きくちゆみトークイベント「911とつくられる戦争」(追記10/13)

10/10に掲題のイベントが行なわれたので、1500円払って覗いてきました。
黙っていようかとも思ったのですが、最後にいくつか発言してきました。
ただし、きくちゆみ氏はさすがに百戦錬磨ですし、僕も陰謀論の細かいことは忘れていたので、効果的な発言はまったくできなかったと思います。
詳細はまたのちほど追記します。

そうそう、名乗ったところ、「一面識もない人の悪口を書くような人は信用できない」と言われたのですが、あちらはジャーナリストを名乗って不特定多数を相手に文章を書き、講演をしているのですから、一面識もない人から悪口を書かれる覚悟くらいしているのが当然です。読者のほとんどは一面識もないはずです。不特定多数を相手にしている以上、一面識もない人に褒められたり貶されたりするのです。「ジャーナリストとしての発言や書いたものに対して悪口を書いているのである」と反論したら、「ジャーナリストとして、発言には責任を持つ」という回答でした。それなら、もちろん一面識もない人に悪口を書かれるくらい当然だと思わなくてはなりません。
そういうたぐいの表現で聴衆の共感を得ようとするのは、ジャーナリストを名乗るもののやることではありません。たとえば、彼女がばりばりのニューエイジャーで、チャネリングを信じていることは、ご本人が書いておられることを読めば明らかです。そして、これはジャーナリストとしての資質に疑問を抱かせるに充分な事情ですから、それについて僕なら「こんな人の言うことを真に受けてはならない」と書きます。

[どうでもいい追記]
彼女は「ひどいことを書かれた」と言ったのだったかもしれません。まあ、同じですけど。
その例として「アイドルみたい、と書かれた」ことを挙げられたのを思い出しました。これは、なぜばりばりのニューエイジャーであるきくちゆみが一定の支持を受けるのかについての考察から出てきたものでした。あるジャーナリストがとんでもないことを言うにもかかわらず支持される理由の考察ですから、たいしてひどくないね。不特定多数を相手にしている人なんだから。

[本題の追記 10/13 2:30]
長くなるので、少しずつ追記します。エントリーを分けるかどうか、悩み中ですが、コメント欄が錯綜するから、わけないほうがいいかと。

聴衆は50人定員のところにたぶん最終的に30人くらいですか。せっかくのきくちゆみトークライブにしては、ちょっと少ない感じ。
最初は、なぜグローバル・ピース・キャンペーンを始めたかとか、そういう自分語りから。もちろん、アメリカがイラクに仕掛けた戦争に理はないと思うし、日本の対米協力にもいろいろ問題があるということは多くの人が同意するところでしょうが、そのことと陰謀論とを一緒にしてはいけないのですよ。でも、それを一緒にするところがこの手の話のポイント。新聞広告のための1500万円が短期間で集まったとか、おもしろいことはおもしろい。収支報告があったのかどうかは不明。

続いて、なぜ陰謀論にかかわり始めたかについて、「ボーイングを捜せ」を見て衝撃を受けたという話。ヴォンクライストがなぜ「ボーイングを捜せ」を作ったかという話に続いて、
「ボーイングを捜せ」日本語版の10分間ダイジェストを上映。これは
http://www.wa3w.com/911/Link
で見られるやつと同じです。
見てもらえばわかりますが、ダイジェストの中で提出されている疑問は
..........................................
(1)ペンタゴンに開いた穴が19.5mしかない。
(2)ペンタゴンには熱による被害が見られず、コンピュータもそのまま。
(3)監視カメラの映像は日付が間違っているし、757は写っていない
(4)ペンタゴン前に機体の残骸はない
(5)サウスタワーに衝突した飛行機は窓がなく、民間航空機に見えない
(6)サウスタワーに衝突した飛行機の下部に何かが取り付けられていて、飛行機が衝突する前に閃光が見られる
(7)ビルで爆発があったという証言がたくさんある
..........................................
といったところでしょうか。
もちろん日本語版なので、原文がどう言っているかは聞き取れません。ペンタゴンの壁に開いた「クレーター」をそのまま「クレーター」と訳しているので、日本人なら壁の穴じゃなくて地面にあいた穴のことだと思うんじゃないですかね。「クレーターなんかない」って言われたら、地面を見て「なるほど」と思っちゃいそうですが、この点特に注釈もなし。
面白いのは、上映中にゆみ氏が二箇所訂正したことです。ひとつはペンタゴンの映像とナレーションでフロアの階数がずれていること、もうひとつは円形の穴の開いた壁が突入箇所ではなくてその反対側に貫通してできた穴だということ。クレーターにも注釈すればいいのに。

もちろん、「ボーイングを捜せ」は徹底的に論破されているものなので、今さらこれを見せてどうするのかということですが、ゆみ氏によれば、何年も前のものなのでいくつかの訂正箇所はあるものの大筋で間違っていない、ということらしいです。

この段階で質問していいかどうか訊いたところ、全部終わってからにしてくれと言われたので、質問は保留。保留している間にいろんなことを忘れちゃいましたが。

事前に全編を見ていない聴衆にとっては、ここでは上にあげたような点が「疑問点」として提示されたことになります。
陰謀否定派から疑問への解答が出されていることなどは、まったく無視して、あたかもこれらが今もまったく未解決の疑問であるかのように伝えるわけで、これは聴衆に対する誠意を欠く態度でしょう。もちろん、当人が陰謀を信じているのはしかたないですが、仮にも「ジャーナリスト」を名乗るなら、聴衆に対して「さまざまな反論もあり、議論中」という程度のことは伝えてもばちは当たらんでしょう。

― posted by きくち at 03:24 am commentComment [64] pingTrackBack [0]

この記事に対するコメント[64件]

1. ながぴい — October 11, 2009 @07:23:38

もう論破されている「済んだ話」を
そのままあたかもなんの反論もなされていないかのように話していた
とのことですが、

これは典型的な陰謀論者のやり方みたいな気がしますね。
ホロコースト否定論者も同様なやり方をします。

結局、時がたてばみな忘れてしまう、ということでしょう。
きくちゆみもブログで言ってましたが、911テロからもう8年経ちます。
今年20の人も当時はまだ12歳です。
911テロのことをよく知らない人間は毎年生まれてくるわけです。

