インターネットの交流サイトで女性を襲う仲間を募り暴行を繰り返したとして、住所不定、無職村上友隆被告(45)ら男4人が強姦(ごうかん)傷害などの疑いで警視庁に逮捕されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。同庁は、村上被告らが01〜08年、東京都多摩地区で約10件の犯行を繰り返していたとみている。
ほかに逮捕されたのは埼玉県上尾市、無職小嶋聡志(42)、横浜市南区、無職加瀬浩司(48)、千葉市中央区、土木作業員中尾浩二(41)の3被告。
捜査関係者によると、村上被告らが書き込んでいたのは、会員がわいせつな話題を書き込んで交流するサイト。村上被告が女性を襲うことを誘い、応じてきた他の被告と連絡を取り合って犯行場所を決めていた。
起訴状によると、村上、中尾両被告は02年10月2日午後11時ごろ、東京都立川市内の路上で、30代の女性を畑に引きずり込み、麻酔成分を染み込ませたタオルを口と鼻に押し当てて失神させ、村上被告のアパートに連れ込んで暴行し、女性の口に化学物質によるやけどを負わせた疑いがある。これを含め多摩地区で起きた強姦事件で村上被告は6件、小嶋、加瀬両被告は2件、中尾被告は1件で起訴されている。
村上被告は容疑を認め、「サイトを見ているうちに書き込むようになった」と供述しているという。