【ニューヨーク=山下茂行】米金融大手ゴールドマン・サックスが15日発表した7〜9月期決算は純利益が31億8800万ドル(約2900億円)と、前年6〜8月期(決算期変更に伴い前年同期に相当)の約3.8倍に急増し、市場予想も上回った。株式相場の上昇を追い風に株式や債券などのトレーディングによる利益が伸び、3四半期連続の黒字となった。
一方、米大手銀シティグループが同日発表した7〜9月期決算は、純利益が1億100万ドル(約90億円)となり、3四半期連続で黒字を確保した。前年同期は28億1500万ドルの赤字だった。ただ優先株配当などを差し引いた普通株ベースでは赤字となった。
事業会社の粗利益に相当する純営業収益は、203億9000万ドルで前年同期比25%増。前年同期に発生していた巨額の証券損失がなくなり、大幅増収となった。ただ証券・銀行業務ともに本業では不振が続いている。
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