全国の仲間から託されたフラッグを持って歩くチーム「癌でもいいじゃん」の代表、後藤マリさん
がん患者を支え、がん征圧への願いを込めて24時間歩くチャリティーイベント「リレーフォーライフ」(RFL)が17、18の両日、大分市の日本文理大学で開かれる。大分では昨年初めて開催され、今年で2回目。患者とその家族、医療関係者、学生、支援者でつくる約60チーム・2千人がたすきを笑顔でリレーする。
RFLでは、がんと闘う患者を「サバイバー」と呼ぶ。チーム「癌(がん)でもいいじゃん」で参加する後藤マリさん(48)=大分市=もサバイバーの一人。2007年に乳がんが見つかり、治療の副作用でうつ症状にも悩まされた。再発の恐怖もある。当日は、がんと闘う仲間に託された旗を持ち、家族や友人、自身が主宰するフラメンコ教室の生徒ら20人と参加。「支えてくれた人に感謝の気持ちを込めて歩く」という。
初参加の「大分シティサークル」は、今年7月に61歳で亡くなった屋田和孝さん(別府市)への思いを胸に歩く。屋田さんががんと知り、学生時代のダンスサークルの仲間たちが来年2月にダンスパーティーを企画し、練習を開始。屋田さんを励まそうとRFLに参加を決めた直後、訃報(ふほう)に接した。
当日はほかの3チームと合同で総勢120人でリレーする。シンボルの旗には大きく「君を忘れない」と記した。「最後までしっかり歩きます」と柴田広樹代表(59)=大分市。
サバイバーで実行委員長の坂下千瑞子さん(43)=大分市=は「勇気と希望に満ちた温かいイベントにしたい。多くの人に参加してほしい」と呼び掛けている。
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RFL大分は17日午前11時から18日午前11時まで。雨天決行。参加費500円(サバイバー、高校生以下は無料)。▽高田三千尋・大分記念病院名誉理事長の講演(17日午後2時)▽ダンサーとして活躍した県出身の吉野ゆりえさん、牧本敦・国立がんセンター中央病院小児科医長の講演(17同3時15分)。屋台、健康チェックコーナーも設ける。益金や会場での募金は、がん患者支援のため日本対がん協会に寄せる。問い合わせは日本対がん協会県支部RFL大分事務局(TEL097・532・2167)
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