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<運動員買収容疑>民主・小林千代美氏の陣営幹部を逮捕

10月15日21時20分配信 毎日新聞

<運動員買収容疑>民主・小林千代美氏の陣営幹部を逮捕
衆院選北海道5区で当選を決め、万歳する小林千代美氏(左)の隣で拍手する山本広和容疑者=北海道江別市の選挙事務所で2009年8月30日、西本勝撮影
 8月30日投開票の衆院選北海道5区(札幌市厚別区、石狩管内)で当選した民主党の小林千代美氏(40)の陣営幹部が運動員に対し、有権者に投票を呼び掛ける見返りに報酬を約束したとして、北海道警は15日、公選法違反(運動員買収)容疑で連合北海道の札幌地区連合会長兼石狩地域協議会長の山本広和容疑者(60)=札幌市東区北37東22=を逮捕した。今回の衆院選で陣営幹部が逮捕された選挙違反事件は北海道内3件目、民主陣営は初めて。

 容疑は、山本容疑者は5〜8月、20〜60代の運動員の男女約30人に報酬を支払うことを約束し、当時、札幌市内に借りていた事務所から有権者に小林氏への投票を呼び掛ける電話をかけさせた疑い。山本容疑者は容疑を認めているという。また、道警は同日、北海道江別市の後援会事務所や札幌市中央区の連合北海道札幌地区連合会、同石狩地域協議会の事務所など数カ所を家宅捜索した。

 道警捜査2課によると、運動員に報酬は支払われていないが、山本容疑者は以前にも運動員に同様の電話をかけさせて報酬を支払った疑いがあるという。

 連合北海道札幌地区連合会には約9万人の組合員が所属。山本容疑者はNTT労組出身で、今回の衆院選では小林陣営を支援する連合の代表者として合同選対委員長代行を務めていた。

 労組などの組織が候補者と連絡を取り合って選挙運動を行う際、電話作戦やビラ配りなどを指揮・監督した人物を組織的選挙運動管理者と呼ぶ。その立場の者が選挙違反で禁固以上の有罪判決が確定した場合、候補者の当選を無効とする連座制が適用される。今回の事件にも適用される可能性があり、道警は山本容疑者が陣営内で果たした役割について調べる。

 北海道5区は3人が立候補し、小林氏が自民党の町村信孝元官房長官らを破って当選した。【木村光則、和田浩幸】

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最終更新:10月15日23時23分

毎日新聞

 

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