自宅などに差別的な文書を送り、被害者を装って勤務先の町役場に持ち込み、業務を妨害したとして偽計業務妨害罪に問われた立花町の元嘱託職員、熊本和彦被告(52)=同町山崎=の論告求刑公判が13日、地裁八女支部(秋本昌彦裁判官)であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。
検察側は、熊本被告が03年から約5年間で計44回はがきを送っていたと指摘。「あたかも被害者のごとく振る舞い悪質。長期間にわたり、町行政を混乱させてきた」と述べた。
起訴状によると、熊本被告は07年8月と今年1月の計2回、自宅などに差別的な表現をしたはがきや、カッターナイフの刃を同封した封書などを郵送。役場に持ち込んで不必要な対策会議を開かせ、業務を妨害した。
〔筑後版〕
毎日新聞 2009年10月14日 地方版