
武者絵大灯籠が飾り付けられた流灌頂通りを歩く住民たち
 博多部の夏祭りを締めくくる「大浜流灌頂(ながれかんじょう)」(大浜まちづくり協議会主催)が24日、福岡市博多区大博町で始まった。過ぎゆく夏を楽しむ地元住民らでにぎわった。
 祭りは、江戸時代の1755年、暴風雨のため博多湾で難破し水死した人や、家屋の倒壊で亡くなった人を供養しようと、翌年から始まった。会場の流灌頂通りには、仮設の祭壇が設置され法要が営まれた。また、博多の絵師、海老崎雪渓(1876-1941)が描いた高さ約2メートル、幅約5メートルの武者絵大灯籠(とうろう)3基も飾られ、訪れた人は迫力たっぷりの合戦の場面などに見入っていた。
 祭りは26日まであり、25日は午後7時半から、韓国伝統の打楽器「チャンゴ」の演奏、地元の専門学校生によるゴスペルの合唱などがある。
=2009/08/25付 西日本新聞朝刊=