2009年10月15日 19時1分更新
池を泳ぐこいが病気になり去年すべてのこいを処分していた国の名勝、津山市の衆楽園の池に15日、にしきごいが放流され、1年ぶりにこいが泳ぐ姿が戻りました。
衆楽園は、江戸時代につくられた津山藩の大名庭園で国の名勝に指定されていますが、去年11月、池のこいがコイヘルペスと診断され、感染の拡大を防ぐためおよそ350匹のこいが全て処分されました。
庭園に彩りを添えていた池のこいが見られなくなったことから市民や観光客からは、寂しいといった声が出ていました。
このため地元のライオンズクラブが池に再びこいを泳がせようと色鮮やかな大型のにしきごい35匹を庭園を管理する津山市に寄贈し、15日、地元の保育園児たちと一緒に、池に放しました。
庭園を訪れた市民は「コイが帰ってくるのを待っていたので嬉しいです」と話していました。
こいを寄贈した津山衆楽ライオンズクラブの田口博会長は「コイがいなくて寂しい思いをした人たちに庭園の美しさとあわせて楽しんでもらいたい」と話し、また津山市の桑山博之市長も「これで市民も池のコイを見て喜んでもらえると思います」と話していました。