大阪府警は15日、生後1カ月余の長男の頭をたたいて大けがを負わせたとして、同府岬町孝子(きょうし)、無職茂野裕之容疑者(29)を傷害容疑で逮捕し、発表した。守口署によると、茂野容疑者は「仕事が見つからず、ミルクを欲しがって子どもがよく泣くのでストレスがたまっていた。何度もやった」と供述し、容疑を認めているという。
守口署によると、茂野容疑者は昨年8月28日から29日ごろの間、当時住んでいた守口市北斗町のマンションで、長男の額のあたりを平手でたたき、頭内に出血をおこす3カ月のけがを負わせた疑いが持たれている。
当時、茂野容疑者は妻(25)と長男の3人暮らしで、事件の前後に妻が数回、病院で長男の診察を受けた際、足や頭にけががあり、吐いたこともあると伝えたため、病院側が「虐待の疑いがある」と同署に届け出た。長男は昨年9月から府内の乳児施設に預けられ、頭のけがも回復しているという。