以前「連載 日本國憲法」と稱して日本國憲法（日本国憲法）の前文と全條文を正字に置き換へて掲載したことがありました。
しかし！
日本國憲法はそれだけではなかつたのです。
公布に當たり昭和天皇が敕語を發せられてゐます。
日本國憲法公布の敕語(昭和二十一年十一月三日)
本日、日本國憲法を公布せしめた。
この憲法は、帝國憲法を全面的に改正したものであつて、國家再建の基礎を人類普遍の原理に求め、自由に表明された國民の總意によつて確定されたものである。即ち、日本國民は、みづから進んで戰爭抛棄し、全世界に、正義と秩序とを基調とする永遠の平和が實現することを念願し、常に基本的人權を尊重し、民主主義に基いて國政を運營することを、ここに、明らかに定めたものである。
朕は、國民と共に、全力をあげ、相携へて、この憲法を正しく運用し、節度と責任を重んじ、自由と平和とを愛する文化國家を建設するやうに努めたいと思ふ。
さらに前文の前にも昭和天皇の御言葉があります。
その後に御名御璽（天皇の署名と證印）と各大臣の署名があります。
日本國憲法(昭和二十一年十一月三日公布・昭和二十二年五月三日施行)
朕は、日本國民の總意に基いて、新日本建設の礎が、定まるに至つたことを、深くよろこび、樞密顧問の諮詢及び帝國憲法第七十三條による帝國議會の議決を經た帝國憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる。
御 名 御 璽
昭和二十一年十一月三日
内閣總理大臣兼外務大臣 吉田 茂
國務大臣 男爵 幣原 喜重��
司法大臣 木村 篤太��
内務大臣 大村 �羂�
文部大臣 田中 耕太��
農林大臣 和田 博雄
國務大臣 齋藤 隆夫
遞信大臣 一松 定吉
商工大臣 星島 二��
厚生大臣 河合 良成
國務大臣 植原 悦二��
運輸大臣 平塚 常次��
大藏大臣 石橋 湛山
國務大臣 金森 ��次��
國務大臣 膳 桂之助
これを見て思ふのは・・・・、
學校で日本國憲法は民主憲法と習つたが、嘘を�海悗襪福�
日本國憲法は欽定憲法だろ。
今回の常用漢字は「樞密（枢密）」の「枢」
正字では「樞」
「樞」 木部 十一畫
音：シユ、ス、延音スウ
意味：とぼそ、くるる、やまにれ 等
開き戸を開閉する軸となるのが『とぼそ』『くるる』と呼ばれるところです。
『とぼそ』は穴の穿いてゐる方で『戸臍（とほぞ）』の意味。對となる出つ張つてゐる方は『とまら』と言ひ、併せて『くるる』（くるくるの略）ださうです。
「木」と「區（区）」から成る會意字です。
「驅（駆）」「軀（躯）」「毆（殴）」「歐（欧）」「謳」「嘔」「鷗（鴎）」が仲間と言へるでせう。
| 
コメント（0）