かつて「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長を務めておられた濤川栄太さんが15日に亡くなられました。ところで、濤川さんが10年前に「つくる会」を辞められる過程ではとっても奇妙な出来事が起きてます。下に載せたのは『噂の真相』平成11年8月号の記事です。
地方支部づくりを担当してた濤川栄太さんの出張に同行した秘書が愛人だとか“信者”だとかいうゴシップ記事ですね。濤川さんのスケジュールは「つくる会」本部関係者の人しかわからないはずですが、誰かが『噂の真相』にタレこんだようです。
濤川栄太さんが辞めたのは、地方支部づくりを濤川さんが主導してることが気に入らない藤岡信勝先生との対立の結果ですが、以下、小林よしのりさんの『新ゴーマニズム宣言8』(小学館文庫)から一部抜粋させていただきます((C)Yoshinori Kobayashi 2004)。
藤岡信勝先生の支持者が『噂の真相』の記事を使って怪文書を流しました。
藤岡先生が濤川栄太さんへの批判を言いふらしてたからです。
喧嘩両成敗で藤岡信勝先生と濤川栄太さんの両方が副会長を降りるよう提案があって、それに対して濤川さんは藤岡先生に話し合おうと呼びかけたのですが、藤岡先生は怨念のこもった顔で拒否しました。
濤川栄太さんは怒って会を辞めると宣言したのですが、西尾幹二先生は藤岡信勝先生に「あなたこそ辞めろ」と言いました(貴重なシーンですね)。
最終的に2人とも副会長を降りたのですが、濤川栄太さんは理事も辞めたのに対し、藤岡信勝先生は理事に残れて無邪気に喜んだわけです。
以上引用した小林よしのりさんの作品は、3年前の内紛の話じゃなく、10年前の平成11年7月の出来事です(その3年後には小林よしのりさんも追放されました)。何が言いたいかって言うと、「つくる会」は昔から藤岡信勝先生が中心になって同じことを繰り返してるんだなあということと、実は怪文書は藤岡先生の支持者の手法だということです。
八木秀次さんに先駆けて被害に遭われた濤川栄太さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
by ureeruhiroshi
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