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文書番号: 949384 - 最終更新日: 2008年6月6日 - リビジョン: 4.1

Windows XP Service Pack 3 のインストール時に、エラー メッセージ "Service Pack 3 インストールが完了されませんでした" および "内部エラーが発生しました" が表示される

目次

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現象

Windows XP Service Pack 3 (SP3) のインストール時に、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
内部エラーが発生しました。
このエラー メッセージで [OK] をクリックすると、次のエラー メッセージが表示されます。
Service Pack 3 インストールが完了されませんでした。
また、C:\WINDOWS\svcpack.log ファイルに次のようなエラーが記録されることがあります。
165.672: 内部エラーが発生しました。

165.672: Service Pack 3 インストールが完了されませんでした。

165.672: Update.exe extended error code = 0x1ffe054f
165.672: Update.exe return code was masked to 0x643 for MSI custom action compliance
: この資料では、C:\WINDOWS フォルダは、Windows XP が通常インストールされているフォルダを表します。

原因

「現象」に記載されているエラーは、信頼されていないファイルまたは破損したレジストリ キーが原因で発生することがあります。svcpack.log ファイルで関連するエントリを検索して原因を確認できます。「原因」に記載されているように、特定のエントリの有無を確認することで、問題の具体的な原因を特定します。

原因 1

svcpack.log ファイルに次のようなエントリが記録されているかどうかを確認します。
142.391: CheckVLKForBlock: LIC.dll not trust verified
142.578: Trying CheckVLKForBlock again
142.594: CheckVLKForBlock: LIC.dll not trust verified
142.594: Error: CheckVLKForBlock failed
これらのエントリは、問題の原因が Licdll.dll ファイルであることを示しています。Licdll.dll ファイルが変更されているか、破損しているか、信頼されていない可能性があります。Licdll.dll ファイルは次のフォルダにあります。
C:\WINDOWS\system32\

原因 2

svcpack.log ファイルに次のようなエントリが記録されているかどうかを確認します。
211.890: IsSPBetaKey:pLA->lpVtbl->GetProductID Failed: 0x80004005
213.125: Trying CheckVLKForBlock again
214.468: Error: CheckVLKForBlock failed
これらのエントリは、レジストリに誤ったプロダクト ID 情報が存在することが問題の原因であることを示しています。

原因 3

svcpack.log ファイルに次のようなエントリが記録されているかどうかを確認します。
299.031: Trying CheckVLKForBlock again
299.531: Error: CheckVLKForBlock failed
これらのエントリは、プレインストールされているプログラムのレジストリ キーが破損しているか変更されていることが問題の原因であることを示しています。

: この問題の発生が確認されているプログラムとして、Micrografx - Picture Publisher Professional 10 があります。この問題を回避するには、「原因 3 の回避策」を参照してください。

解決方法

これらの原因を解決または回避するには、それぞれの原因に対応する解決方法または回避策を使用します。

原因 1 の解決方法

この問題を解決するには、元の Windows XP メディアからのコピーを使用して、Licdll.dll ファイルの現在のコピーを置き換える必要があります。これを行うには、以下の手順を実行します。
  1. CD ドライブに Windows XP の CD を挿入します。
  2. セットアップ ウィザードが起動したら [終了] をクリックします。
  3. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  4. [名前] ボックスに次のコマンドをコピーして貼り付けるか入力し、Enter キーを押します。
    explorer
  5. [マイ コンピュータ] をクリックします。
  6. Windows XP の CD が挿入されているドライブのドライブ文字をメモします。
  7. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  8. [名前] ボックスに次のコマンドをコピーして貼り付けるか入力し、Enter キーを押します。
    cmd
  9. コマンド プロンプト ウィンドウに次のテキストを入力するか、コピーして貼り付け、Enter キーを押します。
    Expand CD_Drive_Letter:\i386\licdll.dl_ C:\Windows\system32\Licdll.dll
    : 手順 9. のコマンドでは、CD_Drive_Letter を、手順 6. でメモした実際のドライブ文字と置き換えてください。
  10. Windows XP SP3 をインストールするには、次の Microsoft Windows Update Web サイトにアクセスしてください。
    http://windowsupdate.microsoft.com (http://windowsupdate.microsoft.com)

