公式練習で演技の確認をする浅田真央=フランス・パリで2009年10月15日、石井諭撮影
公式練習で演技の確認をする織田信成=フランス・パリで、石井諭撮影
【パリ来住哲司】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦・フランス杯の公式練習が15日、当地で行われた。16日の開幕を控えて女子の浅田真央(中京大)、中野友加里(プリンスホテル)、男子の織田信成(関大)が氷の感触を確かめた。
浅田はショートプログラム(SP)の「仮面舞踏会」を通しで演技し、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)の着氷が乱れて手を付いたが、曲をかけなかった時に試みたトリプルアクセル-2回転トーループは決めた。自己ベスト得点を出した4月の世界国別対抗戦と同じく、SPの冒頭にトリプルアクセル-2回転トーループを入れる予定。浅田は「(3日の)ジャパンオープンがあったので、今季2戦目。(初戦より)少し楽な気持ちはある」と話した。
中野はジャパンオープンで左肩を亜脱臼した影響で、フリーの冒頭をトリプルアクセルからシークエンス付きの2連続ダブルアクセル(2回転半)に変更。「けがを言い訳にしたくない」と決意を示した。
織田は3回転ジャンプは無難に跳んだが、4回転トーループへの挑戦は2度の転倒を含めて3度失敗。だが、最後に4-3-3回転連続ジャンプを試み、三つ目が回転不足気味だったものの着氷した。過去に06年トリノ五輪男子金のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)ら2人しか成功していない4-3-3回転連続ジャンプへの挑戦については「練習では一応やっているが、試合では分からない」と明言を避けた。