兵庫・神戸市の専門学校が突然閉鎖 事情を知らない生徒が連休明けの学校に集まる
兵庫・神戸市の専門学校が、突然閉鎖し、事情を知らされていない生徒が連休明けの学校に集まった。
学校に駆けつけた生徒は、「普通に連休明けで、そしたらあんなん(張り紙)張ってあって、びっくりです」、「悔しいです」などと語った。
ウェブサイトで就職の有利さを説く、自動車整備士を養成する専門学校「テクニカルカレッジ神戸」。
この専門学校が先週末に突然閉鎖され、事情を知らされない生徒およそ100人が、13日に学校に集まった。
生徒は「(13日は何時から授業予定だった?)午前9時です。(学校側の説明は?)ないです、一切ないです。腹立ちますね、許せない。無責任すぎるやろ」と語った。
働きながらでは、取得に4年かかる国家資格「2級自動車整備士」の受験資格が、この専門学校では2年で取得可能になる。
授業料は、年間およそ120万円で、全校生徒はおよそ240人いたという。
卒業生が就職した会社関係者は「学校自体は、ちゃんとした優秀な生徒が大勢いたと思う。兵庫県の中では、そこそこ名前の知られた学校」と語った。
中には、資格を取ることを前提に、就職先が内定していた生徒もいた。
生徒は、「(就職先は)決まっています。(決まっているとどうなる?)わからないですね。電話して、就職先に言ってみないと」、「就職活動の最低条件が、国家2級自動車整備士の資格を取っていないといけないので、全員内定取り消しになったり、就職できない形です」、「もう、どうすることもできない」などと語った。
さらに、海外からの留学生は深刻だった。
留学生の通訳だった講師は「彼らは在留資格を失いますし、即帰らなければ(帰国)ならない。このままだと、先日のNOVAと同じ状況じゃないかなと」と語った。
閉鎖された専門学校の入り口には、教職員一同の名前により、累積赤字により経営に支障を来し、事業を継続できなかった旨の張り紙が張られている。
その後、理事長の弁護士がFNNの取材に対し、「実質的経営は8月以降は、別の理事に任せていたので、今回の閉校にはまったく関与していません。ただし、生徒の受け入れ先については、県と相談しながら、これから決めていきます」とコメントした。
しかし、生徒は「金ないやろ。こっちだって、家に金ないから(転校は)無理やろ。とりあえず説明とかせーよな」と語った。
経営者側から生徒には、現在のところ、直接の連絡はないという。
(10/13 17:36 関西テレビ)