2009年10月16日

◆ インフルエンザの根絶 

 インフルエンザを根絶する道が見つかった。インフルエンザの宿主となる鳥に抗インフルエンザ薬を飲ませればいいのだが、そのための方法がある。

 ──
   ( ※ 本項の実際の掲載日は 2009-10-15 です。)


 インフルエンザを根絶するには、そのための抗インフルエンザ薬を開発する必要がある。(特に、タミフルとは違って、耐性ができないもの。)
 ただし、それが開発されたとしても、それを人間が飲むだけでは足りない。動物に飲ませる必要がある。(インフルエンザは動物にも感染するからだ。)
 では、どうやって動物に飲ませるか? それが問題だ。家畜の豚に飲ませるのは可能だとしても、鳥に飲ませるのは困難だ。
 ……と、そう思われてきたのだが、このたび、うまい方法が見つかった。

 それは前出項目(薬剤乱用の問題)のことだ。ここで述べたように、次のことがある。
 「人間がタミフルを乱用すれば、それが自然界に蓄積して、カモが摂取する。タミフル耐性ができるほど、十分に摂取する」


 だから、人間がその薬剤を乱用すれば、それだけで自動的にカモにも薬剤が行き渡るのだ! 災い転じて、福となす。何か、うますぎる話みたいですね。  (^^);

 ただし、これで薬剤が行き渡るのは、カモなどの水辺に住む鳥だけだ。一般の野鳥類は違う。残念?

 とはいえ、うまいことに、インフルエンザに感染する鳥は、カモなどだけなのだ。
 鳥インフルエンザウイルスは、野生の水禽類(アヒルなどのカモ類)を自然宿主として存在しており、……
( → Wikipedia

 一般の鳥は、インフルエンザには感染しない。つまり、「鳥インフルエンザ」と呼ばれているものは、鳥全般に感染するのでなく、主にカモだけに感染する。その意味で、これは「カモインフルエンザ」とも言える。
 そして、そのことがちょうど具合よく働くわけだ。

( ※ なお、ニワトリなどの家禽類も感染するが、家禽ならば餌に抗インフルエンザ薬を混ぜるだけで解決するので、これは問題とならない。)

 ──

 以上のことで、万事解決とはなるまい。予想外の障害があるかもしれない。
 とはいえ、「鳥に薬剤を飲ませるにはどうすればいいか?」という最大の問題は、これで解決したことになる。人類がインフルエンザを克服する道は、一応、メドが立ったとも言える。
( ※ 実現は遠い先かもしれないが。しかし、ひょっとしたら、T-705 によって可能になるかも。)



  ※ 以下は、直接の関係はないが、関連する話題。

 [ 余談 ]
 現実は? 人類はインフルエンザ根絶のために、努力しているか?
 薬剤開発の面では、そう言える。しかし、その一方で、薬剤によってインフルエンザを増やす努力もしている。皮肉だが。
 それは、養豚場だ。コスト削減を第1として、狭い養豚場で、クソまみれの不潔な環境で、豚が無理やり餌を食わされている。あまりにも不衛生だから、病気が続出するので、抗生物質も大量に飲まされている。しかしそれでも、抗生物質が効かない例も出てくる。かくて、新たな病気が出現する。そのうちの一つが、今回の豚インフルエンザだ。
 この件は、下記の記事がある。
 メキシコの各新聞は、今回のインフルエンザの発生源を、世界最大の養豚会社である米Smithfield Foods社が経営する高密度の養豚場だと伝えている。水を介して感染したという意見もあれば、ハエが媒介したという意見もある。[リンクされている記事によると、発生が始まったと見られる村La Gloriaに同社の養豚場があるという]
( → 海外記事
 豚を飼いながら、病原菌やウイルスも飼っているわけだ。ウイルスを撲滅する努力もあれば、ウイルスを増やそうとする努力もある。
 抗インフルエンザ薬を開発するだけでなく、豚の環境をもっと衛生的にすることの方が、先決だろう。
( ※ 私の意見だけでなく、各界で同様の意見がある。2009-10-09 の読売新聞にも意見がある。)
 
posted by 管理人 at 18:41 | Comment(1) | 医学・統計
この記事へのコメント
そういえば、昔はあった「SPF豚」という言葉、いつの間にか聞かなくなりましたね。
Posted by jiangmin at 2009年10月16日 00:14
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