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民主・小林氏選対幹部を逮捕 買収約束容疑で北海道警
 | 選対幹部が公選法違反容疑で逮捕され、記者会見する民主党の小林千代美衆院議員=15日午後、札幌市中央区 |
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北海道警は15日、公選法違反(買収約束)の疑いで、衆院北海道5区で自民党の町村信孝元官房長官を破り当選した民主党の小林千代美氏の選対幹部で、連合北海道札幌地区連合会長山本広和容疑者(60)=札幌市東区北37条東22丁目=を逮捕、山本容疑者の自宅や同連合会などを家宅捜索した。道警によると、容疑を認めている。 逮捕容疑は5月ごろから8月ごろまでの間、運動員約30人に対し、電話で有権者に投票を依頼する選挙運動の報酬を後日支払うことを約束した疑い。 道警によると、山本容疑者は選対委員長代行で、選挙事務所とは別に札幌市内のビルの一室を借り、20〜60代の男女の運動員に電話をかけさせていた。 捜査関係者によると、約束した報酬の総額は数十万円とみられ、運動員側も約束があったことを認めている。山本容疑者は「自分一人でやった」と話しており、過去の選挙でも報酬支払いを約束して電話をかけさせていた疑いがあるという。 公選法では、選対幹部ら「組織的選挙運動管理者」に禁固刑以上の有罪が確定した場合、連座制が適用され議員の当選が無効になる可能性がある。 小林氏は15日、札幌市内で記者会見し「捜査を見守るとしか言えないが、職務をしっかり果たしていきたい」と述べ、議員辞職の考えはないことを強調した。 8月の衆院選北海道5区には3人が立候補し、約18万2900票を獲得した小林氏が、町村氏らを破り当選。町村氏は比例で復活当選した。
2009年10月15日木曜日
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