1年生の教室では、国語の教科書を開いての勉強を始めていました。朗読時の姿勢や教科書の持ち方を教わりながら、先生について「はる」の朗読をしていました。すでに、空んじている子もいて朗読することが嬉しそうでした。(「はる」を紹介します)
はる なかがわりえこ
はるのはな さいた
あさのひかり きらきら
おはよう おはよう
みんな なかよし
いちねんせい
はるのかぜ におう
むねをはって げんきに
おはよう おはよう
みんな うれしい
いちねんせい
素敵な詩ですね。とてもあったかい挿絵からも春を感じ取りながら、元気な1年生になってくれそうな気がしてきました。
3年生は、「春探し」をしていました。タンポポ・桜・チューリップなど、これが春と思った花の絵を描いていました。絵を描きながらも、舞い落ちる桜の花びらをつかもうと、喜々として跳び上がったり走ったりする姿に春の旬を感じてしまいました。4年生の教室をのぞいていたら、突然で感動の訪問者がありました。それは、飼育かごに入ったモンシロチョウが届いたのです。飼っていて、さなぎからかえったモンシロチョウだそうで、受け取った先生も感激しながら説明をしていました。まさに突然の春の使者、教室が和みました。6年生の教室では、自分の今年の目標を熟語にしたり短い文にしたりして書いているところでした。「食」「友だち」「一期一会」「自信」・・・。スタートの意気込みが、一人一人の文字から伝わってきて頼もしくなりました。また、同じ6年生の学級通信には、次のような男の子の春の詩が掲載されていました。
プレハブ校舎と桜
桜の花びらが落ちて 校舎に注いでいる
雨みたいに
プレハブ校舎もよろこんでいる
ぼくには
桜と(プレハブ)校舎が遊んでいるように見えた
一瞬を見事に切り取った詩だと感動させられました。このように、子どもたちは、その子なりに春(スタートの春・木々が萌える春・何もかも新しくなる春などなど)の旬を感じてくれています。感じている旬の部分を、教師はしっかりと認め伸ばし励ましていければ、子どもの感性がさらに開花するのではないでしょうか。
最後になりましたが、校長室の前の掲示板にも春が届けられました。3年生が描いてくれた「不思議なSAKURA」という絵です。夜桜もあり、小鳥の巣まである桜、楽しくて子どもらしい想像の世界が伝わってきます。
今度は、校長室の中も春色に変える努力をする番かな?