どんなデタラメでも言い続けていれば、
ある程度の数の信者は獲得できるのでしょう。

今現在、911陰謀論は下火になりつつあるとのことですが、
こうした陰謀論はみんなが忘れたころに
再ブームになる可能性があると思います。
科学は再現実験も可能ですが、歴史は再現できません。
記録はどんどん薄れていくばかりです。
だから、正しい歴史を残していくということは、
とても重要なことなのでしょう。

JFKをオリバー・ストーンが映画化したように、
そのうち誰かが911陰謀論を映画化する可能性も
ゼロではないかもしれませんし…

Owner Comment きくち  October 11, 2009 @13:28:45

あとで詳しく書きますが、すでに論破された話をあたかも「謎」であるかのように補足説明もなしに示すのが、基本のようですね。聴衆の多くは否定派の議論を見ていないみなさんのようなので、どのような反論が出されているか、ご存知ないのでしょう。

ながぴいさんならその場ですべてに即答できたのではないかと思うのですけど、僕は「ああ、その話はもう解決してたよなあ。どんな解決だったかなあ」という感じなんで、まああまり効果的に反論はできませんでした。細かい話はおぼえてないよ、みたいな。
まあ、それはよいのです。

3. 奥菜秀次 — October 11, 2009 @13:40:53

 きくち先生、御苦労さまでした。
 陰謀論の現状と今後については、私は非常に楽観的見通しを
持っています。
 今年の最大の成果は、陰謀論最後の砦である『週刊金曜日』が
おそらくは事実上「自作自演論」から撤退を余儀なくされ、
新刊2冊のセールスがぱっとせず何の話題にもならなかった
ことです。
 陰謀論は来年も長期低落傾向が続くと思います。

Owner Comment きくち  October 11, 2009 @23:15:24

50人定員のところに、30人くらいだったのじゃないでしょうか。
せっかくの「きくちゆみトーク」にしては、集客もたいしたことはなく、そこそこ下火だなあという印象は持ちました。

人民新聞社が出したジャージーガールの映画を見せたけど、人民新聞社が陰謀論から事実上撤退したことや人民新聞主催のイベントでやりこめられたことなどは、おくびにも出さずです。

Up5. ながぴい — October 11, 2009 @21:47:06

>陰謀論の現状と今後については、私は非常に楽観的見通しを
持っています。

まあ、以前のような盛況ぶりを取り戻すことはまずないでしょうね。

ただ、昔に比べて最近は、
トンデモに走りやすい人の受け口が減っているのが気になるところです。

超能力にしても、今時しょぼい手品に驚く人もいなければ
UFOもCG使えばいくらでも合成できるので、信憑性がいまいち。

昔はそうした方向に流れていた人が
今は陰謀論に引き寄せられているように感じられます。
まあ、統計をきちんととったわけでもないので、
「感じ」だけですが。

それなりに陰謀論は需要があるでしょう。



>ながぴいさんならその場ですべてに即答できたのではないかと思うのですけど、

いや、最近は調べる端から忘れていくので、無理でしょう。

>細かい話はおぼえてないよ、みたいな。

それでいいんじゃないでしょうか。もうキリがないから。

陰謀論者や歴史修正主義者は
次から次へと「疑問」をまくしたてる、
という戦法をよくとります。

とくに言葉の通じない外国のことなんてよくわからないわけで、
よほどよく勉強でもしてない限り、細部についての議論は、
どこかで返答に窮する場合もあります。
実際にわかっていないこともあるし。

そこが怖いところなんですけどね。
適当に相手しておいてやるぐらいが妥当でしょう。

Owner Comment きくち  October 11, 2009 @23:11:53

あちらは疑問を並べることだけで成り立っていますから、きりがないです。
細かい疑問をよくおぼえてるんですよ。もちろん、それしかできないからですけど。

いや、もちろん、あちらは自分がおぼえている疑問を並べるわけです。おぼえていない疑問はもちろん出てこない。
それにいちいち付き合うなら、あちらがおぼえていること以上におぼえてなくちゃならないわけで、そんなもん相手にしてられません。それははじめから放棄したほうがいい。

うまく開き直るべきでしょうね。
「それは解決しているので、検索しなさい」でいいんじゃないでしょうか。「解決しています。今すぐには出てこないので、必要なら問い合わせてください」とか。

7. かとう — October 11, 2009 @22:37:29

これで面識が出来たので、後は悪口書きたい放題ですね:D

Owner Comment きくち  October 11, 2009 @23:05:08

これからも批判を書きますと言ってきましたが、「悪口」って言っておけばよかったかも

9. かとう — October 11, 2009 @23:17:27

>きくちさん
>うまく開き直るべきでしょうね。
>「それは解決しているので、検索しなさい」でいいんじゃないでしょうか。
>「解決しています。今すぐには出てこないので、必要なら問い合わせてください」とか。
他の聴衆の事を考えると、この方がよかったかもしれないですね。
その場でしゃべるのって難しいんですよね。瞬発力が要る。お笑いの人ってすごいなって
思いますよ。
講義とか、発表とかは、事前にシミュレーションをして臨むから、まだ何とかなりますが。

そうそう。googleで、「kikulog」と入力すると、「きくちゆみ」を補完しようとされる。
もしかしてグルだと思われてるのか?:P

Up10. hir — October 12, 2009 @00:47:33

> googleで、「kikulog」と入力すると、「きくちゆみ」を補完しようとされる。

Yahoo系の検索サイトで "kikulog" を検索すると、よくホメオパシー関連の広告リンクが出てきます:P

11. さぶろう — October 12, 2009 @08:43:38

私はきくちさんと面識がありましたね。悪口を書きます。

きくちは陰謀論者である
きくちはバカである

悪口を書きました。また、書きますね。

Owner Comment きくち  October 12, 2009 @11:40:14

きくちときくちですみません
どのきくちだかわかんなくなるので、特に悪口を書くときはフルネームで相手を指定していただけると助かります。

ただ、「陰謀論者である」は書いてもいいと思いますが、「バカである」にはなにがしかの理由づけをしないと、いろいろ困ると思います。

13. NiKe — October 12, 2009 @09:55:13

面識の有無をどうこう言ったのは「きくちゆみ」であって菊池さんではありません。

根拠を示さずに「悪口」を書くような人は下劣だと思いますが?