原因 2 の解決方法

この問題を解決するには、誤ったプロダクト ID レジストリ エントリを正しいプロダクト ID に置き換える必要があります。これを行うには、「プロダクト ID の確認とメモ」および「プロダクト ID レジストリ エントリの特定と変更」の手順を実行します。

プロダクト ID の確認とメモ

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに次のコマンドをコピーして貼り付けるか入力し、Enter キーを押します。
    sysdm.cpl
  3. [全般] タブでプロダクト ID を確認します。プロダクト ID は、[使用者] の下にある 20 桁の番号です。
  4. 「プロダクト ID レジストリ エントリの特定と変更」で使用するために、プロダクト ID をメモします。

プロダクト ID レジストリ エントリの特定と変更

重要 : このセクション、方法、またはタスクには、レジストリの編集方法が記載されています。レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリを編集する際には十分に注意してください。万一に備えて、編集の前にレジストリをバックアップしておくと、問題が発生した場合にレジストリを復元することができます。バックアップおよび復元方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
322756  (http://support.microsoft.com/kb/322756/ ) Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに次のコマンドをコピーして貼り付けるか入力し、Enter キーを押します。
    regedit
  3. 次のようなレジストリ サブキーを見つけてクリックします。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\WPA\Key-XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
    : 一連の X は、21 文字から成る文字列を表します。
  4. 手順 3. の形式のサブキーが複数存在する場合があります。正しいサブキーを特定するには、以下の手順を実行します。
    1. ナビゲーション ウィンドウの各サブキーをクリックします。
    2. 詳細ウィンドウで、ProductID レジストリ エントリの [データ] 列の文字列の値を「プロダクト ID の確認とメモ」の手順 4. でメモした番号と比較します。
    3. 「プロダクト ID の確認とメモ」でメモした番号と一致している ProductID レジストリ エントリ値を持つレジストリ サブキーが、対象のレジストリ サブキーです。
  5. ナビゲーション ウィンドウで、手順 4c. で特定したレジストリ サブキーを右クリックし、[エクスポート] をクリックします。
  6. temp.reg という名前でレジストリ サブキーをデスクトップに保存します。
  7. デスクトップ上の temp.reg ファイルを右クリックし、[プログラムから開く] をクリックします。
  8. [Notepad] をクリックし、[OK] をクリックします。
  9. 開いた temp.reg ファイルで、次のテキストを見つけます。
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\WPA\Key-XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX]
  10. 次のテキストを使用して、手順 9. に記載されているテキストを置き換えます。
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion]
  11. [ファイル] をクリックし、[上書き保存] をクリックして、メモ帳を終了します。
  12. [temp.reg] ファイルをダブルクリックし、レジストリに情報を追加するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。次に、[OK] をクリックします。
  13. Windows XP SP3 をインストールするには、次の Microsoft Windows Update Web サイトにアクセスします。
    http://windowsupdate.microsoft.com (http://windowsupdate.microsoft.com)

原因 3 の解決方法

この問題を解決するには、InprocServer32 レジストリ サブキーを削除する必要があります。これを行うには、以下の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに次のコマンドをコピーして貼り付けるか入力し、Enter キーを押します。
    regedit
  3. 次のようなレジストリ サブキーを見つけてクリックします。
    HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{00020420-0000-0000-C000-000000000046}\InprocServer32
  4. [InprocServer32] をクリックします。InprocServer32 の文字列値が詳細ウィンドウに表示されます。この値をクリックします。
  5. [編集] メニューの [削除] をクリックし、[はい] をクリックします。
  6. レジストリ エディタを終了します。
  7. Windows XP SP3 をインストールするには、次の Microsoft Windows Update Web サイトにアクセスします。
    http://windowsupdate.microsoft.com (http://windowsupdate.microsoft.com)

原因 3 の回避策

原因 3 に記載されている問題の発生が確認されているプログラムとして、Micrografx - Picture Publisher Professional 10 があります。この問題を回避するには、Micrografx プログラムを一時的にアンインストールしてから、Windows XP SP3 をインストールします。Windows XP SP3 のインストール完了後、Micrografx プログラムを再インストールします。

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この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Service Pack 3
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