania」が在る。
Firefox のショートカットキーを変更、追加するダイアログを提供するアドオン。 うちがマウス操作に傾倒している事や、標準では設定出来ない操作が多かったりして動作が怪しいため、ほとんど有効活用していない。 [f・7] でのキャレットブラウズ切り替えなど邪魔以外の何者でもないので、遮断してしまいたいのだが、用意されていない設定は完全に手動で追加せねばならないため、Opera のキーカスタマイズ以上に使い辛く、素人には御勧め出来ない。
機能を拡張するアドオンが別に在り、導入すると設定出来る操作が増える。
いづれも日本語に対応済。
Firefox 2 以前には「URL も長い英単語と認識して途中で折り返さない」と云う仕様が有り、このため、スクリプトのセレクタやエンコードした多バイト文字を含んだ長大な URL を表示しようとすると、表示域外に飛び出してしまう現象が発生する。 これを、適当な所で自動的に折り返す様にするアドオン。
元々標準で行うべき処理の代替手段であり、遂に Firefox 3(Gecko 1.9)で標準で折り返し処理を入れる様になって必要が無くなった。 長い英単語自体の折り返し処理は、従来通り CSS の指定に依存する。 以下のページも参照。
右クリックコンテキストメニューに、文字のエンコード変更の項目を追加するアドオン。
メインメニューバーの [表示] → [文字エンコーディング] を選択するちょっとの手間を省くだけなのだが、頻繁にエンコード判定ミスをする時代にはそれなりに意味が有った。 今では判定ミスは珍しくなったので、少しでもメニューを軽くするために廃止。
文字をドラッグ選択して右クリックコンテキストメニューからいきなり検索を行える様になる、省力化プラグインの一種。
最近は「Drag de Go」のスーパードラッグや、「Fire Gestures」でポップアップ検索に割り振った "→↓" ジェスチャーを使う様になって、コンテキストメニューをほんのちょっと重くするだけのアドオンになってしまったので廃止。
現在開いている全ページの URL のリスト(ベタのテキスト)をクリップボードに送るアドオン。 タブバー上の右クリックコンテキストメニューから呼び出す。
細かいコピー内容の設定は出来ないので、機能的に中途半端ではある。 しかも「マルチプルタブハンドラ」に選択したタブの URL をコピーする機能が有ったので、存在意義は限りなくゼロとなって使わなくなった。
Ver.1.1.9 から Firefox 3 系に対応している。日本語化はされていない。
Internet Explorer 7 標準機能の、現在読み込んでいるタブのサムネイル一覧機能をパクったアドオン。 JavaScript で実装しているサイトが時々在るが、アンカーにマウスカーソルを重ねた時に、リンク先のサムネイルを表示する機能も持つ。
この機能、グラフィカルで出し方を工夫すれば恰好好いのだが、実用的かと訊かれると少々疑問の有り、「重い以外の何物でもないな」と云う印象で、うちでは少し試すだけに終わっている。 サムネイル表示するまでもなく、「Fire Gestures」のホイールジェスチャーに依る [右クリック] + [ホイール回転] でガーッとタブを切り替える方法が、Firefox 3 の高速化とマシンのグレードアップで実用的になったため、余程見た目に訴え掛ける物が無い限り「再び使う事は無いだろう」と思う。
なお、Firefox は 2009年初頭にリリース予定の 3.1 にて [Ctrl] + [Tab] をトリガーにしてこの機能を標準搭載予定。
最近の Opera で御馴染みの機能となった、タブにマウスカーソルを合わせるとそのページのサムネイル画像をポップアップする機能を付けるアドオン。 少し重くはなるが、Opera 化と見た目強化にはなる。 実用性の点で「タブカタログ」と同じ問題を抱え、うちでは試用以上には進まず。
軽さでは「Tab Preview」に軍配が挙がるが、少し高機能で日本語対応なアドオンに「Tab Scope」が在る。
ファイルダウンローダー「Irvine」との連携機能を右クリックコンテキストメニューに追加するアドオン。 "ページ内の URL を特定拡張子のみ一括して送る" 等の機能を使える様になる。
なお、同じダウンロード目的として、Firefox に BitTorrent 機能を加えるアドオンも存在する。
FTP クライアント機能を付ける事も可能。
YouTube 等の Flash 貼り付け動画を Firefox 内でダウンロードするツール。 Firefox をメインに使っている自分に便利なので利用していたのだが、一旦中継を介して不安定な上にコンテキストメニューが重くなり、そもそも一連の操作がシームレスではなかった点に不満を持っていて、Craving Explorer に出会ってからパタリと使わなくなってしまった。