14. ちがやまる — October 12, 2009 @09:55:18

せっかく書かれたのですから、私からさぶろうさんへ一言。
教養のある人は(場合によっては自虐的なほど)謙虚のようですからね。
「悪口」を書く、と言ってさりげなく意味深い事を書くもののようですよ。

単にじぶんの無内容をさらすのは「悪口」になってないですよ。

え?私?
教養ってものにあこがれはありますが、道は遠いですね。

Up15. TAKESAN — October 12, 2009 @10:20:38

お早うございます。
 
さぶろうさんの書かれた「きくちさん」は菊池誠さんじゃ無い可能性が。
 
もし
 
・菊池誠さんだったら
→それが軽口で書ける間柄、じゃ無ければ微妙。だったとしても微妙(解りにくいので)。
 
・きくちゆみ氏だったら
→そりゃ「ただの」悪口じゃないですか
 
・菊地真さんだったら
→略

16. keiji — October 12, 2009 @11:50:24

「JFK」は見ましたが、あまり説得力のない映画でした。あの程度の証拠で起訴するんだな、と思いました。
オリバー・ストーンは、「あれはフィクションだ」と弁解してますね。

Owner Comment きくち  October 12, 2009 @12:08:27

実話に基づく映画は判断が難しいところですね。
所詮はフィクションですから、常に「話半分」にとっておく習慣が必要なのでは。
『ジャッカルの日』は実話だと思ってる人もいるかもしれない。

Owner Comment きくち  October 12, 2009 @12:10:12

「ベルサイユのばら」を実話と信じている人は結構いそうな気がします。
うまくはめこんであるもの。

19. かも ひろやす — October 12, 2009 @12:26:24

そういえば、仮名手本忠臣蔵を史実だと思っている人がいるらしいという話を、どこかで読んだ記憶があります。ほんとかな?

UpOwner Comment きくち  October 12, 2009 @21:22:37

それは結構いるのではないかと思います

21. さぶろう — October 12, 2009 @20:33:00

悪口を書きます

ゆみは陰謀論者なので、馬鹿である。

また、書きます

22. tone — October 12, 2009 @20:46:20

> 聴衆の共感を得ようとする

そういう方々が顧客層だ、と認識されているんだと

Owner Comment きくち  October 12, 2009 @21:11:28

ええ、それはそのとおりだと思います。
その意味で、正しい戦略ではあります。

逆に言うと、理屈で「それはこれこれだから、おかしい」と言ってもなかなか通じないわけですが。
今回の聴衆では、懐疑的な質問をされたかたおひとりと終了後に話しかけてきてくれた大学生とのふたりくらいは、懐疑的な聴衆で、あとはきくちゆみファンだったのかなという感じです。
でも、もしかしたら、僕の発言で少しはきくちゆみに疑問を持ってくれた人がもうひとりふたりいたかもしれません。どうかな。

24. anonymous — October 13, 2009 @13:50:50

・911テロを阻止しなかった米国政府の責任問題
・ウソをついたCIAの責任問題
という情報がありました。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 04:31:57 ID:g8203h3+
>>419
9.11の前
米から日本に対米テロ情報届いていた
http://web.archive.org/web/20011118061249/http://www.asahi.com/national/ny/K2001091200394.htmlLink
http://web.archive.org/web/Link */http://www.asahi.com/national/ny/K2001091200394.htmlLink
日本政府関係者によると、米国政府からは先月ごろ、「米国の信頼を失墜させるようなテロ活動が、
今後2、3週間以内に実行される可能性がある」という趣旨の情報が日本政府に寄せられ、必要な情報の
提供などを求められていたという。

9.11の後
Pelosi Accuses CIA Of Lying To Congress
http://www.youtube.com/watch?v=lYwZa8jvNp4Link
2分08秒
>>100
8分30秒
le le let me Speaker, just be clear,
You are accusing the CIA of Lying to you in September two thous...

Yes, misleading the Congress of United States,
misleading the Congress of United States.

ぎ、議長、はっきりしたことは
あなたは(2002年)9月にCIAがうそをついたと非難なさって…

はい。(CIAは)米議会をミスリードしました。
米議会をミスリードしたのです。

UpOwner Comment きくち  October 13, 2009 @14:22:49

CIAとFBIがどのような情報を握っていて、それがいかに共有されなかったかについては、『倒壊する巨塔』にもかなり詳しく書かれていますね。

John Farmerの新しい本にもそういうことが書かれているのかなあと想像しますが、なにぶんにもまだ現物がなくて、Publishers weeklyの書評から想像しただけなので、違うかもしれません

26. ROCKY 江藤 — October 13, 2009 @15:58:26

以前から指摘されていることですが
・事前に様々な情報があったにもかかわらず、お役所的な硬直した機構の中に紛れて無視され、結果的には奇襲を阻止することが出来なかった。
・攻撃を機会にアメリカ政府はそれまでの潜在敵に対して全面的な反撃を行った。
と言う点において、9・11とパール・ハーバーは酷似しています。
事前情報に関して議会やマスメディアが関係者の責任を追及し、高官の首が飛んだことも一致します。
そしてしばらくすると、政府はすべてを知っていて攻撃を誘ったとの陰謀論が登場したことも同じです。
たださすがにパール・ハーバーでは、実はアメリカ軍機が日本軍機に偽装して攻撃したとの自作自演説までは出ませんでした。日本の関与があまりに明白であったからでしょうが。
(しかしパール・ハーバー攻撃の最中アメリカ海軍の空母は湾内にはおらず、偽装攻撃をしようと思えば出来たのではないか。誰かそんなとんでも陰謀説を唱えないかな)

27. yamaguchi — October 13, 2009 @19:44:04

>(しかしパール・ハーバー攻撃の最中アメリカ海軍の空母は湾内にはおらず、偽装攻撃をしようと思えば出来たのではないか。誰かそんなとんでも陰謀説を唱えないかな)

それ、いいかもですね。
イギリスからグロスターF.5/34を借りてきて、目玉を赤塗りすればゼロ戦の出来上がり!

28. ながぴい — October 13, 2009 @23:11:22

>424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/09(金) 04:31:57 ID:g8203h3+

このカキコはどちらも陰謀とは関係ないですね。
意図的に情報を歪曲して伝えようとしているのかな?

