世界的に見ると水不足が極めて深刻だ。汚染されている飲料水をやむなく飲んでいる人々も大勢いる。

アメリカ大陸では、農業用に汲み上げる地下水位が年々下がり続け、塩分が混じったりしているという。アラブ海も後退を続けている。2050年頃には、水の争奪戦をめぐって紛争が多発するのではという予測もある。世界的な水需要の逼迫を見込んで、水ビジネスが盛んだ。

危機感を持った自民党は昨年から今年にかけて,政務調査会の中に中川昭一先生を中心に研究会が結成され、私も何回か出席し研究者や企業から意見を聴取した。

水を戦略的物質としてとらえ、生命の源の飲料水また農業用水や工業用水等、原水の確保と利用と使用済汚水の浄化等戦略的に取り組むことが必要だ。その際、海水の淡水化等日本の先進技術が生きてくるのだ。
中川昭一先生は、このような戦略的課題に目配りをして取り組む方でもある。

民主党の八ッ場ダム中止論議を聞いていると、目先の公共事業悪玉論で世界的人類的な視点が欠落していると感じる。