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<年金記録照合>2年間で1万数千人投入 長妻厚労相が意向

10月15日15時0分配信 毎日新聞

 長妻昭厚生労働相は年金記録問題を解決するため、11年度までの2年間で記録の照合などに1万数千人を投入するなどの包括的な対応策を決めた。10年度概算要求に約2000億円を盛り込み、記録訂正の迅速化や原簿8億5000万件とオンライン記録の全件照合に取り組む。

 原簿は、各地の社会保険事務所などに保管された紙台帳とマイクロフィルムに転写したものがある。厚労相によると、重複もあるため実数を社保庁が精査中で、数億件の原簿とコンピューター記録の照合を急ぐ。原簿を画像システムに取り込み、全国の社保事務所で照合できる仕組みを開発し、照合作業をスピードアップする。

 また、年金記録の訂正には社会保険事務所で2カ月程度かかっているが、再計算の複雑な受給者の場合、昨年12月時点で誤りが確認されてから実際に支給されるまで平均9カ月かかっていた。前政権でも人員は増強されたが、さらに増やす。専用端末機で各自が年金記録を確認できる年金通帳も発行の制度設計に着手する。【野倉恵】

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最終更新:10月15日15時37分

毎日新聞

 

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