1番最初のリンクを見てみると、

>ある政府関係者は、テロ組織が、韓国や日本などへのテロ情報を意図的に流して、米国に対する攻撃計画から注意をそらしていた可能性がある、と指摘している。

とのことなので、
これは当時、テロ組織が米国内から国外へ注意をそらそうとしていたのではないか?
という話。

youtubeの動画は、
CIAがウソをついていたので、真相究明が必要だと
いう記者会見であることは事実ですが、
911についてウソをついていたのではなく、
「捕虜になったアルカイーダメンバーに水攻め等の拷問をしていたことを、CIAは隠していた」
ということですね。

これは去年、
CIA長官のMichael V. Haydenが明かしたwater boardingの話なので、
こちらはほんとに真相解明が必要かもしれません。
でも、いわゆる911陰謀説とは直接関係ないですね。

29. anonymous — October 14, 2009 @00:31:19

>>#28. ながぴい — 2009/10/13@23:11:22

911に直接関係ないかもしれませんが
(半分はむしろその後の戦争への関連ですが)、
911の前後におかしな出来事が起こっていたそうです。
言ってみれば、当時の米国政府とCIAに
問われるべき責任問題があったということです。

なぜスルーされているのかは不明ですが。

Up30. エウリピデス — October 14, 2009 @00:04:55

きくちゆみ、きくちまこと 歴史的な激論の日になるはずが、いまいち低調だったようで。
きくちまことさん、お疲れ様でした。行ってくれてありがとう。

ながぴいが、細部をおさえてくれているので、細かい反論も安心して忘れられるから、ありがたいことです。

当方なにぶん脳みそのメモリー容量が、小さいもので。

2001年の前半、中期と、米国ないでアルカイダがテロを起こす可能性は極めて高いと、警戒レベルはずっとあがりぱなしでしたよ。

CNNやABCなどでも、ひんぱんにTVで討論会をやっていました。

きくちゆみは「おばか」ですから、駆逐艦コール爆破、ケニア・タンザニア米国大使館事件など記憶にないのでしょうね。911陰謀論にひっかかる人物も、そのような世情にうとい人が、網にかかるのでしょう。

それでも、2006年から2007年は、911陰謀論が台頭していましたが、現在の低迷ぶり隔世の感があります。

31. CIA関連報道 — October 14, 2009 @06:08:56

CIA関連報道

Former CIA Official Exposes Bush Administration Fraud C-SPAN
http://www.youtube.com/watch?v=7a3Bfox0k4gLink

32. とんちゃん — October 14, 2009 @20:08:10

はじめまして

検索で辿りつきました。

きくちゆみさんのイベントへ行かれたのですね。
私は東京圏に住んでいますので、大阪までは聴きに行くことができません。
確か、去年も大阪では反論が出たようで、私は初回から参加していますが、東京圏の方は、みな大人なのか、それとも理解してらっしゃるのか、きくちさんを泣かせるような発言はありませんでした。しかし、コミッションレポートを原文で読んだ、と発言された方がいます。たぶんその時の方は、ここに書き込みされている奥菜さんという方かと思われますが。

もし、東京でのイベントに参加する時がありましたら、菊池誠さんのお話をじっくりと聞いてみたいと思いました。

しかし、この911の件をお話しされる、又はブログに書かれる時は、きくちゆみさんの批判はやめたほうが宜しいかと思われます。そういう類の書き込みを放置されるのも、管理人さんの信用にかかるかと思われます。


きくちゆみさんが、例え、どういう人であれ、この911の件には、まったく関係がありませんよね?この”疑惑”は、各国であがっているものであり、きくちゆみさんも言われているようにご主人がこのDVDをアメリカから持ち帰った2004年夏にはじめて疑問に思った、といわれているのですから。

菊池誠さんの過去の日記は読まず、この日記だけを読んでの私の感想であることを付け加えます。

もちろんブログにアップされる場合、匿名でのブログであれ、本名、写真を晒しての発言であれ、言ったことへの反論があるのは当たりまえのことですが、その内容に対しての反論であることが”科学的”な対処ではないでしょうか?理系でイケメンの菊池誠さんへの私の老婆心からの書き込みですが。

脳のお話しは、とても興味があります。東京圏で開かれるようでしたらぜひお聞きしたいですね。

33. NiKe — October 14, 2009 @23:18:37

菊池さんはもちろん、他の方も「内容に対しての反論」をしてきたのですが。

ひょっとして突然現れて「悪口を書きます」とか言ってる妙な書き込みを問題にしておられるんでしょうか。それなら分からなくはありませんが、誰も同調していないことに注意して欲しいところです。

34. TAKA — October 15, 2009 @00:26:12

この記事の本文より
>ジャーナリストを名乗って不特定多数を相手に文章を書き、講演をしているのですから
>一面識もない人から悪口を書かれる覚悟くらいしているのが当然

「ミシュランの関係者」風に、考えました。「我々から、批評されたくないですって?…皆さんが仕事内容を替えれば、良いだけの話。」
・・・・・・・・・・・・
とんちゃんさんの御言葉
>この911の件をお話しされる、又はブログに書かれる時は、きくちゆみさんの批判はやめたほうが宜しいかと思われます
>きくちゆみさんが、例え、どういう人であれ、この911の件には、まったく関係がありませんよね?

この辺の詳しい話を、ぜひ聞きたいものです。
ちなみに私の場合、きくちゆみ氏に対しては、「911陰謀論を肯定的に受け止めて、世間にインチキな説を無責任に垂れ流している。いい大人ならば、陰謀論など広めたりしないはずなのに、なぜ?」という印象を、持っておりました。

どうやら、私の認識は間違っていたようです。とんちゃんさんが仰るように、きくちゆみ氏に一切の落ち度が無いのであれば、今後は批判の声も無くなることでしょう。安堵です。

Up35. うさぎ林檎 — October 16, 2009 @16:55:13

>きくちさんを泣かせるような発言はありませんでした。

イベントできくちゆみ氏を泣かせたのは山本弘氏達でしたっけ?
某巨大掲示板でそんな記述を見かけたことがあります。
イベント内容の是非は別問題(そっちの方が大問題だと思いますけど)で、
その行為を批難してる人がいました、えぇ大人気ないんだそうです、いじめっ子扱いでした。
私は「演壇で泣き出す”ジャーナリスト”」っていうのもなんだかなぁと思いましたけど。
「泣きの小金治」みたいなもんですかね?(我ながら古いなぁ)

Owner Comment きくち  October 16, 2009 @18:44:11

とっくに論破されてることを繰り返したので、会場から声を上げたのではなかったでしょうか。
泣かせたのではなくて、泣いたのですよね。泣いちゃだめだと思いますね。本当に泣いたのかどうか、知りませんが。
泣かせちゃだめだなんていう人は、きくちゆみが陰謀論によって死者を冒涜していることをよく考えるべきです。

37. とんちゃん — October 16, 2009 @22:13:24

こんばんは


菊池誠さんの911以外の過去記事を少し読ませていただきました。

菊池誠さんにお聞きしたいのですが

911については、

1)イスラームでアメリカに怨みを持っている人々が犯人で
米政府(ペンタゴン他)は、テロの予告があったが、意図的に防がなかった。

2)イスラームでアメリカに恨みを持っている人々が犯人だが、米政府は意に反して防ぐことが出来なかった。


この二つのどちらですか?
それとも他にお考えがあったら教えてください。


これは、911にはまったく関係なく、後学のためにお聞きしたいのですが、
CO2温暖化説については、菊池誠さんは、どういうご意見をお持ちですが?


