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前原北方相「4島返還」強調…洋上から国後島視察

水平線に国後島の島影がうっすらと見える野付半島沖で双眼鏡をのぞく前原北方相(17日午前10時5分、巡視船上で)=代表撮影

 前原北方相は17日午前、北海道根室市の根室港から海上保安庁の巡視船「くなしり」に乗り、洋上から国後島を視察した。

 この日の根室地方は雲が低く垂れこめ、国後島まで最も距離が近い野付半島沖でも、うっすらと山影が見える程度。北方相は双眼鏡をのぞきながら、「見えた」とつぶやいた。

 洋上視察は約3時間半に及び、羅臼町に着いた北方相は記者団に「終戦のどさくさに紛れた不法占拠だ。そのことは言い続けていかなければならない。4島の返還を求めていく」と強調。そのうえで、「日本国民として望郷の念を新たにした。昨日、今日と伺った(元島民ら)皆さんの声を内閣に伝え、悲願達成のため努力したい」と述べた。

 これに先立ち、北方相は根室半島の先端・納沙布岬を訪れ、対岸の歯舞群島の島影を確認した。

 岬にある北方領土啓発施設「北方館」では、米谷隆館長の説明にうなずきながら、館内の望遠鏡で対岸に位置する水晶島のロシア国境警備隊の施設を確認したり、北方4島を巡る日露の歴史の展示資料を見学したりした。

 色丹島出身の中田勇さん(81)は「大臣の若さに期待したい」と話していた。

2009年10月17日  読売新聞)
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