Firefox 3 に対応して Firefox Add-ons スタッフのおすすめコーナーに大々的に載ったりする辺りから、「これらが改善がされたのではないか?」とも思うので、全てを Firefox 内で完結させたい人は試すと幸せになれるかも。
Internet Explorer 、マウスカーソルを img 要素のオブジェクトに合わせた時に alt プロパティの内容をポップアップチップ表示する仕様を真似るアドオン。 alt は画像を表示出来ないか使えない環境の場合の代替内容に使う物で解説ではないため、title で行う様になってきているのだが、古い慣習として残っている場合が多い。
alt だけでなく他のチップも含めて特定のパターンで開かなくなったりする不具合が有り、 また、最近のマシンでは気にならないのだが、ポップアップ全体に薄く寄生するためなのか、意外と重さに影響する。
不具合が結構大きいのと、alt をチップ表示用に使うサイトが減ってきたので、入れなくなった。
CSS 2 から盛り込まれた、テキストに影を付ける text-shadow プロパティを、未対応の Firefox で実現させるアドオン。 但し、ぼかし表現が奇妙、テキストを匿名要素で敷き詰める実装、とにかく重い等、実験的な物で実用向けではない。
Opera と Safari は既にリリース版での完全対応を済ませており、Firefox は 2009年初頭にリリース予定の 3.1 で対応する予定。
そのタブが何回履歴を戻れるかを、[戻る] ボタンやタブに数値表示するアドオン。 これを付けていないと気付かない事だったが、セッションリカバリーを繰り返して使い込むと、物凄い数の履歴が溜まってカウント数が笑える領域になる。
何だったか忘れてしまったのだが、他のアドオンと酷い競合を起こし、非常に有益なアドオンと云う訳でもないので入れなくなった。
ページ内検索バーの見た目(ボタン配置等)を変える設定を提供するアドオン。 Ver.2.0 から Firefox 3 系に対応している。
「XUL / Migemo」が同じ様な機能を部分的に持っているため、必要が無くなった。
所謂「ボスが来たボタン」を提供するアドオン。 もちろん、タスクバーからも隠れる事が出来る。
Internet Explorer で云う "ゾーン" の概念を設定するアドオン。 機能自体は初期から実装されているのだが、本体には設定 GUI が無いため、現在でもまるで隠し機能の様になっている。
Firefox を OS 標準のブラウザに指定して、まさに Internet Explorer のごとくあらゆるファイルにシームレスにアクセスする様に使う場合は有効なのだが、 危険なサイトをブラウザの外でシャットアウトする方法が整ってきたし、怪しいスクリプトは「Adblock Plus」でも遮断出来るため、浮いた存在と云えば浮いた存在ではある。 現実として、うちでもまるで活躍の機会が無く、外してしまった。
ユーザースタイルシートの拡張版と云った所で、JavaScript で好きな様にサイト表示を弄繰り回せる。 可能なアイデアがあまりにも多いため、ここでは紹介しない。
最大の利用目的だった機能が「AutoPager」の登場で単体アドオンでより簡単に可能になった事から、インストールを休止している。
ユーザースタイルシートを簡単に作成出来る様にするヘルパー。 常時在ってもどうしようもなく、設定作成は一段落しているので、インストールは休止中。
インターネットサイト開発用のデバッガー。 多機能で複雑なので、一々ここで説明出来ないし、そもそも半分以上解っていない。
ただ、在るだけで重いため、いつのまにか Firefox がメインブラウザの地位に就いている状態では常駐させ辛くなった。 開発用に別のプロファイルを用意すれば有用かも。
開発系アドオンは、「Web Developer」もよく知られている。 レイアウトを考える上で重要なオブジェクトの大きさを測るには、選択範囲の縦横のピクセル数を表示してくれる定規アドオン「MeasureIt」が役立つ。
「Firebug」とセットで使い、これに web サイト読み込み時にどの工程でどの程度の時間が掛かっているかを計測してくれるツール。 サイトの読み込み時間をチューニングするために大変有用である。
Safari に標準で同等の機能が有るため、いつも使う訳ではないし Firefox に付けておかなくても構わないと判断して、入れなくなった。
このまとめの収拾の付かなさが、結局 Firefox の現状を表してしまった気がしなくもない。 個人的に「これ良いよ、使ってみて!」薦めたいのは
だろうか。どれも、インターフェースの根幹に関わるバリバリ玄人向け劇物アドオンだが…。