911についての私の意見は、攻撃は米政府(勿論一部の)の仕業。
しかし、その計画立案(主犯格)は、誰だか(または組織)は、私には判断できない。

です。

Owner Comment きくち  October 16, 2009 @22:57:40

911に起きた事件そのものはアルカイダが実行したテロですよ。
アメリカの情報機関には、きちんと情報共有して分析しさえすればテロを防げただけの情報が届いていたけれども、それができなかったのです。
ブッシュ政権は911を利用して、最終的にはイラク開戦に持ち込んだわけですが、それにはまったく理はありませんでしたし、結果はご承知のとおり。
チョムスキーが言うとおり、アメリカだけでなく世界中の政府が911を利用したのですよ。しかし、911を起こしたのはアルカイダです。
911後にアメリカ政府がやったことと911そのものを切り分けることが重要なのですが、きくちゆみなどは結局「悪いやつは、すべて悪い」という単純な考えかたしかできていないようです。

Owner Comment きくち  October 16, 2009 @23:08:34

『倒壊する巨塔』(ローレンス・ライト)は読まれましたか。
もし、911に興味がおありなら、きくちゆみの本なんかどうでもいいから、『倒壊する巨塔』を読むことをお勧めします。
これは、ゆみ女史の嫌いな公式報告ではなく、ジャーナリストが念入りな取材に基づいて書いたものです。驚くべき労作です。これがジャーナリズムですよ。
日本語訳が出た今、これを読まずに911を語ることはできないと思います

Up40. とんちゃん — October 16, 2009 @22:42:29

TAKAさま


こんばんは

私は、きくちゆみさんの講演、イベントに数回、行かせていただいているだけで、きくちゆみさんとの個人的なお付き合いは、まったくありません。
彼女のブログは、一日おきくらいに拝見いたしますが、私が、きくちゆみさんのお話を聴きに行くのは911関連だけです。

私が、きくちゆみさんの911関連のお話を聴きに行く目的は、911に対しての外国の方達の反応や、ご意見など、たくさんの情報を提供してくださるからです。例えば、ジミー・ウォルターさんからの視点、ウイリアム・ロドリゲスさんからの目線、ベンジャミン・フルフォードさんの個人的なお考え、デヴィッド・レイ・グリフィンさんからの視点、など、それぞれのお立場からのお話しをお聴きしたい、それも本からの情報ではなく、直接、お聴きしたいのです。もちろん著書なども参考のために購入しますが、きくちゆみさんだけのお話でしたら(911について)、わざわざ行きません。(フルタイムで働いており、休日は休養をとりたいので)
語弊があるかもしれませんが、きくちゆみさんが、911に対してどういう見解をお持ちなのか、を知るためにお話しを聴きにいくのでは無いのです。もし、私が、彼女だけのトークを聴きに行くのなら、それらのDVDを入手するため(選ぶため)ですね。彼女の経歴などから”科学的な分析、見解”をお持ちであるとは私は思っていませんので。彼女がジャーナリストであることも、私は911関連でなくては知る由もありませんでした。(近所の無農薬野菜の八百屋さんのご夫婦は、きくちゆみさんのことをご存知でしたが)彼女の著書も買ったのは、911関連、共著のものです。

例えば、嘘を大量に垂れ流すマスメディアは、たくさんあると思いませんか?それに私の周囲の人々は(家族や会社、昔からの友人)、無農薬の八百屋さんご夫婦の方以外、”きくちゆみ”という存在すら知らないのです。ご近所で、911”陰謀説”を少しでも知る人は、『テレビ番組で見た』という人たちです。(私の親しい友人達は、そういうテレビ番組を見ようとしませんし、911の話は興味がない人が多い)もし彼女が”嘘を垂れ流して”いるのなら、その程度です。長年、生きてきますと、角度を変えてみると、”本当”が”嘘”という時も多いですよ。ですから菊池誠さんも科学の嘘について書かれているのですよね。

私は、きくちゆみさん個人に対しての興味はまったくありません。ですから彼女をよく知るための労力を使いません。しかし、最近、食べ物は命の源である、ということに、ようやく気がつきましたので(遅い?)、ローフードには、興味が少しあります。石塚ともさんという方の本ですが、料理本として買ってしまったので、とても読みにくいです。いつか、時間がたくさん取れるようになったら、その時は、彼女の手料理を直に食べてみたい、と思っております。

しかし、私は”ミシュラン”には、まったく興味がありません。それというのも私のお気に入りのお店が一つも載っていないことを確認したからです。私の味覚は、”ミシュラン”とは、まったく異なることがわかったからです。味覚は三代、とも言われます。お料理の場合は、外国の方の意見、または視点には、まったく興味がありません。食に関しては、きくちゆみさんの視点、味覚、を参考にしたいですし、お話しもお聴きしたです。それは、老後の楽しみにとっておくことにしますね。

41. とんちゃん — October 16, 2009 @23:43:13

菊池誠さま


ご返事、ありがとうございます。

『倒壊する巨塔』は、未読です。今年の911真相究明国際会議には、建築家の方が来日されるそうですので、その前にぜひ読んでおきたい本です。

ツインタワーの崩壊、第七ビルの崩壊、飛行機が激突したこと、それによる火災、又は、飛行機が激突していないが、火災が原因で崩壊、という見解は支持できない。が、”あり得ない、ということは言い切れない”という視点も科学的な視点だと思いますので、そういう崩壊も火災で起きる場合もある、と、仮定して”アルカイダが実行犯である”と、した場合、では、情報もあり、それだけの防衛システムも万全であるのに(と、言っても911以前から知りえた今までの情報で、私がそういう印象をもっているだけですが)何故?防げなかったのでしょう?という疑問も私には大きくあるのです。


