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中川昭一さん「哀惜の会」 参列者絶えず 屋外にまで

2009年10月16日 14時34分

「ありがとう」「お疲れ様」
 4日に急逝した中川昭一元財務・金融相を送る「哀惜の会」の会場となった帯広市内の北海道ホテルには、16日午前11時の開会前から大勢の出席者が訪れ、最後の別れを告げた。十勝の代表として駆け抜けた26年間、多忙な中川さんを陰に陽に支え続けてきた関係者らは、早過ぎたリーダーの死に心の整理を付けられないまま「お疲れ様」「ありがとう」と惜別の言葉を述べた。

最後の別れを告げようと途切れることなく会場を訪れる参列者(16日午後0時35分、金野和彦撮影)

 1983年の初陣から事務局長、幹事長として4度の選挙を共に戦った古澤慎二さん(68)は「最初の選挙の公示前日、2人で広尾の一郎さん(昭一さんの父)の墓参りに行った。その時『こよいのことは一生忘れない』と中川さんに言われ、政治家としての出発点だっただけに印象に強く残っている」とエピソードを語り、「日がたつほどに無念さがわいてくる。まじめで頑張り屋だった『昭ちゃん』にご苦労様と伝えたい」とかみ締めるように話した。

 十勝連合後援会婦人部長の三好光子さん(82)は「昨年婦人部で上京したとき、羽田空港で一緒に食事をした。ご夫妻でお見送りいただいたときの笑顔が忘れられない」と目頭を押さえた。「初当選から休まず人の何倍も日本のために働いてくれた。静かにお休みくださいと言いたい」と長年の労をねぎらった。

 後援会青年部「中川昭一帯広一青会」の磯部正博会長(48)は「悔しい気持ちでいっぱいでまだ信じられない。これからもずっと十勝を見守っていてほしい」と話し、会場に入りきれずホテルの外で列を成す出席者を見て、改めてその偉大さを痛感していた。

 中選挙区時代から22年間、中川さんに仕えた元秘書の神谷博之さん(54)は「苦しいこともうれしいことも分かち合ってきただけに心に大きな穴が開いた感じ。十勝、日本のためにこれだけ心血を注いだ政治家はなく、ただ『ありがとうございました』の一言に尽きる」と沈痛な面持ちで静かに語った。

 正午から始まった献花の列は絶え間なく続き、約4000人が別れを惜しんだ。参列した砂川敏文帯広市長は「地元十勝の人たちがたくさんお別れに来てくれた。最後だから故人の思い出をしっかりと胸に刻みつけておきたい」と話していた。

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