ブリヂストンは14日、2011年後半に太陽電池用フィルムの生産能力を4割増強すると発表した。約44億円を投じ、関工場(岐阜県関市)に新ラインを導入。月産能力を全社で4200トン体制とする。同社は磐田工場(静岡県磐田市)でも生産能力を増強中。太陽電池市場が世界的に拡大していることから追加投資に踏み切る。
生産能力を増強するのはEVA(エチレン・ビニル・アセテート)フィルム。発電用シリコンを挟むようにして使い、保護ガラスと接着するのに使う。熱が加わると無色透明になり、水や紫外線にも強い。
これまで太陽電池用フィルムは磐田工場のみで生産してきたが、高圧ホースなどを生産する関工場でもラインを導入。2工場体制とし、リスクの分散にもつなげる。(14日 21:01)