民間機の飛行機事故で墜落、が、後に事故ではなく、領海侵犯したので撃ち落されたのだ、ということも昔、あったように記憶しています。(民間機が、実は、情報を得るためにわざと軌道をはずした)その場合、必ず、スクランブルをかける、というものがルールだそうです。それに従わなければ撃ち落す。米国領土内での飛行ですが、四機も一度にハイジャックされ、それも最初のハイジャックから、かなり時間が経ってからのハイジャック機まで、一機もスクランブルをかけなかった、というのは信じられないのです。もし、アルカイダの犯行であるのなら、私は、米政府が意図的に防がなかった、という説をとるしかない。その後のアフガン・イラク侵攻の理由付けにするために、という説も成り立つ。


数年前ですが、私の友人の車に素晴らしいカーナビがついていたのです。田舎道で、夜は街灯が一つもなく真っ暗。頼みのケータイ電話も使えない田舎。間隔が、かなり離れた民家が五軒くらいしかない。その目的地まで、1メートルも違わずに辿りついたことがあったのです。仕方なくクラクションを遠慮がちに鳴らしたら、目の前の家から知人が迎えに出てきたのです。(知人が空き家になった古い民家を借りたので遊びに行った)その時、友達が”ペンタゴンとNASAのおかげだ”と笑っていました。例えば、”フセインがテントの中で何を食べているか”までわかる軍事システムを米国は持っている、と。

ペンタゴンの近くには、アンドリュー空軍基地があり、そこには、超エリートの空軍がある、とも聞いていましたので民間機がペンタゴンに突っ込むことができうるのか?という疑問です。911当日は、訓練のために防衛システムを遮断していた、ということも聞きましたが、平和ボケしている日本でも4機ともスクランブルをかけない、なんてことは、あり得ない。

私は、”911陰謀説”の類の本しか購入していませんが(10冊くらい買っています)、もしアルカイダ犯人説をとると、私は、米国政府が故意に防がなかった、という結論しか今のところ(私が今までに生きてきたなかで知りえた情報での防衛知識ですが)出ないのです。

菊池誠さんは、米政府又は、ペンタゴンが”意図的に防がなかった”という説にならないのは何故ですか?

Owner Comment きくち  October 17, 2009 @02:15:44

きくちゆみや成澤宗男などの「情報」は完全に偏っていますし、論破されきった話もあたかも「謎」であるかのように言うなど、著書も講演も不誠実であると思います。

本はぜひとも陰謀派・否定派両方を読んで、比べることをお勧めします。
陰謀論そのものの「謎解き」については、
『陰謀論の罠』(奥菜秀次)
をまずはお読みになればいいでしょう。
また、何度もとりあげた『倒壊する巨塔』には、911にいたるまでのアルカイダの歴史と米政府機関の行動が詳細に書かれています。とんちゃんさんが挙げられた疑問についても、これでかなりはっきりするはずです。
スクランブルの問題についてもきちんと書かれています(と書いたけど、間違い。次のコメントに書いたようにスクランブルについては委員会レポートを読んでください)。
これは陰謀論者が嫌う「公式報告」ではなく、ジャーナリストが書いた本ですので。

真相究明会議に来る建築家は、段ボール箱を崩してみせるパフォーマンスで有名な人で、なんというかな、どうなんでしょ、という感じですが。
日本にもWTCを調べた建築学者はいます。東工大の和田章教授が「爆破ではない」ことを藤田幸久議員にレクチャーしたことは、きくちゆみも共著になっている『9.11テロ疑惑国会追及』に書かれています。
建築家の話なら誰の話でもいいというわけではないと思いますが、もしも爆破派の話を聞くなら、「爆破ではない派」の建築学者の説もぜひ読んでください。

Owner Comment きくち  October 17, 2009 @12:15:52

ごめんなさい。
いろんな本の内容がごっちゃになっているみたいです。

今ざっと見直したら、スクランブルについては『倒壊する巨塔』ではないですね。この本は当日のことにはあまり重点がないので。ただし、アルカイダがどのようにテロに向かったかとアメリカ政府機関内でどのように情報が「共有されなかったか」について、詳しく書かれていますので、読んでください。

とりあえず、スクランブルの問題については 9/11 Commission Reportを読んでみてください。日本語では『9/11委員会レポートダイジェスト』という抄訳が出ています。委員会レポートを信じるにせよ信じないにせよ、読まずにどうこう言うことはできません。ただ、この日本語版は翻訳に若干問題がありそうです。
他の本にも出ていたはずなのですが、なんだったか思い出せないので、また確認しておきます。

あ、単にcommission reportの原文と日本語版を読んだので、二度読んだ気になっただけかも

44. アルビレオ — October 17, 2009 @01:59:31

ハイジャックされた飛行機を軍用機で追い掛け回すなんていたずらに犯人を刺激して乗客を危険にさらすだけなので、過去にもそのような例はありませんよ。
さらにそのハイジャック機をビルに体当たりさせるというのも前代未聞であり、そのような行動を事前に想定するというのもほとんど不可能といっていいでしょう。
「ハイジャックされたらスクランブル発進するのが当然」という前提が根本的に間違っているんですよ。

Up45. ちろる — October 17, 2009 @03:53:22

>米政府が意図的に防がなかった、という説をとるしかない。その後のアフガン・イラク侵攻の理由付けにするために、という説も成り立つ。

さんざん既出の議論かもしれませんが、911がなければアメリカはイラク侵攻が(したくても)出来なかったのでしょうか?
911以前でも利用できる口実はあったはずで、世論や『テロとの戦い』というお題目は「あればあったほうが都合がいいが、無くても構わない」ものに過ぎないように思えます。結果として911を利用したにしても、「無くても構わないもの」に対して「数千人の自国民の人命と巨大ビル数棟」では、払うコストとして高すぎはしないでしょうか。

そもそも米政府が『テロ計画の細部まで事前にすべて掴んでいて、防ごうと思えば確実に防げた』のなら、確実に防いでからでも「テロ未遂」を口実にして同じようにイラク侵攻に持ち込むことが出来たのではないかと思うのですが。

Owner Comment きくち  October 17, 2009 @11:15:42

既出というか、僕はそれこそがもっとも重要な視点だと思います。
ブッシュ政権が9.11を利用したことは間違いないわけですが、それはあくまでも「事後」に利用したのであって、9.11を自作自演したわけではないし、する必要もなかったのです。

