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年金記録回復委が初会合 解決方法や作業工程を議論
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年金記録回復委員会の初会合であいさつする長妻厚労相=16日午後、厚労省 |
長妻昭厚生労働相は16日、年金記録問題の早期解決に向け、ジャーナリストの岩瀬達哉氏や磯村元史・函館大客員教授ら外部有識者でつくる「年金記録回復委員会」を立ち上げ、厚生労働省で初会合を開いた。
委員会では、約8億5千万件の古い紙台帳とコンピューター記録との全件照合や「宙に浮いた」記録5千万件の再調査のほか、社会保険庁にデータが残っていない「消えた年金」記録を訂正するための要件などについて、作業方法や工程などを検討。厚労相や社保庁長官に助言する。
長妻氏は会議の冒頭で「単に記録を回復するというだけでなく、(今後創設する)新しい年金制度に結び付けていくような、長期的展望をもって議論していく。一刻も早く年金の信頼を回復させると同時に、政府の信頼も回復させたい」と抱負を述べた。
記録問題では、2010年度予算の概算要求に、対策費として1779億円を盛り込んだ。
(共同通信社)
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