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【格闘技】

興毅はイチロー級

2009年10月16日 紙面から

ワールドウィングの小山代表から指導を受ける興毅=鳥取市で

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 興毅はイチロー級!! 亀田3兄弟の長男興毅(22)、三男和毅(18)が15日、鳥取県で合宿をスタートさせた。初日となったこの日は、トップアスリートが利用する初動負荷トレーニング施設「ワールドウィング」を視察した。イチローも指導したことがあり、約1時間半ほど兄弟を指導した小山裕史代表(52)は「アスリートとしてはイチロー級」と、興毅の身体能力を絶賛。11月29日のWBC世界フライ級王者内藤戦に追い風が吹いた。

 今まで練習でやったことのない体の使い方で汗を流した興毅は「肩が軽くなった。鳥取はすごい」と、わずか1時間半ほどの初動負荷トレの効果にご機嫌。指導した小山代表も「思考力、反応力、身体能力はトップ中のトップ。イチロー級です」と、興毅のポテンシャルを絶賛した。

 初動負荷トレは、メジャーリーガーのイチローや中日ドラゴンズの山本昌投手、そして元プロテニスプレーヤーの杉山愛…。多くのトップアスリートが実践。神経・筋肉・関節へのストレスの解除、老廃物の除去など、体に有益な状態を作るトレーニング法だ。

 興毅の視察は、この奇跡のトレーニングと言われている初動負荷トレをボクシングの練習に取り入れるのが狙いだ。もちろん、鳥取にある施設に通うことはできない。興毅は「家にあるダンベルやバーベルとかでできる練習を教えてもらいたい」と熱心に語った。

 これまで興毅は「若いうちはガムシャラにやっていた」と、父史郎氏が考案した丸太トレといった原始的な練習を取り入れていた。しかし今後は「いろいろ勉強しなきゃアカン」と、科学トレを積極的に取り入れるという。「内藤戦にもつながる。おれ次第で必殺パンチもできる」。浪速の闘拳の肉体は進化し続ける。 (石川晴信)

 

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