歴史にifはないので、9.11がなかったらどうなったかは想像するしかないですが、もしブッシュ政権が続いていれば、いずれにしてもイラク侵攻は行なわれたのではないでしょうか。

陰謀論の特徴は歴史を「計画的な」因果の連鎖としてしか捉えられないことでしょう。「偶発」という概念が決定的に欠けていると思います。

47. 奥菜秀次 — October 17, 2009 @12:24:43

うう、『The Press For Truth』を観た時もWTC遺族の方々の
誤謬に満ちた発言にクラクラしましたが、陰謀論本ばかり
読んでいると、本当に偏った情報しか出てこないので、
滅茶苦茶な事を信じる方が現れるんだなあと、よくわかります。
(発言者が確信犯の陰謀論者ではないと一応思って起きます)

 大元の陰謀論者はスクランブル(迎撃目的の発進)と
         インターセプト(迎撃)の区別を
わざとあいまいにすることで、聞き手に陰謀の存在を
信じさせようとしているんですね。(カッコ内は意訳です)
 よく聞く言い回しに、
「アメリカの防空態勢からして、テロ機はXX分以内に迎撃
できるはずだ」というのはありましたが、
 テロ機はどこに現るかわからない、いわば出現地予測不能な
不特定多数の到達点。
 迎撃機は発進基地が固定固有の特定少数の発進点。

 両者のこの関係からして、迎撃機を保有する基地がそれこそ
全米のそこいらじゅうにない限り、「どこにテロ機が現れても」
「XX分以内に迎撃可能」ということはあり得ないです。

 「XX分以内に発進可能」と「XX分以内に迎撃可能」は
全く異なることです。
 
 訳書の方の911レポートにも少し出ていましたが、
アメリカの空軍基地は基本的には全てに防空任務が課せられて
いますが、各々の基地は主要任務がそれぞれ異なるため、

 〃涎盖,鯊┷造鉾進できる態勢を整えた基地と、
 ∋間をかけないと発進態勢が整わない基地と、
 7涎盖ー体置いていない補給任務専門の基地、等に分かれます。

 テロが起きた地域の近辺には,痢峩杁淆崟基地」がありません
でした。911レポートはテロ当時全米で7基地、迎撃機も
合計14機しかなかったと解説してありました。
 よく勘違いする人が多いのですが、緊急態勢基地から発進
した戦闘機が高速度で飛ばず、
「わざとゆっくり飛んだ―>テロを故意に防がなかった」
と叫ぶ陰謀論者が大勢いますが、防空部隊の規約で
マッハを超えて飛ぶと、戦闘機が起こした音波衝撃が下界の
建物の窓を破損するような事態が起きるので、高速飛行は
禁止されており、だから軍の人間は誰もこのことを変だとは
思わず、処罰もないです。それが陰謀論者の手にかかると、
「誰も処罰されず、問題化しないことこそ陰謀の証拠だ」
になるんですね。 
 このことは、簡単ですがジェイムズ・バムフォードの
『Body of Secrets』の改訂版ペーパーバックの増補部分に
解説がありました。
 情けないことに、大半の陰謀論者は『Body of Secrets』の
初版からノースウッズ計画の部分を特筆して911テロの
テンプレートだと騒ぎわめくのに、改訂版の方の記載は
まるでわからないのか、みんなものぐさなので、誰かが
どっかで言ったノースウッズの話しか知らないのか。
 ひどいのは、グリフィン教授が自著で改訂版の方の
『Body of Secrets』を引用しながらも、どういうわけか
実物を読んでいるのに前期近くの部分を引用する際には
突然孫引きを始めることで、陰謀論を否定する部分を
そうまでして読者から隠したいのかとあきれる限りです。

 1993年だったと思うのですが(記憶に頼っています
はっきりしません)、フロリダ上空でプロゴルファーの
ポール・スチュワートの乗る小型機が操縦不能となり、
ノラド機が発進したのですが、搭乗員全てが死亡していると
思われ、機は自動操縦モードのまま飛び続けた事件が
ありました。
 いずれ燃料が切れ、機は墜落します。小型機とはいえ、
下が居住区なら大惨事です。搭乗員は既に死亡していると
思われたので、撃墜しても人的被害はないのですが、
それでも誰も撃墜命令を出せませんでした。
 
 現実世界では軍は小型民間機さえ撃墜できないという、
こんな有名な前例があるのに陰謀論者らは
「テロ機を撃墜できなかったのは故意だ」とわめくわけです。
 カスみたいな連中ですね。

Owner Comment きくち  October 17, 2009 @13:43:50

「発進」と「到着」の違いは重要なのに、おうおうにして無視されますね。意図的に無視するのでしょうか。
オーティス空軍基地からニューヨークは153マイルだそうで、仮にマッハ1で飛んだとしても、12分くらいでしょうか。スクランブル発進に数分しかかからなかったとしても、この移動時間はいかんともしがたいわけですね。

今、Commission reportの時系列を確認したので、とんちゃんさんのためにもまとめておきます。Commission reportの時系列通りであれば、こうなるということです。

AA11のハイジャック情報が軍にもたらされたのは8:37で、AA11から例の"We have some planes (数機の飛行機が我々の手中にある)"という通信が送られてから、すでに13分経過しています。
F15がオーティス空軍基地からスクランブル発進したのが8:46なので、ぎりぎり10分以内にスクランブル発進していることはいるのですね。しかし、この時刻はまさにAA11がWTCに衝突した時刻です。
AA11は、ハイジャックが発覚してからWTC衝突までが20分間程度のできごとなので、情報伝達が10分遅れれば致命的ということでしょう。
UA175はさらに遅く、軍に情報が届いた時刻とWTCへの衝突がほぼ同時刻なので、どうしようもないです。

49. yamaguchi — October 17, 2009 @12:41:10

陰謀論者の論は、細部のみに拘り、ストーリーは妄想の産物です。
ソースも自己に都合が良いものだけ採用するので、1次資料だろうが、2次資料だろうが、都市伝説だろうが、何でも良いのです。

