「自分の時間は…ない感じです。でも精神的には全然大丈夫!」
忙しいはずだ。嵐としてテレビレギュラー3本。シングルリリースが今年4枚。ベストアルバムはグループ初のミリオン突破。デビュー10周年で全国ツアーに関連イベントもある。相葉個人ではテレビレギュラー1本に、今年から世界体操選手権のナビゲーターも。他にCMやラジオ番組などがあり睡眠時間は「5時間くらい」というが、元気イッパイの雰囲気で連ドラに挑む。
「今はいろいろなことをやらせてもらえる環境に感謝してます。特定のことに力が入ると他のことを犠牲にしてしまうのがイヤなので、固執したくない。欲張りすぎな気もしますけど…。全部好きだし、1つ1つ全力でいくしかない」
連ドラは出演自体が6年ぶり。切ないラブストーリーというのも新境地だ。「キャッキャと騒いでいるバラエティーのイメージが強いとよく言われるけど、そうではない顔を見てほしい」と言葉に力を込めた。
別れた彼女のことを6年間忘れられず、何年間も手紙を書き続けたりするピュアな男子・笠間正宗役。「正宗クンは一直線。相葉雅紀としても一直線に恋をするならしたいなとは思いますけど。何年間も手紙書いたりはしないかな〜」。
そこに彼女の訃報と、彼女との間に生まれていた5歳の娘・コハルが現れ一緒に暮らすことに。突然“父親”になってしまうが、「自分だったらどうするか。もがき苦しんで考えながら、それでも前に進もうとすることしかないのかな」。
もがき、苦しみ…。絶好調で傍目には順風満帆にみえる嵐の10年もそうだった。メンバーの中には「遠回りしてきたグループ」と表現する人も。相葉にも「あの時は本当につらかった」と思い起こすことがある。
02年3月24日に肺気胸で入院。「仕事を他の人に替わってもらったり自分抜きのメンバーを歌番組で見たり。でもあの病気があって今があると思う。今はステージに立っている時に幸せを感じます」。
−−今後の嵐は?
「大きな目標なんかいらないから、目の前のことを1つ1つやっていけばその先に何かがあるという考え方です。メンバーも皆同じだと思います。皆が同じ方向を向いているから、僕たちケンカがないのかな」
嵐のような人気でも冷静さを失わない“嵐の中の静けさ”で、1つ1つ前に進むのみ!