だから陰謀論は無敵です。少なくとも彼らにとってはね。

陰謀論者は、911が陰謀である事がアフガン・イラク侵攻の唯一の論拠ですから、911はどうしても米政権の陰謀でなければならないのです。

童子丸開が、阿修羅で「私のサイトに「911ニュース」欄を新設!最初の掲載記事は、もちろん「911トンデモ報告書」! -」な〜んてページを開設しましたが、いつのまにか、NOT FOUNDになっています。
「記念すべき掲載記事第1号は、もちろん!まさに前代未聞!「911委員会報告書」作者自身が信憑性を全面否定」なんて、ファーマーの本(The Ground Truth: The Story Behind America’s Defense on 9/11)の書評の紹介(自己の陰謀論紹介?)でしたが、現実に本が読者に届くようになったらページ削除ってね。

彼らは「知的誠実」って言葉を持ち合わせていないようです。

UpOwner Comment きくち  October 17, 2009 @13:20:40

童子丸氏が今後Farmerの本についてどういうことを書くのか、興味深いです。
まあ、単になかったことにするのだろうとは思いますが。

51. 奥菜秀次 — October 17, 2009 @13:18:14

 いやでもですね、驚いたことに、昨日発売の週刊金曜日が、
911陰謀論をまだあきらめずにやっていました。
 しかも、来週に続くということです。
 内容はカビが生え、苔が生し、腐臭漂う
「アフガン侵攻は911の前から準備されていた」という論です。
 ソースの多くが8年前のもの、という懐メロ記事。
 実態はこのあたりに詳しく出てますね。

 http://www.911myths.com/html/niaz_naik_and_the_carpet_of_bo.htmlLink

 大体、米軍の他国との戦争計画はそれほど山ほどあり、即応態勢が
敷けるよう計画だけはしっかり作ってあるんですが、陰謀論者には
何もわからないようです。
 バカは死ななきゃ治らない、という浪曲の一節が三味線の伴奏と
共に聞こえてきますね。
 

52. yamaguchi — October 17, 2009 @13:50:19

う〜ん、米国の911運動は金儲けの手段のようですね。こんな風に。
http://911guide.googlepages.com/ae911truthLink

一方、日本の911運動は、平和運動や9条運動に結びついているようです。
だから、難しく、根が深いっていうか、根に持つっていうか、しつこいっていうか。。。

Owner Comment きくち  October 17, 2009 @14:08:51

お、リチャード・ゲイジのcurricurum vitaeですね。
僕も見たいと思っていました。ありがとうございます。

ゆみさんはこのリチャード・ゲイジにだいぶ入れ込んでいて、次の真相究明会議はこの人がメインです。ゲイジって段ボール・パフォーマンスの人じゃん、という気がしますが。

ゆみさんによると、ゲイジと日本の建築学者とで議論させたいそうなので、ぜひ実現させてほしいものです。藤田議員の伝をたどれば、東工大の和田教授とも話ができるのでは。

54. かとう — October 17, 2009 @14:06:21

自衛隊だって、「ソ連」と戦う計画を立ててたし、今だって「北朝鮮」
「中国」と戦う計画は常に立ててますよ。
っていうか、平時に仮想敵国と戦う計画研究を行わない軍隊なんて存在しないです。
存在してたら、それはただ飯食いです。

Up55. yamaguchi — October 17, 2009 @14:10:37

>存在してたら、それはただ飯食いです。

それでも、その方が良いですけれどね。

56. かとう — October 17, 2009 @14:24:24

>>存在してたら、それはただ飯食いです。
>
>それでも、その方が良いですけれどね。
その通りですね。

陰謀論者は自分の都合の良い様に過去の事実を曲げますが、
911テロに対してアメリカが行ったのは、アフガニスタンへの攻撃です。
それがもし長引いたら、イラク侵攻は無理だったでしょう。
#アメリカ市民は、開戦前、開戦当初は戦争への支持がかなりあり
#ますが、長引くとすぐに厭戦の声の方が大きくなってきます。
だいたい、イラク侵攻当初、他のテロ国家への同様な侵攻も仄めかして
いましたが、イラク戦が長引いて支持を落とした為、ブッシュ君は
無かった事にしましたが、それも陰謀論者は忘れているようですね。

イラク戦争は、アフガンが上手くいき、世論の支持が続いたからこそ
やれたのであり、911があったからやったってのは、都合のいい忘却ですね。

57. yamaguchi — October 17, 2009 @14:35:02

アフガン戦争は天然ガスパイプライン利権や、ロシア牽制などの目的がチラホラ見えるけれど、イラクは全然判りませんね。
先の湾岸戦争でフセインをフルボッコしたのに、今更何やねんって感じです。むしろイランに対する要石を無くした事の方が重いって感じ。
まさか、カダフィ大佐を牽制する為だけってのも何かねぇ。

58. 奥菜秀次 — October 17, 2009 @15:35:47

 菊池先生、奥菜です。
 レスありがとうございます。
 テロ直後の『航空ファン』誌にテロの解説記事が
ありましたが、そこでも米国内の空軍基地の閉鎖に伴う
防空態勢の縮小のため航空機テロを防げなかったのではないか
というくだりがあった気がします。
『The Ground Truth』の章立てで、事件に至る「年月」「日々」と
徐々にテロが近づいてくる解説があり、巻末には各テロリストらの
年代順の活動記録がありますが、爆破解体もペンタゴンに突入した
巡航ミサイルも、93便からの偽電話の話も全く出てこない
ですね。
 日本の陰謀論者が読んで喜び勇んだというネット書評は、
案外本のうたい文句を読んで陰謀論肯定かと期待した陰謀論者
が現実の本と対面し、期待した内容でなかったので、ブチ切れて
わけのわからないデタラメを書いたのかもしれませんね。

59. さぶろう — October 17, 2009 @17:25:01

> きくちゆみが陰謀論によって死者を冒涜している

まったく卑劣な女ですね

UpOwner Comment きくち  October 17, 2009 @18:04:31

どうも、さぶろうさんのコメントには問題が多いようです。
普通にコメントなさるのでなければ、お引取りいただけますでしょうか

61. さぶろう — October 17, 2009 @17:27:35

この際、陰謀論ジャーナリストは徹底的に叩き潰し、二度と公の場に顔を出せないようにして上げるのが、親心というものです

Owner Comment きくち  October 17, 2009 @18:05:05

親でもなければ子でもないので。

63. さぶろう — October 17, 2009 @18:45:39

> コメントには問題

すみません。問題があれば、削除なり
該当部分を伏字にするなりして下さい

また書き直します

64. さぶろう — October 17, 2009 @18:48:25

問題がありましたので、書き直します

> 陰謀論によって死者を冒涜している

まったく卑劣な行いですよね

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